2019-09-15

UTMB_CCC2019大会当日の状況と、大会に参加中に感じたこと。


UTMB2019  CCC 開催当日 朝

2019年8月30日(金曜日)朝9時
大会当日は、クールマイヨールスタートです。
シャモニーから、クールマイヨールまでは大会側がバスを準備してくれています。今回は、お世話になった橋爪さん(宿を手配していただきました。)のご好意で大会会場まで車で送っていただきました。
そのおかげで直前まで車の中で過ごすことができました。ありがとうございました。
当日の天候1週間前日本ではこんな予想でした。。。。

でも実際にはこの抜けるような青空。
1週間の予定では、大雨の予定でした。
山の天気は気まぐれどころか予想がたちません。油断できないのが山ですね。
天気が直前まで、わからないのがレースの特徴みたいです。


街並みもシャモニーとは違いました。
石の敷き詰めれれた屋根に。
地域ごとに違いがあるそうです。それにしても綺麗です。

いよいと大会会場に近ずいていきました。
トイレを済ませて、スタート近くに並びます。このCCCは早いグループから3段階のウエーブスタートになっており速い選手と遅い選手で時間差があります。私はもちろん一番後ろスタートです。

ついに!!!スタート地点。

 

2012年に知った時から、7年。
まさかこの会場にこれると思っていませんでした。しかも最高の天気に恵まれました。この山の周りを走ります。
左の町からモンブランを左手に回るルートです。
最後は奥にモンブランを見て降りてくるルート。
獲得標高6100mなので、富士山を2回上がったような形ですが
実際は、5回富士山登るほど急でした。(笑)

大会前にエイドの詳細情報があります。これを元に最終的なペース配分を紙に記載しました。

こちらを基準に自分の目安時間を記載しておきました。
ジップロックに入れました。
(カ)とあるのは、ビデオカメラがあるので、笑顔で到着しなければとの気持ちを込めて記載しておきました。(笑)
鉛筆で、薄く記載していのは、私が実際に到着した時間。
常に足切り時間の30分前。もっとも遅いゴールペースより少し前でした。
エイド滞在時間は、ほぼ24分。
振り返ると職人のようになっていて個人的に笑ってしまいました。最後まで読むの大変な方は
ダイジェスト動画をご覧ください。

スタートに戻ります。。
9時に第一ウエーブがスタートして、私が第三なので9:30のスタートです。

準備万端。スタートです。

暑すぎる天気になりそうなので、サハラキャップに変更できるキャップにしました。これが結果最高でした。手には、この後の登りに備えてポールを持っています。

スタート2000名。
私の位置はほぼ最後です。ゼッケン番号が、ITRAの戦闘レベルごとに振られているため、走力が高い選手が前にいるようなスタートになっています。スタート先で一本道なのでスムーズに進めるように時間差スタートを取っています。
なのでこのままではギリギリなタイムです。少しでも前に行かなければいけません。

9:32スタート

ですが、詰まってました。笑
みんな少あせります。

後ろを写真撮るとこんな感じでした。

10:20

登り始めると。。

この景色。
10:51
まるで合成写真のような景色でした。
少しでも雰囲気が伝われば。。

ポスターのような写真が撮れていました。

左奥に山々が見えますね。あの山を左手に見ながら回っていきます。
足場は富士山のようがガレ場です。
11:13

登っても登っても山頂に行きません。笑。
しかもいい感じのペースで。写真を撮る時が休みな感じですが、同じペースで登り続けます。
この辺りが走力が似ている選手ばかりなのがとてもよくできていると思いました。

 

この景色が最高だな。。気分を切り替えながら
淡々と登りつ続けます。
2584m Tre de la Tron
ついに激坂攻略。12:26
ここで、すでに予定していたもっとも遅いケースのタイムに12分しか余裕がありませんでした。笑
登ったら次は下りです。

次のチェックポイントに向けて。
こごぞとばかりにランナーの方々は走りますが、どうもバテていて走れませんでした。
12:38

CP1を通過もへばって写真なし。笑。
休みましたがとにかく暑い。
風が少なく、直射日光が強いのがヘビーでした。

13:20
振り返ってもホントきつかった。。
ネタ用に写真はとりましたが。。。

やっぱりこの大会。走力がある方々ばかりでマイペースで休めないのが原因だと思います。オーバーペースでした。
でも休んでも厳しかったので、もう少し練習しなければいけないのだと。思われます。笑
体重減かな。。

13:55
しばらく走りやすくなるトレイルが続きます。

微妙な登りが続きますが、マイペースで進めます。
この辺りでちょっとずつ復活しました。
チェックポイント1で、かぶり水をしたので復活してきました。

ボトル1本はエナジーですが、ボトル2は水を入れかぶりながら走っています。
背中のハイドレーションに飲み水。

14:15

 

15:00
本山小屋なのでしょうか。絵画のような景色です。

走りながら、走り方をみているのも仕事柄楽しいです。
この方は裸だったのであとですごい日焼けできつそうでした。笑。

16:39 Grans Col Ferret

に向けて2つ目の大きな登りです。
この辺りで、少し涼しくなり雷がなったり雲がかかり始めました。

真ん中の谷間に見えるのが、イタリアとスイスの国境

Gland Col Ferret 2537m
17:27

まだ距離にして30kmぐらいしか進んでいません。笑。

かなり強風なのですが、このまま一気に降りていきたいと思います。
ここで足を使いすぎないようにと事前に注意をされましたので気をつけます。
ここで、30分ほどタイムに余裕ができました。
17:32
(危険タイム18:01)

ここからは、右手に谷間になりながら斜面を降りていきます。
ここが左から2つ目の山頂です。

涼しくなったため一定のペースで走れるようになってきました。
天気が少し心配です。
LaFeule
18:42
牧場でカウベル。牛に大きな鈴をつけた音がどくどくの雰囲気です。
アイアンマンの応援などで使うカウベルですが、本物のベルは大きく太い音でした。

標高 2071m
ゆったりした走りやすい下りです。
夜が8時半に日の入りなので、日本の感覚よりも昼間が長いです。
明るいうちに少しでも、先に。
そんな気持ちで進んでいました。

La Fouly C4
到着19:12
出発19:34
滞在時間22分

4つ目のエイドに到着しました。
食べ物は、スイカをたくさん食べてましたが、食事は口に入れません。
お腹がすくまで待ってます。

お昼過ぎから、足の小指に痛みがありました。

新しいテーピングで、当たる場所をカバーし、2枚履いてスタートした靴下を脱ぎました。
5歩指+ドライマックスでした。
ステージレース時にむくんだ時用に一枚脱ぐプランでしたが、今回はここで5歩指だけにしました。
次までの14kmで足の様子をチェックしたいと思います。

トレランも長い大会も、とにかく問題点を早期に克服することがゴールする秘訣だと思っています。
即解決できる限りベストなタイミングで行うこと。

ここから、夜になりますので、サングラス・帽子をしまってヘッドライト装着しました。

次が今回の中間地点に近い
シャンペ。54km地点です。
まだ半分で、下った後に3つの山は確定なのですが、考えないようにしました。

CHAMPEXーLAC
到着22:26
出発22:59
(足切りタイム23:15)

14km走った結果、5本指だけでは薄すぎるためこの先厳しいことがわかりました。
再度、靴下をドライマックスに履き替えます。
次からは、ドライマックスだけでいいかもとも考えてました。
「5歩指はロングであんまり良くないんだよね。」とトレラン先輩のTさんに教えていただいた言葉を思い出します。経験からでる言葉には説得力があります。

そんなことをしながら、ホント辞めたくなるほどきついのがこのエイドでした。
リタイヤも多かったと思います。

何と言っても辞める理由しかありませんから。。
・足が痛い
・体が動かない
・食欲がない

なので
ここで、多くの選手が応援やサポートに来れるようになっています。

このチケットを持った人が中で待ってくれて励ましてくれるのですが今回は、私が単独参加。
なので、サポーターがいません。

全て自分で準備して荷物も持ってきていましたが。。。。
神様がサプライズをしてくれたのか。。。

この写真を取っていただける方に出会うことができました!!!
顔が疲れてますね。w

この写真を撮っていただけたのは
熊さん!
実は、私の昔の患者さんだったんです!

「仲野先生!!」と声をかけられ驚きましたが、一気に気分も代わりたくさんの役立つアドバイスも。
昨年CCCに出場されており、今回はTDSで参加、友人がCCCに出場されておりサポーターとして参加していたところ私の友人のペースが一緒だったそうです。
ホント感謝してもしきれません。ありがとうございました。
写真でも顔つきが変わったのがわかります。

これでスピードアップというかリフレッシュできより楽になりました。

22:59
夜なので写真はありませんが、次なる目的地は一山超えです。ここからがエグいよ。アドバイスで覚悟を決めて淡々と登りました。

途中、大きな石の上で3分ほど大の字になりましたがそれ以外は動き続け無事にチェックポイントへ。

TRIENT
到着3:11
出発3:35

深夜にも関わらず、ここにも熊さんが応援に。
今度から応援に出来るだけ参加しようとこの時思いました。
エイドの24分間しかない中で行なっていること
・トイレにいく
・果物を食べる
・スープを食べる
・コーヒーを飲む
・水を入れる
・エネルギー用デキストリンを溶かす
・サプリメント等を摂取する
・背伸びをする
・違和感のある箇所をストレッチやケア
・携帯をチェックできればチェック。 

これを淡々とこなしています。服装もこの格好で、深夜にも関わらず大丈夫でした。
私の体質にはどうもX-Bionicがあっているようです。(日本未発売ですが、ネットで購入できます。)

あと一山越えると、最後一山。。。
そんな最後のエイドへ考えていることは、進むだけ。そして、
今できることに集中する。
トレランは、精神トレーニングですね。

VALLORCINE
到着6:31
出発6:55
(足切り7:15)

こちらでも熊さんにサポートを受けました。
あと、一緒に走っていた計らいもあり、フィールドオンアースさんにもサポートしていただきました。
ホント、ありがとうございます!ここで、ライトをしまって最後の一山へ
大きい山を超えなければいけません。南アルプスのようながれ場や、大きな石の山へ。
ここで、テーピングを足首に巻きなおしました。
下りでの不安要素が、続いていたので比較的固定力を高める調整をしました。

ラスボスは、Tete aux Ventsを山頂にした山。
2130mまで860m登ります。

山の入り口がこちら。

写真の裏に、まだ登るので
これまた登りきりに時間がかかります。
なんども途中休憩してしまいました。

登り切ったら、左手奥にシャモニーの街が見下ろせました。
8:55

天気に恵まれ過ぎてまたもや、刺さるような日光のため、サハラキャップを出します。
日焼け止めも本当は塗り直したかったのですが、面倒なのでそのまま進みます。

山頂のチェックポイントに
9:23到着
(足切り予想タイム9:53)
でしたので、30分余裕がありました。ここから10km以上の下り。
雲のかかっている山奥がモンブランです。

石が大きいんです。
なぜ、これをトレランのコースにしたの??と思えるほどの岩。南アルプス鳳凰三山で練習させれもらった経験が少し生きてきました。

最終チェックポイント
LA FLEGERE
10:29到着
(足切り時間10:45)

ここから一気に走りました。
途中調子にのり、捻挫を3km手前でしてしまいましたのでゆっくりになりましたが。。。ゴール前で、書籍のラミネートも手で持参して無事ゴール。

最後ゴール。
11:36

<ガーミンの振り返り>

ウルトラトラックモードは、誤差が出現しNGでした。
次回からは、充電を持っていきます。

最後の余裕があったのは、全体的にゾーン3が多かったからだなと後から見直すとわかりますね。
最高気温36度
最低気温16度
阿蘇トレイルが、38度、17度でしたのでほぼ気象条件は一緒でした。

<今回の大会を通じて学んだこと>

・世界最高峰の大会は、選手のレベルが身体能力が高い
・大会の前後の選手がよく似ている運動能力なので走りやすい
・背伸びは、いかなる状況でも気分転換にも有効
・アマノフーズのフリーズドライは本当に美味しい
・マイルはとにかく応援してもらる人が大切

以上です。

2019年本命のレースは無事完走できました。
これも皆様の応援のおかげです。

姿勢の大切さを世界に、使い方が分かれば身体はもっと動ける。
姿勢治療家(R)
仲野孝明

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・おまけ
そのあと、足を冷却するために
ゴールした所にある教会の横の雪解け水でアイシングを30分ぐらいしました。

この水が最高でした。

フィニッシャーベストをいただき、はじめに預けた荷物をピックアップして宿に戻りました。

<関連ブログ>

正解最高峰と言われるUTMBには、7つのレースがあります。
UTMB_CCCレジュレーション装備ヒント実際の振返り2019
http://takaakinakano.com/utmb_ccc_2019/

UTMB_CCC 旅の宿について
http://takaakinakano.com/utmb_ccc_2/

シャモニー観光_エギュイ・デュ・ミディ
http://takaakinakano.com/sightsee_mide/

飛行機での調子いい座り方_ネッククッション編
http://takaakinakano.com/flightseat_1/

ドイツ_デュッセルドルフでドイツを感じるその1
http://takaakinakano.com/germany_1/

 

 


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