運動(ランニング)を始めた時の3つのステップ
「”運動”において、姿勢の大切さを実感しています。」と言っていただくことが増えてきた姿勢治療家(R)の仲野孝明です。
私が初マラソンを完走したのは2011年10月30日、当時37歳の時でした。
目次
人生が変わったワンアクション
その4ヶ月前に、「えいやっ」と大会にエントリーしたワンアクションでしたが、大会に申し込んだことで私の人生が変わりました。
本番まで練習した距離は、165km。
1ヶ月あたり30km〜40km。
1週間に3回、30分を繰り返しただけです。
始めは、歩くこと、走ることの繰り返しからでした。
マラソンは、以前から何度も誘われていました。
苦しい辛いイメージしか出来ず、なかなか自分でやってみようとは決断ができませんでした。
第3回しまだ大井川マラソンinリバティに2011年6月1日申し込み
人生初の大会エントリーサイト(ランネット)でポチッとエントリー
そこから、自分の姿勢理論と実際の結果との差異がないのか、私の自分のカラダを使った姿勢人体実験が本格的に始まりました。
こんな話をするといつも、元々仲野先生運動できた人なんでしょと言われることがありますが
実は。。。
私の運動歴
僕の学生時代の体育の成績は、恥ずかしならがら”3程度”です。
まれに、奇跡で4もありましたが、レベル感としては逆上がりができない子供で、運動会が嫌いな子供でした。
地方の私立進学校中高一貫校に入学したたため、さほど部活も盛んでなく。サッカー部には所属していましたが、高校生からは部活などほぼ皆無でした。
大学時代・専門学校時代も、振り返ると運動の記憶は全くありません。
社会人運動歴
臨床に入ってからは、運動の大切さを感じてはいたので、近鉄四日市駅前ホテルのジムに入会しました。
ですが、実際にジムに行ったのはゼロ回。
入会のみで会費を払っている内に、ジムが無くなってしまいました。
何ヶ月も会費だけ払って運動しなければと感じている方の焦りの気持ちも、とてもよく分かります。
運動をすることが大切だなと思って、少し始めてはみるものの長くは続きませんでした。
今なら続かない理由がわかります。
なぜなら。。。
明確な目標が無かったからです。
健康のためには、運動が必要ですが、人間の脳は曖昧な状況では動いてくれず習慣化までには至りません。
脳のメカニズムはシンプルです。
【苦痛を避ける、快楽を選択する】
なので、まず脳をワクワク覚醒状態に楽しませることが必要です。
・運動したら、こんなにいいことがある
・運動していないと、いかに悪いことになるか
【フルマラソンを4ヶ月後に完走する】
決めたことにより、どうすると、完走できるか。
脳も目標達成に向けて、一生懸命考え始めます。
たったこれだけのことでした。
決断。
決めて断つことだけでした。
やると決めただけです。
私が完走するために必要だったこと
エントリーしてしまうと、改めてですが、時間がないことに気がつきました。笑
6月1日にエントリーして、大会が10月30日でしたので約4ヶ月、日数にして151日後でした。
マラソンに挑戦するなら、やりたかったことが3つありました。
・最小の練習時間で完走する
・壊さない走り方を身につける
・自分の経験を活かして、運動における姿勢の大切さを多くの方に伝えられるようにする
私の運動能力は、決して高くありません。強みは、カラダの骨格や仕組みについて少し知っていることだけです。
人間本来のカラダの使い方である、正しい姿勢で最小の練習量で怪我なく完走する。
実現するためのステップを踏んでいきました。
ステップ1)走り方を学ぶ先生に連絡をする
当時、チーランニングというメソッドがあり、走り方を教わることができるアドバイスを頂きました。
アメリカ人のダニードライヤーさんが怪我をしない走り方を研究する上で、太極拳を取り入れたランニング方法です。
日本に、唯一のインストラクターがみえました。
新潟県にお住まいの中島貴裕先生に直接教えていただくことができました。
その結果、私が持っていた知識の点が線となりました。
・一番大切なのは、姿勢とリラックス
・地球の重力を利用すること
・脱力した足で、地面と接触したり、切手を剥がすように優しく地面から離すこと
・ケイデンスは90でおこなうこと
・腕の振り方と手のにぎりかた
チーランニングメソッドを、丁寧に教わり実践復習を重ねました。
ランニングチームに体験に行く
ステップ2)短い練習時間で、怪我なく効率よく完走ために繰り返し練習する
チーランニングで知識として、学んだことを繰り返して復習する。
10月30日のマラソン大会までに3回教わり、課題をもとにトライエラーを修復しながら、自分のカラダに染み付かせていきました。
その時に最も大事にしたことは、自分の体の感覚を観察(ボディスキャン)しながら走ること。
今、自分の身体はどんな感じがしているか?
今、緊張している場所はないか?
今、足の裏はどんな感じか?
今、膝はどんな感じか?
今、自分の股関節はどんな感じか?
今、腰椎はどんな動きをしているか?
今、自分の首はリラックスしているか?
2022年現代だと、マインドフルネスランニングとして、荻野淳也さんがお伝えられている内容と同じです。
自分の身体が、どこが悲鳴を上げているか。
どのように緩んでいるか。
筋肉のテンションや関節の動き方など。
自分のコンディションを観察する繰り返しをしました。
観察ランニングです。
マインドフルネスランニングと思っていただいてもかまいせん。
実際の練習量は、当時利用していた
ランキーパーによると一回ほぼ3kmでした。
6月 15km
7月 45km
8月 27km
9月 50km
10月 28km
この練習量で本番のフルマラソンへ。
合計すると、165kmしか走らずに本番になりました。
無謀な挑戦に近い状況でしたので、完走した時には大変でしたよ。笑
当時の状況は、こちらのブログから。
【姿勢治療家仲野孝明の姿勢実験の歴史】
スタップ3)たった4ヶ月、165kmの練習で完走した練習方法
私が順番に行ったことは、簡単です。
1日30分。週に3回の時間を確保する。
歩くこと→ちょっとだけ走ること→歩くこと
この繰り返しが基本です。
走り続けてはいけません。
あくまで苦しくなったら歩くこと。
走ろうと思わずに、“今日の状態を確かめよう!”という気軽な気持ちでスタートすること。
少し楽になってきたら、スピードUPするだけです。
専門的には、LT値を上げています。
酸素を使いながら運動できる有酸素運動時間を増やすトレーニング方法です。
酸素を赤血球に吸着し、細胞内に運べるようにに鍛える感覚です。
限界を越えると、無酸素運動になり長時間の活動ができなくなります。
マラソンを完走には、有酸素運動で移動できる練習と言っても過言ではありません。
姿勢をいつも意識すること。
日常生活もマラソン練習になります。日々の生活姿勢を気をつけることで、体幹のトレーニングになります。
人間は立ち歩く動物です。
立つ時間や歩く時間を増やすこともトレーニングです。
長時間の座る生活で動けなくなっている身体の本来の動きを取り戻さなければいけません。
子供であれば、すぐに戻ります。
社会人が長いと簡単には戻りません。
ポスターなどが、丸まって筒に入っていたものを、壁につけるシーンを思い出してください。
筒から取り出した、ポスターは、丸まっている癖がついていませんか?
カレンダーが丸まっているような状態で走ると壊れます。
動かせないような状況であれば、カラダがずっと発信している声も、聞こうと思っても聞くことができなくなります。
(体感覚の鈍化)
その結果、カラダが悲鳴を上げてから、やっと気づくことになります。
身体は観察すると、痛みの前に違和感があります。
少し引っ張っていたり、少し緊張していたり、
何も身体の感覚が無い、小学5年生の頃を思い出してみてください。
不具合もなく、全力で走っても平気。カラダは動いて当たり前。
本来は、その感覚が誰もがあるといいのですが、現代人が大人になると忙しいことや、追われてしまうことが多いため全く意識できなくなっています。
そのために、大切なことは、自分の身体を観察し、不具合を感じたらメンテナンスをすること。
体幹特にお腹以外は力む必要はありません。カラダ全体を緊張させることは、筋肉を締め付けることになります。
筋肉は、骨と皮膚の間になりますがその間に、血管や神経やリンパ液が通ります。
筋肉を締め付けることにより、血管や神経やリンパ液の通りが悪くなります。
そのため、カラダのリラックスが基本になります。
ぜひ、日々1日を終える前に、自分のカラダの声を聞いてあげ(ボディスキャン)
1日使ったカラダを、使いぱなしにするのではなく、後片付けをして次の日を迎えてほしいと思います。
日常生活も運動も正しいカラダの使い方と正しい姿勢で調子良く!!
全ての道は「姿勢道」に通じる。
今年は、同じ姿勢メソッドでトレイルランニングに挑戦中です。
#UTMF2022
#UTMB2022
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