2018-03-29

足の違和感・アーチが崩れる・膝の痛み:どれもつながっています。


私の仕事を簡単にご紹介します。

「膝の痛みが、また出てきて。。」と3週間に1回
定期的に来院されている方からの主訴でした。

バレエ歴がとっても長い50代の女性の方です。

私がはじめて拝見して、もう4年。
体のメンテナンスのため定期的に、治療をさせていただいています。

来院当時の4年前の主訴は、
突然の起こった痛みでした。

右の踵を着地すると、針でも刺したような痛みが出現
歩けなく、かばいながらの歩行のため
全身が、その痛みをかばうためにアキレス腱部分の痛みや、
左右太ももの外側痛み、お尻の痛みやハリなど沢山出現している状況でした。

その後、もちろん症状は無くなりました。
バレエやピラティスなども続け、家の近くの整骨院での定期的な治療に加えて
ご自身の将来動けるカラダで居続けるために
構造的な治療を定期的に仲野整體東京青山:姿勢治療家(R)HEADOFFICEでも受けられています。

バレエ歴は長いですが
やはり、動くことでさまざなトラブルに早めに気づけるため
股関節の違和感や、腓腹筋、アキレス腱の張りなど
さまざま訴えを毎回改善してきています。

長年、左足は課題でした。

”左足の不安定感”

単純ですが、この症状は全身につながっています。

・左足のアーチ低下
・内反につながる、距踵関節
・足底筋筋群
・拇指球に体重が乗り過ぎる
・下腿(スネから下)の内旋位
・大腿の内転
・膝の内転
・股関節の内旋 など

全身に順番につながってきます。

そのため、
左足軸のターンでブレやすくなること

足のアーチが落ちる状況になってくると
コアを保つことが難しくなります。
バレエのターンの後半で不安定に感じたりします。

左の大臀筋、中殿筋の筋力低下とも思われますが、足の少しのアーチの落ち方でも
起こってしまいます。

今回は、全体への足からのつながりを伝えて、改善することを診療課題にしました。

足は、28個の骨でできています。

この写真の模型で説明すると驚かれます。

「こんなに多いの??」

関節は33個

さらに、筋肉や靭帯は
靭帯は107個こんなに、感じです。

<プロメテウス解剖学アトラス第二版 解剖学総論/運動器系 医学書院より>

こちらは、足の裏の靭帯や筋群です。

その複雑な動きを、ついついおろそかにしてしまっているのが
靴下や靴を履く生活です。

足の感覚には裸足で野山を走り回れるように
数千の神経レセプターが網羅されています。

その感覚のおかげで
重心
肌触り
圧の感覚
振動
皮膚のひっぱり感 などを感じます。

足首をまわしたり。
足のスモールフットという足底腱膜群を
トレーニングするものも以前レクチャーしていました。

今回は、トレーニングの勉強も大好きな
浅川先生が、すばやくアレンジして伝えました。

小指側に、セラバンドのテンションを踏み込み
荷重を外側に残すトレーニングです。

内反してしまう足に少しだけチューニングして使う方法です。

脳は全身の感覚にアクセスしているので
ちょっとした刺激によっても使い方が変わります。

真後ろから確認すると、左右の腓腹筋、ヒラメ筋に
左右差がありました。

長年の左右差が正しいアライメントで行うことで
よりはっきりとみえてきます。

このあたりが、今後の指標になってきます。

正しいポジションで股関節をキレイに屈曲させることが
大切です。

より感覚が鋭くなるように足裏の感覚を研ぎ澄ませる
治療を行なった後に、

人間の最も大きなの関節。
カラダの中心であり腰に多大な影響を与える関節。
「股関節」
この関節をしっかり意識する状況でスクワットをします。

イメージして、骨格が頭に入り、筋肉の働きがわかり股関節が
動かせると本来のカラダの使い方が取り戻しやすくなります。

この関節を最大に使えるよう
正しい姿勢から正しいスクワットができるように指導します。

全体の分析から、スクワットがキレイにできているのをチェックするまで
この間、7分ほどです。

運動を普段していないカラダの感覚が鈍い方であれば15分以上
スクワットを教えるだけでも時間がかかります。

次回までの間は、この動作を重点的に宿題にして、生活をしていただくことで
次回の経過を確認していきます。

歩んでこられた人生が長ければ長いほど体に歴史が刻まれているので
簡単には、変わりませんが一人ひとりの歩んできている人生に
歩み寄って改善する

この醍醐味は、臨床という仕事の本当に楽しいところだと思います。

1人1人違うので同じようには決して行きません。

今回のケースでは足の長年の癖があるため
スクワットの動作でも
ちょっとした、内反や、微調整しようと勝手に動いてしまう
筋群があります。
今後この周囲のコーディネーションが課題です。

治療して可動範囲や感覚を取り戻し
トレーニングをすると

ただ、何も考えずに行っているよりも
効率よく効果的につかえていることを実感できます。
最後に一言質問をいただきました。

Q:
「私のカラダは、普通の人よりもかなりメンテナンスに
をしています。
全く何もしていない人はどうなっているんだろう?」

A:
何もメンテナンスをしていない人は、気づいていないだけです。
長年無意識に子供のころから使い続け、
自分のカラダの不調に気づくセンサーが弱っていることに
気づいていないだけです。
なので、来院された時にもっと早くくればよかったと。。
お話されます。

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2018年の日本の常識では、
痛みや苦痛がでてから、突然の腰痛、上がらなくなった肩をきっかけにカラダを治してもらう場所を
探すのが常識です。

人生50年の時代はその使い方でもちろんよかったのです。

しかし

人生100年時代は、違います。
寝たきりで100歳までいても、社会も家族も本人も辛いだけです。
自分の体を自分で使えて動けて100歳時代なのです。

そのため必要なのは、
治療をしてもらう場所を探すこと以上に自分の体を使えるように手伝ってもらう場所こそ大切な場所です。

骨格構造も、筋肉筋膜も劣化すると急激に回復できません。
痛みを繰り返しているような状況があればもっと加速的悪くなっています。

ジムやトレーニングをいきなり始めても上手く体は使えません。
トレーナーは、長年体を使いつづけてトレーニングが好きなプロです。

まずは、自分体をしっかり使えるようにして
正しい体の使い方を身につけて動かしても壊れにくい体を手に入れてから
運動習慣を作っていきましょう。

春だからと急に運動を始めるより
まずは、体の可動範囲や日々の積み重ねてきた
姿勢と向き合う時間こそ、2018年春にちょうどいいのではと思います。

体を見直す時間は、人生を見直す時間である。
姿勢が変わると、人生が変わる。

姿勢治療家(R)仲野孝明

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