アーユルチェアの選び方 姿勢治療家®︎が身長別に迷いを解決する
診療の現場でよく聞かれる質問があります。
「アーユルチェア、結局どれを選べばいいですか?」
アーユルチェアは種類があるぶん、迷いやすいですよね。
今日は、診療で実際にお伝えしている「選び方の順番」を、そのまま文章にしました。条件がそろえば、椅子選びは驚くほどシンプルになります。
目次
結論だけ先に|アーユルチェアは身長でほぼ決まります
- 身長180cm未満→オクトパス(座面高 41〜56cm)
- 身長180cm以上→プレミアム01 (座面高 47cm〜)
- 昇降デスク→ ハイレンジモデル(オクトパス:51cm〜/プレミアム01:54cm〜)
- お子さん・回転が不安な方→スタディ(回転しにくい/座るとキャスターロック)
詳しい理由は、このあと順番に説明します。
まず大前提|アーユルチェアは“長時間ラク椅子”ではありません
本質は体の使い方です。ただ、環境が整うと“戻りやすさ”が段違いになります。
アーユルチェアは「楽にだらっと長時間座れる椅子」ではありません。むしろ、正しく座ったほうがラクになる条件を作る椅子です。
もし座っていてお尻が痛くなったら、それは椅子の欠点ではなく、体からのサインだと考えてください。「座りすぎたから、一度立って動いてください」と言われている状態です。
これは感覚論ではありません。データーでも明確に示されています。
複数の研究をまとめたメタアナリシスによると、1日の総座位時間が6〜8時間を超えると、総死亡リスクおよび心血管疾患による死亡リスクが有意に高くなることが報告されています。座位時間が最も長いグループは最も短いグループと比べて、心血管疾患による死亡リスクが1.89倍、総死亡リスクが1.58倍というデータもあります。
厚生労働省の「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」でも、座りっぱなしの時間が長くなりすぎないよう注意することが推奨されています。
アーユルチェアは、座る環境を整える道具です。「良い椅子に座り続ければ大丈夫」は、データ的にも成立しません。
1時間に1回は席を立つ。歩く。体を動かす。
これが、どんな椅子よりも先に大切なことです。
(参照:厚生労働省「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」)
アーユルチェアの本質:股関節の“融通”を作る椅子
アーユルチェアの最大の特徴は、股関節がラクなポジションを作りやすい設計にあります。具体的には、4つのポイントがあります。
- 座面の奥行きを浅くして、骨盤を立てやすくしている
- 二分割の座面形状で足を広げやすい
- 坐骨の位置を高めにでき、股関節にゆとりが出る
- 高さ調整ができることで、よりラクな股関節のポジションを取りやすい
この設計が助けるのは、「気づくと骨盤が寝て、背中が丸くなる」——その【”崩れの連鎖”を起こしにくくすること】です。
股関節が一番ラクな角度は、臨床的には130度前後で、足が少し外に開けるポジションになりやすい。イメージは乗馬の姿勢です。この角度を作業中も保ちやすいのが、アーユルチェアの良さです。
だから本質的に重要なのは、高さ調整。この理由で、高さ調整ができないタイプは積極的にはおすすめしていません。
この椅子は「作業用」です。リラックス目的で買うと、失敗します。
椅子として選ぶなら、この2択(身長で決める)
迷わず、身長で選ぶ。これが最もシンプルで、失敗のない選び方です。
① キャスター付きオクトパス(身長180cm未満の方向け)
- 座面高:41cm〜56cm
- 最低座面がいちばん低い設定からスタート
- 身長180cm未満の方におすすめ
オクトパスの強みは、幅広い身長に対応できること。座面が41cmから使えるため、女性や小柄な方、家族で共有したい方にもおすすめです。
② プレミアムモデル01(身長180cm以上の方向け)
- 座面高:47cm〜
- キャスターが金属製のため、最低座高がオクトパスより約6cm高い
- 身長180cm以上の方におすすめ
高身長の方がオクトパスを選ぶと、高さを上げて使いたい時に物足りなく感じます。アーユルチェアの価値は『”股関節のゆとり”』にあるので、高さの自由度は大切です。
身長に合ったモデル選び=股関節の可動域の確保。 これがこの椅子を正しく使いこなす、最初の一歩です。
スタンディングデスクを使うなら「ハイレンジ」
昇降デスクを使っている方には、ハイレンジモデルがおすすめです。
- オクトパス:ハイレンジモデル(座面高 51cm〜72cm)
- プレミアム01:ハイレンジモデル(座面高 54cm〜69cm)
通常モデルより最大12cm〜14cm高く設定できます。
昇降デスクの魅力は、机の高さを自由に変えられること。その高さに合わせて椅子の高さも微妙に調整することで、股関節のポジションを常にベストな状態に保てます。
1時間に1回、高さを変えるついでに背伸びをひとつ。それだけで、仕事終わりの体の重さが驚くほど変わります。
立位と座位を切り替える働き方をしている方には、このモデルが最もアーユルチェアの良さを引き出せます。
なお、『ハイレンジモデルは2024年に登場した新しいモデルです。』昇降デスクの普及に合わせて開発されました。
お子さんには「スタディーモデル」
成長期のお子さんには、スタディーをおすすめします。
- 座面が回転しない(回転が苦手でも安心)
- 座るとキャスターがロックする(転がりにくい)
- 正しい座り方を身につけやすい
私自身、子どもの頃に父から「姿勢に良い椅子」として脛を置くタイプの椅子を与えられました。でも実際には、脛置きに足裏を乗せて、背中を丸めて座っていました。その方が楽だったからです。
アーユルチェアのスタディーは違います。正しく座った方がラクになる設計なので、子どもが自然と良い姿勢に戻りやすい。ここが、他の「姿勢に良い椅子」との一番の違いです。
足が届かない年齢のお子さんには、足置きリング(別売りの足台)を併用することで、小学生から大人まで長く使えます。
身長が180cmまで伸びた場合は、プレミアムモデル01への買い替えで、さらに股関節にゆとりが生まれます。高校時代などで身長が180cmまで伸びた場合は、プレミアムモデル01への買い替えをおすすめします。
この椅子を診療でおすすめするようになった理由
この椅子との出会いは、患者さんからの一言でした。
2005年ごろのことです。
「先生、アーユルチェアってご存知ですか?東急ハンズで売っているんですけど」
そう話しかけてくれた患者さんがいました。
当時、私は気に入っていた別の椅子を使っていました。半信半疑でハンズに何度か座りに行きましたが、その時はまだピンときていませんでした。
ただ、その後も年に数回、患者さんから同じ椅子の名前が出てくる。「使ってみたら良かった」という声も届いてくる。
使わなければわからない。
そう思い、2016年にショールームに足を運び、話を聞いて、購入しました。
使い始めてわかったのは、この椅子の良さは「小ぶりで日本人の体に合っていること」「骨盤を自然に起こしやすいこと」でした。鞍タイプの椅子と比べても、サイズ感がちょうど良かったです。
そして、座っていると坐骨に硬さを感じることがあります。
これを「椅子が悪い」と取るか、「座りすぎのサイン」と取るか。
私は後者だと解釈しました。そしてそれこそが、患者さんが私に聞きたかったことだったのだと、後になって気づきました。
あれから10年。診療室で毎日使い続けています。
一人でも多くの方の、座り方の意識を支える良きサポーターになりますように。そんな思いでこの記事を書きました。
◯関連記事
• 正しい座り方|カラダが楽になる3ステップ(深く座る・坐骨・背伸び) ─ 立つ前に「座っても崩れない」基礎を作る
• スタンディングデスクのススメ|座りっぱなしのリスクと考え方 ─ 「なぜ立つのか」をデータと体感で腹落ちさせる
仲野整體東京青山について、詳しくはこちらをご覧ください。
中古より新品をおすすめする理由(保証が効く)
中古で探せる方もいるかもしれません。でも椅子は、あなたの体を毎日支える道具です。大切に使えば、10年は使えます。
実際、私が2016年に購入したアーユルチェアは、8ヶ月で座面に割れが出たことがありました。それでも2年以内の保証があったため、すぐに対応していただけました。
新品で購入すれば保証がしっかりしています。座り方を意識して、道具を大切に使うことは、丁寧な生き方の姿勢にもつながると思います。長く使う道具だからこそ、私は新品をおすすめしています。
高いと感じる方もいるかもしれません。でも、数字で考えてみてください。
ハイレンジのプレミアムモデルで92,400円(税込)。 10年使えば、1年あたり9,240円。1ヶ月あたり770円です。
毎日自分の体を支えてくれる道具への投資として、十分に見合う価格ではないでしょうか。
よくある質問(FAQ)
Q. 座ってお尻が痛くなるのは失敗ですか?
A. 失敗ではありません。『座りすぎのサイン』だと考えてください。
骨盤を立てて坐骨で座る姿勢は、それだけ正しく座れている証拠でもあります。まず大切なのは、1時間に1度は立って動くことです。
それでも気になる場合は、タオルを折って座面に敷くと坐骨への圧力が分散されます。もしくは、アーユルチェアジャパンオリジナルの体圧分散マットのご利用もおすすめです。
Q. 身長が180cm前後で迷います
A. 迷わず『プレミアム01(ゼロワン)』をおすすめします。

高さを上げた時に股関節にゆとりが生まれる。それがこの椅子の醍醐味です。その意味でも、デスクはぜひ昇降デスクと組み合わせてください。
考えてみてください。身長150cmの方と180cmの方が、同じ机・同じ椅子の高さで仕事をしてきた。それ自体が、体にとって間違いだったのです。
自分の体に合った環境を、ここから整えてください。
Q. 昇降デスクなら、どれが合いますか?
A. ハイレンジモデルをおすすめします。

昇降デスクの魅力は、立位と座位の切り替えだけではありません。多くの昇降デスクは70cm〜120cmまで高さを調整できます。その自由度に合わせて、椅子の高さも微妙に変えることで、股関節のポジションを常にベストに保てます。
通常モデルだと、机の高さが80cmを超えると椅子との高さバランスが合わなくなります。昇降デスクを使うなら、ハイレンジモデル一択です。
価格差は『12,000円(税別)』ですが、昇降デスクの高さ調整を毎日フル活用できることを考えると、十分すぎる投資です。
Q. 子どもはどれがいい?
A. スタディーモデルをおすすめします。

スタディーの最大の特徴は、座面が回転しにくく、座るとキャスターがロックされることです。一般的なオフィスチェアは回転や転がりやすさが子どもには不向きですが、スタディーはその心配がありません。
足が届かない年齢のお子さんには、足置きリングを装着してください。成長して足が届くようになったら足置きリングを外すだけで、オクトパスと同じ高さで使えます。
小学生から高校生まで、1脚で10年使えるのがスタディーの強みです。ただし身長が180cmまで伸びた場合は、プレミアムモデル01への買い替えをおすすめします。(保証は2年ですが、私が10年使った実感から)
【お礼】このブログを読んでくださった方へ、特典をご用意しました
ここまで読んでくださったお礼として、指定フォームからのご注文に限り、シートカバー(5,280円相当)をプレゼントできるよう手配しています。
✅ 特典対象モデル
※下記モデルをご注文の方が対象となります
- 01(ゼロワン)
- オクトパス
- スタディ
- ハイレンジモデル(オクトパス・プレミアム01)
✅ カバーの色を選べます
現在、アーユルチェアの座面は黒色のみの展開です。「部屋の雰囲気に合わせたい」「やわらかい色にしたい」という方のために、カバーが展開されています。
選べる3色:
🤍 ホワイト
☕ モカブラウン
🌾 ベージュ
🎁 特典付きのご注文方法(4ステップ)
①フォームを開く②「治療院名」欄に【仲野整體東京青山】 とご記入③代引きカード払い希望の方は、「特記事項」に 「カード払い希望」 と記入④送信
お支払い:代引引換のみ
スマホの方はQRコードからもご注文できます。

⚠️ 特典を受け取るために、1点だけご確認ください
「治療院名」欄への 【仲野整體東京青山】 の記入が確認できた方に、特典をお付けして手配します。この記入が抜けると特典の対応ができませんので、ご注意ください。
最後に:どんな良い椅子でも「座り続ける」のは体に良くありません
姿勢のことを考えるなら、まず環境を整えることが大切です。人間の意思は、決して強くありません。
1時間に1回、タイマーをセットして席を離れる。それだけで構いません。どんな場所に座っていても、これが一番効きます。
アーユルチェアは、その上で「作業中に崩れにくく、坐骨に戻りやすい」環境を作るための道具です。必要な方は、無理のない範囲で取り入れてみてください。
姿勢が変わると、人生が変わる。
姿勢治療家®︎ 仲野孝明
関連:座り方・スタンディングデスクを深める(おすすめ順)
まずは土台(座り方)
- 正しい座り方|カラダが楽になる3ステップ(深く座る・坐骨・背伸び) ─ 立つ前に「座っても崩れない」基礎を作る
次の一手(スタンディングを始める)
- エルゴトロン卓上式スタンディングデスク|長期使用レビュー(強くおすすめ) ─ 机を買い替えずに“立つ時間”を増やしたい人へ
- スタンディングデスクのススメ|座りっぱなしのリスクと考え方 ─ 「なぜ立つのか」をデータと体感で腹落ちさせる
- 仕事環境の腰痛対策|スタンディングデスクのススメ(環境づくり) ─ 在宅・職場の“全体設計”を整えたい人へ
- 電動スタンディングデスクおすすめ(ノートPC向け) ─ 電動を検討する人の比較・選び方
音声で学ぶ(ポッドキャスト)
現場レポ(実機確認・ショールーム)





















コメントを残す