2023-08-25

和装に興味あり、調べていたら日本の過疎化に気がついた


和装をもっと身近にすれば、身体の使い方の本質を感じることができる?


姿勢を伝える時や、所作を学び直すために、日本の正装、和装である着物を着れるようになりたい姿勢治療家の仲野孝明です。
まだ、お恥ずかしながら自分だけで着用することができません。

外出先でも気軽に着れるようにできる

「日本人は、着物の生活をしていたので、帯をしている動作であれば、股関節から身体を使っています。
その時に、丹田の意識がありまして…」

と私がよく講演でも診療でも話します。

実際に本当にそうなのか?
写真は、2022年に飛脚になって、日本橋から京都まで走った時の一枚です。

飛脚に会ってみたい。

そんな夢を実現させるために、まず自分で走ってみたら、会えないけど、同じ体感がえらえるのではないかと
スタートさせた日曜飛脚。
東海道53次525kmの旅

結果、自分が走ることで、江戸時代の走る方々の技術や気持ちが少しだけわかりました。

・東京日本橋→京都三条大橋
新幹線で2時間8分ですが、飛脚の足では98時間かかること。

・荷物を運ぶには、飛脚スタイル(棒で荷物を後ろに持つスタイル)しかないこと。
走ると、汗がでるため荷物は、身体から離さないと持てないこと。
上半身も裸にならないと暑くて動けないこと。

実際に8日間、525kmを98時間かけて走ったことで分かったことでした。


和装での動作も、
日常生活の中で少し使うことで、現在社会で忘れてしまった身体の使い方に気づける発見があるのではないかと考えています。

人間本来の身体を動きやすく行うために
上手に使うヒントが、日本文化の中に根付いていたのか。
ちょっと、実験してみたい気持ちが出てきました。

この課題を考えていると一つの疑問ができてました。
そもそも。

日本人は、着物をいつから、着用しなくなったのか?

私の両親が着物で生活していたのは、みたことがありません。
ただ、祖母が着物姿だった記憶があります。

歴史の事実で残っている、3つありました。

明治5年(1872)「礼服には洋服を採用する」 太政官布告(法令)
昭和4年(1929)  東京都洋服商工協同組合 発足
昭和47年(1972)全日本洋服共同組合連合会 洋服記念日(11月12日)に設定

集英社オンラインの記事からみつけました。
こちらの書籍で、莫大な資料から読み解き、日本人の服装の変遷を幕末から昭和までわかりやすく開設してくれているそうです。あらためて、読んでみたいと思います。

ドラマなどでは、明治になった途端に洋装になっていますが、そうではなさそうです。
1872年に洋装であれば、2022年で150年経過。

当時の着用スタイルも無くなっている訳です。
僕が子供の頃、祖母は着物でした。
少なからず、生活の中での着物を切ることは、三重県の田舎ではまだ普通だったかと思います。
普段着としての着物以外に、結婚式での着物などもあります。
どのぐらい種類があるのでしょうか?

着物の種類

洋服には、カジュアルだけでなく、ランニング、スーツ、冠婚葬祭用の正装があります。
和装での状況を調べてみました。

 

外出着

御召(おめし)結婚式など外出に :今の綺麗めなスーツといったところでしょうか?
紬(つむぎ) 羽織を着用する :デニムやカジュアルでもいける感じ?
ウール 街着・くつろぎ着・冬春秋に
上布 夏の着物 : 夏専用の綺麗め
浴衣 夏のくつろいだ着物 :ゆかた

礼装着
・江戸小紋 (えどこもん) 色紋付(五つ紋・三つ紋・一つ紋)
・黒紋付(くろもんつき)正装

タキシードやモーニングと同等です。

私が興味があるのは、日常生活の用途です。
まず一番、はじめに興味があるのが紬です。
・紬(つむぎ)

私の和装の写真は、大島紬でした。

大島は地名であることは、分かります。鹿児島県奄美大島の大島です。

ここでまた、疑問がでてきました。

紬(つむぎ)と絣(かすり)の違い

この2つは、着物で、使うことばです。

絣(かすり) 着物の柄を表現する技法の一つ。模様がかすれているように見える技法。絣柄の着物と考える。絹・木綿・麻などでつくられる。
絹は大島紬が有名。木綿は、久留米紬が有名。
紬(つむぎ)先に染めた糸を使って織った生地。

絣(かすり)とは、柄を示しており、紬(つむぎ)とは生地のこととのこと。

漢字も、日本人なのに読めませんでした。
使わない→知らない→忘れられていく

今こそしっかり、見直したいと感じます。
伊勢神宮も20年で建て替えています。
着物文化も、今ならまだ間に合うはず。少しアンテナをはって見直してみます。

奥が深そうですが、すでに調べることも着物やさんのサイトばかりです。
実際の生活スタイルでの実用を知るには、書籍なども探す必要がありそうです。

多くの日本人が普通に利用していたのが、絣柄の着物だったのではないでしょうか?


日本三大絣(かすり)を検索

日本三大ですが、現在では、すでにほとんど生産されていない場所もあります。
久留米絣(くるめかすり) 伊予絣(いよかすり) 備後絣(びんごかすり)

久留米絣:福岡県南部の筑後地方一帯

伊予絣:愛媛県松山市 木綿100%
1904年(明治37年)全国生産26.5%のシェアNo1になったとのこと

備後絣(びんごかすり):広島県福山市新市町・府中市

どこも、情報が曖昧な感じがしています。
着物は明治から着なくなったにも関わらず、伊予絣が、全国一をPRしていうのは、
明治5年の太政官布告の「和装は祭事のみで洋装が正装」と発表されてからすでに、32年後です。

 

明治41年 1908年 日本の写真

当時の写真を拝見すると、姿勢の所作が素晴らしいです。
子供2人の裸足での見事な立ち姿勢。

股関節から屈曲させた体幹。

この写真からは、洋装の気配はなく、しっかり和装です。しかも木綿の着物でしょうか?


(出典先:アメリカ議会図書館 Genth Collectionより  Travel views of Japan and Korea  )

リンクを貼りましたが、ご興味あればぜひ。アメリカ議会図書館にたくさん残っています。

備後絣(びんごかすり)の場所を調べてみる
広島県福山市 新市町


広島と岡山のこの備後エリアは、日本最大のデニム産地です。

1600年代に城を築く際に、お米づくりに向かないため、綿花作りになりました。
山と海と二つの経路で、流通ができたため、全国シェアNo1の綿花産地になったようです。

デニムが有名なのですが、やはり着物も、藍色だったようです。
備後絣について

福山まで新幹線で、東京から向かって、福塩線で行けそうです。
東京から電車で約5時間。

飛脚であれば、732kmなので、ざっと150時間ですね。笑

デニムと一緒の染め方の着物ということで、備後絣に興味がでてきました。

備後かすりで有名だった、福山市の北側は、備後地区
綿花産業があっての、絣(かすり)でした。
国民が着物を着なくなることと同時に、絣を新しい形へ進化させ
その技術を、現在のデニムに活路を見出されたようです。

当時の雰囲気を
カイハラデニム 歴史サイトより感じてました。ご参考まで。

広島県について

せっかくなので、広島県の人口を調べてみました。
人口284万人。

広島県の地図を見たときに予想してみました。
真ん中の都市が、人口が少なそうだけど、10万人都市ではないのか?

中心にの三次(みよし)市。
かつては、山岳を抜けてきた町だったような地形です。

流通として山の流通は、三次市を通過していたはず。

Googleマップを拡大していくと、
川があって、野山がありそうな、山も豊かな遊びたい放題の地形です。笑
トレラン・SUP・オフロードバイク・釣り・自転車
なんでも楽しめそうです。
とっても便利で栄えている場所なのではと地図から予想をしていました。

広島県が284万人なので、
三次市・庄原市にも10万人以上は住まれているかと予想していました。

近代的な産業が瀬戸内海側で、発展していることは理解していましたのでその辺り考慮しても、10万人はと思っていたのですが。。。

でも、驚いたことに
10万人以上の市は、東広島市以外はすべて瀬戸内海側でした。
三次市は、5万人でした!!

広島県の人口 284万人

広島市 119万人
福山市 46万人
呉市 22万人
東広島市 19万人
尾道市 13万人
甘日市市 11万人
三原市 9万人

三次市 5万人
庄原市 3万人

参考サイト

こんなに、住みやすい場所に人口が集中しているのですね。

広島県の産業や企業
造船・鉄鋼・自動車などの重工業から,電気機械・電子部品などの先端産業
参考サイト

高度成長期は終わり、
これからの世界は、体験する時代。
いろんなアクティビティを体験できる空間がとっても魅力を感じました。

 

◯三大紬(つむぎ)
結城紬(紬糸)、大島紬(平滑な生糸)、牛首紬(玉糸)

紬(つむぎ)とは
廣田紬株式会社さんのサイトで勉強させていただきました。

 

着物を調べて感じたこと。

・日本人だれもが着ていた、和装を手軽な感覚で日常生活に使うことができないのか。
・着物を通じて、姿勢と所作を取り戻す
・戦前までは着物をきている写真が多いので、終戦後78年が洋服の文化になっている

まずは習いながら、勉強してみます。
ながながと、お付き合いいただきありがとうございました。

姿勢治療家(R)
仲野孝明

 


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