変形性頚椎症 | 頚椎椎間板ヘルニア | 手のシビレ
48才の男性 そば職人(飲食業27 年目)
4年前からあった右手親指と人差し指のしびれ
急に1ヶ月前よりシビレがきつくなり、ご友人の紹介で来院。
・肩こりは、30代後半からきつくなってきた。
・4年前の44才から右手のシビレがはじまる。
・整形外科でたまに牽引してもらっていたものの、シビレは変わらず。
・2年経過し、MRIにて、やや狭窄ありとのこと。
<医療機関での報告書>
変形性頚椎症
頸椎椎間板ヘルニア
C5/C6 C6/C7 で両側椎間孔が狭小化しています。
C5/6では、椎間板ヘルニアを認めます。
撮像範囲内で脊髄に異状を認めません。
【姿勢治療家の初診 3月1日】
職業を詳しくお聞きします。
・包丁を使っている
・手打ちのそば
・右肩をさげて切っている
・前掛けをしている
・勤務時間・シフト制
・21才から飲食業会での仕事歴
・家族環境や生活環境など
<全身の検査>
全身の検査をしていくとさまざな特徴がわかってきます。
問題があった一部をあげると。。
<下肢>
膝から下の内旋の可動範囲制限
左足の伸展制限(完全に膝が伸びません)
股関節の抱えみ 右・左 ともに制限
※大幅な可動範囲低下あり
<肩関節>
左右完全挙上できるものの肩から腕への痛みシビレを訴える
<首・頸部>
前に傾けることで、右首にぴりっとした痛み
後ろに傾けた時も、同様に右首から肩にかけての痛み
左右に首を倒す動作でも右腕への痛み
右を向く動作 55度/90度
左を向く動作 6o度/90度 やや違和感あり。
握力
右24kg
左34kg
※握力の低下もあって、仕事をしてる後半でしびれが強くなる。
<結果>通院全16回
10月25日 肩こりが少しあるもの、姿勢等に油断してなければ全く問題なし。
年末にかけて、ご自身のお店を開店オープンのため多忙
治療のための通院終了。
集中治療期間:8回
可動範囲改善期間:3回
パフォーマンス向上期間:5回
その後は、メンテナンスとして来院中。
<症状と経過>
集中治療期間
3/1 シビレがでないポジションを見つけ出す。自宅でのソファーなどNGが多い
3/8 少し楽に感じる、寝返りの痛みが強く、指先のシビレあり
3/15 右手の感覚向上、シビレ良好になってくる。
3/22 お風呂でシャンプーの時にシビレが少しでるものの良好。麻痺↓シビレ↓ 握力右20kg まだ握力には変化なし。
3/30前かがみでシビレが首から腕に出現、 握った時に痛みあり。右肩甲骨の三頭筋の起始部に痛み、圧痛あり。
4/4 麻痺の感覚なくなる。姿勢をくずすとシビレが出現。
4/19 右手 握りしめときに第四指やや痛みあるものの、シビレは出現しない。
4/26 右の第4指が朝に動かしにくい。11月に新店オープンがあるのでその時までにしっかり体を治したい。
可動範囲改善期間
5/10 右握力 28kg 左33kg 使う時にのみ、少し指に痛みがある。
5/24 指の痛みが強くにぎると少しあるものの良好。指の少しの痛みがあるのみ。
6/7 朝のこわばりがあるもの良好。
パフォーマンス向上期間
6/27 スムーズに動く、腰部や下肢の可動範囲向上のための治療、運動習慣を入れ始める。
7/14 体操等が毎朝続かないが、自宅でも習慣になってきている。
8/3 調理の時に少し前かがみが長い時に、少し気になる。手にしこり感があるもの良好。握力右32kg左33kg
9/15店の立ち上げで仕事多忙。右手はややしこり残。
10/25 油断していると姿勢が悪くソファーにもたれかかって寝てしまい肩こり感があったが良好。
【臨床を振り返ってみて、姿勢治療家(R)としての感想】
クライアントさんは、信頼できる友人と最近の近況を話している時に、
我々の話を聞いたことがきっかけで来院されていました。
ご友人が以前、同じような手の痛みで当院に来院された患者さんだったこともあります。
いかに、日常生活の根本的な問題から解決をしないといけないかをご友人から説明があり
それを理解され、すぐに予約されたとのことでした。
今回出会っていなければ、繰り返し、シビレが悪化したり、
握力低下はそのまま続いていたと思います。
”48年使っていた体を根本的に見直すことができ、本当によかった”と
人生が変わる瞬間に出会えたのが治療家として、とっても嬉しい瞬間です。
体を見直す時間は、人生を見直す時間です。
姿勢が変わると、人生が変わる。
姿勢治療家(R)仲野孝明
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