2023-10-20

子供たちの未来が危ない!?新体力テストの衝撃の結果とその対策


こんにちは、皆さん。
今日は非常に重要な話をしようと思います。
文部科学省が公開している「全国体力・運動能力・運動習慣等調査結果(令和4年)」に衝撃を受けています。
子供の健康状態や未来に直結する問題です。
小学生の運動能力が、驚くべき速さで低下しているのです。

過去最低の体力調査結果

令和4年、全国の小学5年生が、4月から7月の間に行われたスポーツテスト(新体力テスト)の集計を拝見しました。
現状を踏まえても、この結果には危機感を感じます。

男子にかんしては
8つのスポーツテストの項目のうち、7つで低下が見られました。

テスト項目は、8種類あります。

・握力 ↓
・上体起こし ↓

・長座前屈 ↑  

・反復横跳び ↓

・20メートルシャトルラン ↓
・50メートル走 ↓ 
・立ち幅とび ↓
・ソフトボール投げ ↓

姿勢の悪さ、現状の生活に問題があると言わざるを得ません。

特に心配なのは、将来の子供の寿命にどのような影響を与えてしまうのか​​という点です。
姿勢の悪化は、体のバランスと機能を大きく損なうだけでなく、将来の健康リスクを大幅に高めます。

背骨には、脳からつながる神経の束が通っています。
身体中の各部位とつながっています。

一般には、姿勢の悪化と体調不良が影響してるのは、まだ常識ではありません。

我々は、毎日臨床する中、30代、40代の大人が、姿勢の悪さを後悔しているのを拝見しています。
日々の生活で、誤ったカラダの使い方を続け、背骨や関節や筋肉などを壊してしまい、腰痛や肩こり、頭痛、足のシビレ、など困られているのを拝見しています。

もしも、すべての小学生が、姿勢が悪化した状況で過ごすと、人体を形成する最も大切な時期に悪化させてしまうため、
将来改善することが、極めて難しくなります。
誤った筋トレで、筋肉をつけた方の治療も、姿勢の改善に大変時間がかかりますが、同様に改善が難しくなります。

不調で苦しむ大人ばかりの社会になりそうな、今の状況に危機を感じています。

 


女子も同じ傾向の結果です。

男女ともに良くなっている項目

・長座前屈 :足を伸ばして、手を前に伸ばすテストです。
このテストは、猫背になっていると、肩甲骨が外旋、外転位になり少し前方に位置します。
そのため、数値としては前屈が伸びているように見えますが決して良いことではありません。
男女ともに、立位では猫背が進んでいると考えられます。


悪化している項目

姿勢治療家(R)として考察してみました。
・握力(筋力):体幹に力が入らない。インドアで、投げる・登る・握るが少ない

・上体起こし(無酸素性パワー・持久力) :腹筋群の低下、姿勢の悪化でコアに力がはいらない。猫背で座っているのが長いと腹筋群がオフになっている。
・反復横跳び(敏捷性):姿勢が悪く、足を素早く動かせない、足を左右に動かす能力、瞬発力の低下
・20mシャトルラン(往復持久力) :姿勢の悪化、歩幅の低下、持久力低下
・50m走(素早さ・力強さ):姿勢の悪化、ストライド低下、コアの筋力低下
・立ち幅跳び(跳躍力:腕の振りとジャンプ):肩関節の内旋・姿勢の悪化 腕を振る動作と、股関節の可動範囲低下
・ソフトボール投げ(力強さとタイミングをとる調整能力):股関節の回旋制限、姿勢の悪化でコアの低下、肘、手首の連動動作の低下
細かく考えるともっとあるのですが、ざっと考えても全て関連してきます。

男女ともに、令和4年が過去最低の基準になっています。

なぜこんなことが?

コロナ禍にて、インドア生活が増えたこと。
運動不足で、走ることが減っていること。
座り時間が、今まで以上に長くなっていること。
座位での骨盤後弯、脊柱の後弯、顎がでる姿勢へ。
スマホ、タブレットでの教育制度。


人間は、立って走る動物です。
走り回って、動くことで、骨格が作られ適切な筋肉が成長します。
座り時間は必要ありません。
走り回る運動する時間が、動物として人間を考えた時に最も大切な時間になります。

親御さんへ、教育者の皆様へ

座った時間だけ、ストレッチをして伸ばす時間を作ってください。
もしくは、一緒に運動する時間を設けてあげてください。
スタンディングデスクを設置してあげることもお勧めです。

人間は脊椎動物です。
脊椎が動かないと、脳脊髄神経が本来の働きを発揮できないため、さまざな体調不良で苦しみます。
自律神経のバランスなど、詳しくは書籍を!

こちらのストレッチを、お子さんの未来を少しでも良くしたいと感じられたら
今すぐおこなってください。
股関節の座り癖が改善できます。


我が家は、大正15年から続く整体院だったこともあり、私の小学生の時は、夕食後の18時50分から19時がストレッチの時間でした。

父や弟たちと、NHKの天気予報をみながら、洗濯物を畳んだりしながらストレッチをしていました。
当時は真向法(まっこうほう)を行なってました。

小学生の成長期の姿勢の悪さは、
骨格構造に誤った筋肉成長を促すため、取り返しのつかない身体になることが十分考えれます。


・猫背になって座っている。

こんなお子さんを見つけたら。
まずは、注意をせずに
親が姿勢を正しすための、ストレッチをしてみましょう!

指摘されると、やりたくなくなりますが、
興味関心を持ってもらえれば、一緒にストレッチをしてくれるようになりますよ!

 

スポーツをされているお子さんを持つ親御さんへ

運動能力の低下は、体が動きにくくなっていることを示しています。
ストレッチをすることで、怪我の予防
身長が伸びやすくなる
骨の成長よりも、筋肉の成長が間に合わず痛みがでやすい、オスグットなど成長痛になるリスクを軽減できます。

 

小学校の教員の皆様へ

スタンディングデスクを、導入してください。
人間は立つように設計されています。
座りながら授業を受け続けることに、問題があります。

もちろん、予算など問題があるかもしれません。

そんな時には、授業の前後で
背伸びを行ってあげてください。

これだけで、股関節の伸展と、背骨の負担が大幅に減らすことができます。

可能であれば、正しい座り方を小学校一年生の授業で伝えてあげてください。
幼稚園までは、姿勢は崩れは極めて少ないですが、小学校に入り座り時間が始まることで
股関節が動かせなくなっています。

こちらに、図入りでも説明しております。
動画学習で、座り方が学べます。

座った時の座り癖を改善させるための時間が必要です。
座り姿勢を改善させる、股関節ストレッチは全ての小学生に必要です。

小学生の体育の先生へ


3週間しっかり、ストレッチを行うことで、スポーツテストの結果は変わってきます。

文部科学省のテストがあることがわかった場合
4月の授業の時から、背伸びを授業の前に行なってください。

日常生活でも
座った後には、必ず股関節を伸ばす時間が大切なことを、生徒に伝えてあげてください。

繰り返すことで、股関節の可動範囲が改善されます。
・走る時のストライド
・握力を握る時の力の入り方
・からだをコントロールするための俊敏性など

スポーツテストの7つの低下しているスコアーが良くなります。

繰り返しますが、
人間は座るように体はできていません。
立って走る動物です。


ぜひ、小学生中学生のお子さんをお持ちの方、
ご家族、ご親戚など
股関節を伸ばすこと、そして背伸びをすること、この2つをぜひお伝えしてあげて下さい。


姿勢が変わると、人生が変わる。
仲野孝明


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