2022-07-01

現役日本人ギネス世界最高齢アイアンマン稲田さんに伺った健康の秘訣


現役日本人89歳、アイアンマントライアスリートの稲田弘選手と、”生涯現役”をテーマに、『競技を通じて感じられた世界観やスポーツの持つ力』をうがい、日本人の目指すべき90歳のイメージが明確に見えてきました。
人生100年時代、走れる90歳、泳げる90歳、バイクに乗れる90歳
そんな大人で溢れる社会も新しい未来像として大切だと真面目に考えている姿勢治療家の仲野孝明です。


運動することで、自分の細胞を喜ばせよう!

89歳男性、アスリート。

どんな印象をお持ちになりますか?

・耳が聞きづらいのでは?
・目が見えにくい?
・階段が怖くなる?

少しはそんな感じが出ているのではないかと、イメージしてしまいませんか?

決して、そんなことは、ありませんでした。

・耳は驚くほどよく聞こえ
・裸眼で目はキラキラと光り輝き
・階段は一段飛ばしで登ってみる

これぞ、アイアンマンだと感じさせる方でした。
稲田弘(いなだ ひろむ)さん(世界最高齢アイアンマンレース完走ギネス記録保持者)と対談させていただきました。

2022年6月30日(木)

私にはとって、大変思い出深い日になりました。

稲田弘さんは、人類史上最も高齢でトライアスロン、アイアンマンディスタンスを完走され続けている選手です。
アイアンマンディスタンスとは、トライアスロンの原点と言われる距離です。

3.8km水泳
180km 自転車
42.195km マラソン

を17時間で完走する競技です。
世界22ヵ国40大会が行われています。

この信じられない競技を今も現役で続けられ、挑戦し続けれています。

そんな稲田弘さんに、運動に関して色々伺いましたが、共感する言葉ばかりの時間でした。

世界中で
90歳でこの種目に挑戦された方は、世界中に未だかつて誰もいません。
現時点で、人類初の挑戦、文字通り、前人未到の完走に向けて現在も練習し続けられています。

一番印象的だったお言葉は、
「今が人生で一番楽しい、今こそが青春だ!」

こんなメッセージでした。

運動はしたら必ず効果があります。
人間の身体は、細胞が生きている。
細胞が、意志を持っている。
身体が喜ぶ、細胞が喜ぶのが運動である。

Q:運動は大事ですか?
A、運動することは、身体が喜ぶことなんです。
動かすことで、細胞が動きます。
人間の身体は、細胞が生きていることで命があります。
なので、細胞が動かないことで死んでしまいます。
細胞は動かすことで、生き生きして、人間が若返ります。
細胞が喜ぶから、気持ちもワクワクしてきます!

動かさないと細胞はどんどん死んでしまいます。

運動と思わずに、動かすことで、細胞を喜ばせてあげてください。
細胞を喜ばせると、細胞が元気になります。
結果的に、風邪をひきことができないぐらい、元気に過ごせています。

Q:運動を頑張ってしてみようと思っていますが。。。

A:頑張りという気持ちを持つのでは無くて、やってみると楽しいぐらいの気持ちで始めてください。
ちょっとやってみると、「あ!思っているよりできるかも・・・」とそんな自分に気が付きます。

明日もやってみよう!
と続けることで、メキメキと成長がわかっり変化がわかります。
身体が丈夫になるのも実感できますし、生き生きしてきますよ。

結果的に、嬉しい世界が見えてきますし、生きているのが楽しくなります。
その日、その日、毎日毎日が楽しくなってきますよ。

※僕も全く同じ気持ちで、運動しています。意外にできるんだな〜。
そんな時が、体育3からスタートした私としては共感できました。

稲田さんも、大学時代にボクシング部に入ったものの3日目で、相手のパンチを喰らって医務室に。長年運動が苦手だと思ってきたそうです。

健康の6ヘルスで気をつけていること

講演を伺って、姿勢治療家の考える6つ指標に入れてみました。

・精神
いつも、ラッキーマンだと思っていること

・姿勢
ドローインを始め、体幹を大事にしている。
スポーツの基本になっている。

・睡眠
8時間寝る。
逆算していつも8時間寝ています。
6時のスイムの時は、4時半に起きて間に合うように、9時に寝る。

・運動 毎日行っている
以前は、1日休みも設けていたが、休まない方が気持ちが楽。
どこかで、サボると、サボってしまう気持ちがある。
とは言っても、近年は老化で結構しんどい。
とにかく、無理しないこと。
練習が厳しい時は、途中で距離を短くしたり、練習時間を短くすることもある。
雨の日は休みにしている。
無理をしないようにしているし、無理ができないのは自覚している。

現在の練習量(アイアンマンをターゲットにしているので)
スイムは週4回 2000-3000m
バイク 週4日 70−120km
ラン    日によって 5-10km

トライアスロンは、やればやるほど、
三種目の身体の使い方が違うのが最高に良いと感じている。
スイムは腕で泳ぐ
バイクは腰で走る
ランは足で走る

私も臨床経験から、70代以降は毎日運動した方がいいと思って推奨してきましたが、今回のお話を伺ってより実感しました。ただ、練習に関しては、ハードな練習ではなくあくまで、有酸素領域だと伺いながら感じました。

・食事
食事が練習以上に、ものすごく大事だと思っている。
健康の秘訣というか、アイアンマンができる秘訣は食事にあると思っている。
これで、身体が持っているんで、一番大事だと思っています。

1日3食
・朝 野菜スープメイン 14種類のものからスープを作り豚や鳥も入れて頂いている。朝スイムの時は無し。
・昼 外食弁当など 練習によって変化
・夜 玄米ご飯・キムチ入り納豆・具沢山の味噌汁

内容は、栄養士や書籍から学んで現在はこの形だそうです。

私の感想
ボーンブロスのアミノ酸を大切にしたスープや、ケト生活に近い脂肪燃焼を考えられたメニュー。
糖質制限ではないですが、糖質をしっかりした形でコントロールされています。
お昼の運動中の間の弁当などだけが糖質を摂関。
長年変わらないメニューとのことですが、腸内細菌もしっかり育っていそうで
肌艶も素晴らしいコンディションでした。

・呼吸
今回は伺っていませんでした。

その他Q&A

Q:走っている時に考えていること
A・どの骨はどのようにうごいているか
・サボっている筋肉はないか。
どの筋肉を使っているかな〜。なんかばっかり考えています。

姿勢治療家の感想
この感覚は、私と全く一緒でした。
私も常に筋肉の動きや、動かせていない場所を動かすようにして使っています。

Q:他のスポーツのトレーニング風景を見てどんなことを取り入れているのですか?
A:スピードスケートの橋本聖子さんがなぜ、自転車でもオリンピックに出場できたのか?
そんなことをイメージしながら、スケートの練習風景を観察しながら、動作の動きをロードバイクに取り入れてみると驚くほど自転車が進むようになったことがあります。
足を滑らせるように、ペダリングを行うことで、想像以上にクルクルと足が周り苦手だった、坂道も楽に登れるようになりました。
そんなことがあると、よし明日もやってみよう!
そんな気持ちで取り入れていきます。

Q:サボりたいと思ったら
A :まずは動かしてみよう!動かすと身体は喜ぶと思っています。血液も意志があるし、細胞も意志がある。細胞が喜ぶとどんどんよくなり、気持ちも良くなります。

Q:夜はトイレが近いとかありますか?
頻尿ですけど、すぐにトイレ行って寝ます。
気にしていません。

Q:60歳前はどんな状況でしたか?
A:60歳前は運動もしていないし、メタボで全然ダメダメでした。ほぼ運動歴無しですよ。

稲田弘(いなだひろむ)さん経歴
千葉県八千代市在住

60歳で奥様の介護のために退職。
それまでは、運動することはなかったが、運動不足を感じそうなので、家の前にできたトレーニングジムで水泳を始める。
マスターズに出場して、大会に出るのが楽しくなる。

64歳 スイム&ランに出場 最高齢表彰をいつも頂く。
69歳 トライアスリートのロードバイクに憧れ、ロードバイクをこっそり購入する。
69歳 初トライアスロンを幕張に出場。完走。ちょうど、奥様が亡くなり、トライアスロンに打ち込むようになる。
76歳 アイアンマンジャパン五島列島に出場。初のDNFになる。
76歳 稲毛トライアスロンチームに入会(教わる技術・心の姿勢を学ぶ)
78歳 アイアンマン韓国_優勝(15時間ぎり)ハワイのスロットを手に入れる
79歳 アイアンマン世界選手権KONA大会に初出場
80歳 アイアンマン世界チャンピオンとなる(80-84歳カテゴリー) 15時間38分はコースレコード
84歳 再びアイアンマン世界チャンピオンとなる(当時のギネス記録)
86歳 新しいカテゴリー(85-89歳カテゴリー)初の世界チャンピオン(現在のギネス記録)16時間53分50秒はコースレコード
地響きのような歓声でゴールする。(歓声と感動は人生最高に瞬間だった)

現在、アイアンマントライアスリートの誰もが応援する、人類史上史上最高年齢を更新し続けるアイアンマン。
【世界の人が応援してくれている今の状態が嬉しいですね。】

こんな方と一緒の時間を共有でき夢のような時間でした。
本当にありがとうございました。

稲田さんが、UTMBや砂漠に行ってみたい!!だよねと話されているのがとっても印象に残ってます。
次なる大会の応援に伺いたいと思いました。

NBC  グローバルシフト委員会✖️アクティビテい同好会
共同イベントでした。
素敵な機会をいただけましたNBCの皆様、ご参加いただきました皆様、オンラインでご参加いただいた皆様
本当にありがとうございました。
感謝を込めて。

 


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