WFA|野外・災害救急法を学んできました。
2019年7月@川崎市青少年野外活動センター WMA野外・災害救助員WFA ベーシックレベルを受講して。
【リアリティで手に残る技術を学ぶ】
これが、コンセプト。
2日間、20時間。学んだ感想は、まさに手に残る技術でした。
実践の場を繰り返し、繰り返し、汗をかくような場面でシミレーションします。
大切なルールは、3ステップで教わりますが全てに答えなし。
まるでビジネストレーニングの様な
クリティカルシンキングでした。
自分の中で、理由を作れば全て正解。
今回受講したWFAは、どの様なものかというと。。。WEBから抜粋。
医療アクセスが過酷な環境や災害などの状況でも「いのちをつなぐ」救急法。カリキュラムはウィ ルダネス状況下(医療体系への引き継ぎや必要な処置を受けるまで に長時間を要する状況)で必要とされる評価と処置、また長時間に 及ぶ経過観察と看護、過酷な自然環境下での考え方などを体系的に まとめた内容。
座学を通じて頭で理論的に理解し、次い で実技を通じ体で覚える学習スタイルもその特徴の日本では新しい救急法。
<WMAJ webサイトより>
このプログラムは、誰でも受講できます。
もしご興味ある方はぜひ!!
話を戻しますが。。
日本の大都市部・新宿・大阪・福岡などでは、119番から平均8分で救急車が到着するそうです。
この救急車がくる、医療体系への引き継ぎまでの時間が、いのちにとって大切な時間になります。
先日東京消防庁で学んだ、上級救命技能認定証は、都心部で発生した状況を学ばせていただきました。
今回は、119番から救急車の到着に長時間かかったり、救護ヘリが飛べない状況だったり、救助隊が3時間以上かかる山の中だったりと病院医療処置まで時間を有する状況での学習です。
この状況を【Wilderness ウィルダネス状況下】と言います。
ウィルダネス状況でのファーストエイド方法がWilderness Medical Associates として
30年以上も昔、1981年に北米で発足。
2012年に日本支部が発足。
具体的にはこんな内容を学びました。
・一次救命処置(CPR,AED、気道異物除去、大出血への処置など)重要器官の理解(循環器系、神経系、呼吸器系)とその重要器官系への問題、不安定なけが、安定した怪我、副木固定ガイドライン、低体温、高体温、熱中症、溺れ、雷、感電、傷、火傷、毒、アナフィラキシー、傷害者の移動。
これは、止血方法です。
負傷者役も、メイクをして、本気で演技に取り組みます。
顔面蒼白の演技用の白塗りです。
これが、絶対に覚えておきたい3つの三角。
現場で、考え判断し、実践するトレーニングをあらゆる形で繰り返します。
勉強になったこと
1)座学→実技を通じて体で学べることの大切さ。
・トレイルランナーが崖から落ちた。
・山小屋の2階から管理人が落ちた。
・登山中持病が悪化、突然喘息になった。
・木を登っていたら、落ちて足を骨折した。
・急にふらふらして、転んでしまったら、足に木が刺さった。
などなど、さまざなワークを実践さながらで傷病者になったり、救護者になったり、ファーストエイドのさまざなケースを繰り返し実践、場慣れできてきた。
2)骨折の現場でのシミレーションが復習できた
柔道整復師として、3年間学んでいた骨折脱臼、打撲捻挫も、実際に緊急の状況でどの様に対応するべきか本来の判断が自信を持って決断できる様になった。
お恥ずかしながら、私が学んだ時には、カリキュラムに野外で緊急の対応はありませんでした。
災害王国の日本だからこそ、柔道整復師がこのスキルを学んでおくことで、役立つケースがより多いと思います。
もしも、このブログを見た柔道整復師の皆さま
私も、骨折や捻挫の固定は学んだり実践してきたことはありました。
しかし、災害時、脊損や意識がおかしい時、おびただしい出血がある場面などのトレーニングは受けていません。
ぜひ、このトレーニングを受けることで、災害時に強い柔道整復師として活躍活動できると思います。
オススメです!!
久々に固定方法を練習しました。
限られた材料で、何を固定するべきか?
3)医療の本来のあるべき姿を思いだせた。
人を助けること、そんなちょっとしたことが、できれば目の前で救えるいのちがあるかもしれない。
そんな、まだ出会わなぬ場面のために研修してきました。
医療人としても、受講して良かったなとつくづく感じる20時間でした。
負傷者が、こんな出血が会った時も落ち着いて平静で対応できる様にトレーニングします。
<プログラムオススメ方法>
・WFAスタンダート 2日間
・WAFAアドバンス 4日間
・WFRプロフェッショナル 6日間
順番にありますが、一気に受けることもできます。
3年で更新のため、更新のたびに上級にステップアップしていくことをオススメするとのことでした。
3年以内には、アドバンス受講したいと考えています。
<7月に参加する際には、便利だと思われるもの>
・虫除けスプレー
・汚れてもいいカッパ 上下 野外での救助時地べたに転がるため。
・秒針がわかる時計 ※Apple Watchは、計測に向かない。液晶が消えるため
・シュラフは、どちらからというと暑い部屋なので、シュラフインナー。
以上。
姿勢治療家®仲野孝明
<追記>
20190722 高尾山南 三沢峠→西山峠→中沢峠→大垂水峠→城山
トレランで走ってきましたが、5つ気づきがありましたので追記しておきます。
新しい視点が手に入ると面白いですね!
・CPRするべきフラットの場所って本当に少ない。
・119番に連絡する際に、現在地をどの様に伝ると良いか
・どこを走っているかを現在地を知っておくことは大切。
・手ぬぐいは、お風呂にも、三角巾の代わりや包帯がわりに使える。
・75リットルのゴミ袋を畳んで持参すると、ポンチョ、消毒等にも使えるのでは?
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