2024-01-13

2024年初の心動かされた一冊: 【愛に生きる】才能は生まれつきではない – 鈴木鎮一


 

 

はじめに

新年早々、心を打つ一冊の本に出会いました。私たちは人生で、必要な時に必要な人と出会うようになっていますね。今回紹介するのは、鈴木鎮一氏の【愛に生きる】です。

鈴木鎮一先生とは

長野県で才能教育研究会・鈴木メソードを創設した鈴木鎮一氏を紹介します。1898年愛知県生まれ。お父様はヴァイオリン工場の創業者で、鈴木氏は1日1000台のヴァイオリンを作る工場で育ちました。17歳で工場でヴァイオリンを学び始め、23歳でドイツに留学。ベルリン滞在中、アインシュタイン博士が後見人となり、その知友グループから大きな影響を受けました。帰国後、東京で帝国高等音楽学校の校長を務めたが、戦中は実家の工場で木材不足に対応。子供たちとの接触を通じ、子供の音楽教育に可能性を感じ、終戦後、長野県松本市で幼児期からの音楽教育を始めました。こうして鈴木メソードが誕生しました。

人は誰もが能力を持っています。鈴木先生は、能力が開発される環境がなければ、能力がないと誤解されることに気づきました。この考えを基に、0歳からのヴァイオリン教室を長野県松本市で開始しました。現在も、毎年夏に多くの子どもたちが集まります。

※Wikipediaから補足
1964年にアメリカ合衆国で演奏旅行を行い、アメリカの音楽教育に大きな影響を与えました。1994年まで30回続いたこの旅行は、第1回世界大会をハワイ州で開催するなど、多くの功績を残しました。また、1978年には日米親善コンサートのために100名の児童を率いて渡米し、カーター大統領夫妻も招待されたケネディ・センターでのコンサートが開催されました。1991年には「20世紀を創った1000人」の一人に選ばれ、1998年に99歳で亡くなりました。

鈴木先生の思想

鈴木先生は、「才能は生まれつきではない」という考えを持っていました。母語教育法が最良の方法であるとし、人は環境によって育てられると考えていました。音楽教育は言語教育と同じく、まずは耳から始めるべきだと主張していました。経験の繰り返しによって能力が育つとし、親と教師をはじめとする社会的環境が子供の成長にとって重要であると説きました。

私と末廣悦子先生

私も幼少期にヴァイオリンを学ばせていただく機会がありました。3歳から10歳ぐらいまで、末廣悦子先生に師事しました。末廣先生は、1969年から鈴木メソードを学ばれ、アメリカの南カリフォルニア大学(University of Southern California)で客員教授として渡米されていました。
ちょうど、鈴木鎮一先生が、渡米し米国でヴァイオリン教育が話題になった時代だと思います。
1973年−1977年まで、父のカイロプラクティック大学(現在のUniversity of Southern California)在学中にロスアンジェルスにいました。当時末廣悦子先生のご家族ぐるみで親しくさせていただき、よく英之くんと、まどかちゃんと遊んでました。
帰国後も、四日市でヴァイオリン教室を営む末廣先生のところに兄弟3人で通ってました。

その後、私が現在の仕事として、父の元で修行する。2000年から2008年の間は、治療させていただくこともあったり、父の受勲の際には演奏していただいたりといまでも仲良くさせていただいてます。

6歳ぐらいの時

1981年だったので、8歳までは引いていたみたいです。この先の記憶が乏しくなってます。

 

 

本書の影響力

この書籍は、2024年にケニアでステージレースに挑戦する獣医師、中村篤史先生から紹介されました。中村先生は、ランニング経験がないにも関わらず、アフリカのサファリを走ることを決意しました。「もしもできるのであれば、動物と同じ目線でアフリカのサファリを走ってみたい」という思いから、この挑戦に臨むことになりました。

 

印象深い教え

書籍の中には、数々の大切にされていることが載っています。

「思ったら実行せよ」

思ったことをなぜ実行しないのか?
思うだけではチャンスが逃げると、妹さんに指摘する内容がでてきます。

私も読ませていただく中で、たくさんの気づきをいただいた中の一つです。

特に印象に残っているのは本の第3章「非凡への道」です。

ヴァイオリンを盲目の子供に教える話があります。
通常では、難しいと思ってしまいことでも、真っ暗の中で鈴木先生自身が演奏してみたらできたことで、教えることを決意されて引き受けられます。
楽器を持つことではなく、まずは弓の形を徹底的にイメージできるところからスタート。

弓をもち、弓先を指で振れる練習を丁寧に繰り返し続け、一年近くかかったそうです。
弓が見えない中で、見えるようになることで、弾けるようになったそうです。

・繰り返し、繰り返せ
・急ぐな、休むな
・急ぐべからず、休むべからず
・勘もまたつくるもの

姿勢を伝える中でも、診療でも活かせる内容ばかりの素晴らしい書籍でした。

教育に関わるすべての方におすすめできる、人間の可能性を感じる一冊です。

発行部数を検索したら、音楽関係者だけでなく、教育関係者に読み継がれ
91刷43万部!!
驚きました。

結論

私の診療では、基礎を丁寧に繰り返すことを重視しています。
この本を読んで、もっと細かく詳細に伝えることの重要性を感じ、治療内容をアップデートしました。人生を変える一冊は思わぬところで出会えるものですね。中村先生のように、走ったことがない方をステージレース完走に向けてサポートする仕事も増えてきそうです。

ほんと素晴らしい一冊ありがとうございました。

姿勢治療家(R)
仲野孝明


本ブログからお願い

この記事は、読んでいただいた方が自由に記事へ投げ銭ができるPay What You Want(あなたが払いたいと思った分だけ払っていただく)方式をとっています。「役にたった」「面白かった」など、何かしら価値を感じていただけた場合、 INVESTMENT TICKETをクリックして、投げ銭していただけると幸いです。

※金額は自由に変更できます。

投げ銭していただいた資金は、より良いブログ記事が書けるよう運営費に使わさせていただきます。もちろん価値がないと思った場合には、お支払いは不要です。同じ記事を読み返して、新しい気づきがあった場合には、記事のシェアなどしていだけると嬉しいです。


■メルマガ登録|仲野孝明メールマガジン
6ヘルスを軸にした日々の気づきコラム配信中

■Youtube|姿勢治療家の「姿勢の医学」チャンネル
正しい姿勢と正しいカラダの使い方配信中

■PODCAST|姿勢が変わると、人生が変わるラジオ
毎週金曜日配信

■動画学習講座|いつでもどこでも学べる姿勢
一般社団法人 日本姿勢構造機構

■姿勢作法検定入門講座|姿勢は作法である
一般社団法人 日本姿勢構造機構


■オンラインSHOP|姿勢治療家印のグッズ販売

自分が使いたい商品をつくっちゃいました

■仲野整體東京青山|姿勢治療家HEADOFFICE
実際に治療されたい方へ

関連記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です