【サハラ砂漠マラソン】誘われたら、断らない勇気が未来を開拓する
世界一過酷なアドベンチャーレース【サハラ砂漠マラソン】走破から学んだこと。
【誘われたら断らない姿勢】
2016年4月に世界一過酷と言われている総距離257キロ、
7日間にわたるサハラマラソンを完走してきました。
この大会は、世界で初めて一人で砂漠を7日間走って、
感動したフランス人のパトリックさんが、多く方に同じ感動を体験してほしいと31年前から開催されている大会です。
現在、60カ国、1300名まで参加者が増え、そのうち女性が約2割もみえます。
毎日、30キロから80キロの距離を規定のタイム以内でゴールすると、
翌日も出走することができるステージレースです。
気温も日中50度、夜は5度の過酷な環境ですが、それ以上に世界一過酷と言われる理由は、
その間の食べもの、着るもの、寝るもの約13キロの荷物を自分で背負わなければならないことです。
食事も疲れ切った中、火を起こして自炊します。もちろん、シャワーもお風呂もない、そんな大会です。
大会がいよいよ始まった時、実は、スタートから2キロ地点で、もう、リタイヤしようと考えました。
とにかく、砂の上が歩けず、サウナ以上に暑く、さらに荷物が重く感じ、なんで、こんなところにいるのだろうと何度も自分に問いかけました。
数年前まで5キロ以上走ったことなかった自分が…。
憧れの人にマラソンに誘われたことをきっかけに、可能性があるならと思い「やってみよう」と、
3ヶ月でフルマラソン完走、1年でアイアンマントライアスロン完走、そして今回のサハラマラソン参加に至ったのです。
もし、誘われても、決断していなかったら、私は一生、今回のような貴重な、
やめたくなるほど苦しい体験をすることはなかったなと思いました。
しかし、この参加を決めてから、多くの方が応援してくれ、1年がかりの準備で、
人生初めて3週間の休みを取れるようにスタッフも成長してくれました。
あともう一歩進めて、次のチェックポイントまで行ってみよう。
またたどり着いたら、次のチェックポイントとまでだけと繰り返してなんとか初日を終えることができました。
この日頭によぎっていたのはこんな言葉でした。
「スモールゴールを一歩ずつ達成していけば、なんとかなるかもしれない」ことでした。
姿勢が変わると、人生が変わる。
姿勢治療家(R)仲野孝明
この記事は姿勢治療家(R) 仲野孝明が連載している
【NPO法人心とからだ研究会機関紙】へ掲載したものを再編集したものです
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