2024-06-01

最近肩を回すと、ゴリゴリと音がして気になっています。



Podcastラジオ
ご質問ありがとうございます!!

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【ラジオネーム:K・Hさん】

「いつもPodcastを拝聴しております。

毎回ハッとする気づきをいただけて、姿勢から健康について意識する機会が増えてきました。

一方で、土地柄か職業的にか年齢か、身体を動かす機会が減りあちこちガタが来ています。

何かを変えなければと思いながらも、変えられない日々が続き、問い合わせさせていただきます。

悩んでいることは、左肩がここ1年で、回すとゴリゴリいうようになり、毎日気にして動かしたりする

もののまったく良くなりません。うちの奥さんが作業療法士なので、マッサージやストレッチなどもしてもらうのですが、
良くなっていません。奥さんもプロなので、あまりそれ以上言えず・・・。

また子どもが二人、3歳1歳といるのですが、抱っこの影響か、右ひじまで、これまでなかった痛みが

あります。

ちなみに1年半前に横浜から長野へ移住し、仕事は管理部門での仕事で、一日6-7時間は座った仕事をして、
移動は職場まで10分の車移動で、毎日の歩行も1000-3000歩です。

それ以外に運動はしていません。」

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ご質問頂きありがとうございます!

【肩に関して】
回すとゴリゴリするのは、肩関節を構成する
筋肉・靭帯が、少し線維化してきたり
動きにくい状態ができてきている状況です。

肩は、3つの骨で動きます。
鎖骨、肩甲骨、上腕骨
※右斜め後ろからの写真
※赤くマークをした骨が肩を構成する骨です。

肋骨の後、背中の上を平たく覆っている
骨が肩甲骨。

広い面を滑るように移動します。
そのため、音や違和感を出現させやすい関節です。

<追記2018年10月11日>
肩関節は
骨は3つで、4つの大きな関節で動いてます。

胸鎖関節:胸骨と鎖骨
胸鎖関節:鎖骨と肩甲骨
肩甲上腕関節:一般的なイメージの肩関節 肩甲骨と上腕骨
肩甲胸郭関節:肩甲骨と胸郭(背中側の肋骨)

実践してみてください。
写真の動きのようなマネをすると
肩関節の動きが少しイメージできます。

この動きはできますか?
肩甲骨を内側にする時の肩甲胸郭関節の動き。


(PROMETHEUS解剖学アトラス第二版より)

腕を上げた時の
肩甲骨の動き。
感じ取れますか?

簡単な動きも無意識に動かしていることで
脳からの司令がうまく伝わっていません。
意識することが、機能回復への近道です。


(PROMETHEUS解剖学アトラス第二版より)

上から見た時の
肩の動きの可動範囲。


(PROMETHEUS解剖学アトラス第二版より)

この3つの動きを
鎖骨の付け根から動かしてみてください。


(Visible Bodyより)

ここまでを、追記しました。
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関節はすべて
正しい姿勢で動くように設計させています。
姿勢を変えるだけでも音が軽減することはあります。

基本は、背伸びで正しい姿勢をつくり
その姿勢で動かす。

しかし、多くは動かしていなく、動きにくく
音がでるような組織になってしまっていることが原因です。
痛みがない範囲で、
動かす動作を行うことは、とても大切です。

このまま、置いておくと
50肩などは
反対側の肩も2年以内に80%の確率で同様の症状がでると
米国のリサーチでは言われてます。

【肩の3つのチェック方法】
肩関節は、本来180度まで、手が挙がります。
簡単に伝えると、耳に手がつきます。

1)正面から手を挙げててください。耳まで手がつきます。
2)横から親指を上にして挙上した時にも耳に手がつきます。
3)横から親指を下にしても挙上でも耳に手がつきます。

この3つのテストが簡単動けるかをチェックできます。

『つきにくい』
『挙がらない』
は、
治療が必要なステージです。

自分で挙げていなかった手を
耳につけるようにすることも治療の一歩です。

【姿勢治療家の視点からアドバイス】

・座りすぎです。
・座り方をしっかりマスターしてみてましょう。
・30分〜60分に一回は立ちましょう。
・子供を抱くときなどに体幹を使えないために、肩の痛みにもつながっています。
・今の生活では、生活習慣病へまっしぐらです。

※オーストラリアのシドニー大学が中心になった研究では
「平日1日に座っている時間の長さが総死亡率に及ぼす影響」
座っている人が4時間未満の人に比べて
4〜8時間、8時間〜11時間、11時間以上では
総死亡リスクが11%ずつ高くなることがわかりました。
死亡リスクとして、心血管疾患は18%づつ高まるという結果があります。

【正しい座り方復習】
坐骨を意識
手をひらを前で組んで、手の甲をみながら上に挙げていく。
挙げきったら、顔を正面に戻す。
しっかり、上に伸びてお腹が、ひっぱられる意識を持つ。
手に横から下ろしていく。

※この動作で、正しい姿勢で抱くのと
姿勢が悪く抱っこをするのと比べてみてください。
お子さんを抱きやすいのが分かります。

【10年後の健康をデザインする姿勢治療家としての視点】
現在の生活習慣のまま運動をしないと

肩こり→高血圧→頭痛→生活習慣病→生活習慣病の悪化→死

と一気に進んでいきます。

生活習慣病をさけるために
有酸素運動 150分 筋トレ2回
が必要です。

しかし、何か運動をすぐにできないかもしれません。
まずは、
休みの日に、外で動いてみてください。

やりたいことをするために、
健康にすごすためには、無くてはならないのが”運動”です。

姿勢を見直す時間は、人生を見直す時である。
姿勢治療家(R)
仲野孝明


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