2025-03-07

「大阪マラソン2025」完走!自己ベスト更新と姿勢の気づき、そして次なる挑戦へ

大阪マラソン2025 感動てきました! 〜観光も楽しむマラソン旅〜

1.はじめに

今日は、貯まっているマイルを使って大阪へ。飛行機移動だったので、大阪空港(伊丹)からのアプローチになりました。

マラソン前後の観光も楽しみながら、大阪マラソン2025を走ってきました。その体験をレポートします!


2. 大阪マラソン前日 〜と観光受付〜

◆ 大阪到着後、生命誌館へ

空港から最初に向かったのは、生命誌絵巻を観るために「JT生命誌研究館」へ
今年2月の講演会で “生命誌” という考え方を知り、その概念に強く惹かれました。
私は常々「人類は動く動物である」と伝えていますが、この研究館を訪れることで、何か大きな意識の変化が生まれそうな感覚がありました。
実際に展示を拝見すると、今、人類について考えている自分にとって非常に興味深い内容 ばかりで、じっくりと見入ってしまいました。

詳しくは、ちらのブログ で紹介しています。


2時間ほど拝見して、マラソン大会の受付会場へ移動。

◆エキスポ会場でゼッケン受け取り

大阪マラソンの受付会場マラソンEXPO(インデックス大阪)へ。

今年は 2025年大阪・関西万博 が開催されるため、大阪メトロ中央線の乗り換え駅 弁天町 などでは大規模な工事が進行中。
万博が開催される 夢洲 は、EXPO会場のあるコスモスクエア駅からも近く、海を越えて万博の準備が進む雰囲気が感じられました。

EXPO会場までは、コスモスクエア駅から 徒歩15分ほど
ゆっくり歩きながら向かいましたが、想像以上に距離がある印象を受けました。

ゼッケンの受け取りは、身分証明書を提示 する都市型マラソンらしいシステム。
会場のレイアウトはスムーズで、混雑は感じませんでした。

◆ 予想外の”応援イベント”に遭遇!

エキスポ内で、思いがけない企画がありました。
「お兄さんを応援させてもらってもいいですか?」

大学生くらいのスタッフが、大会側の企画として声をかけてくれました。
きっと、ほとんどの人は断るのかもしれませんが(笑)、せっかくの機会なのでお願いすることに

実は、以前読んだ 西田文郎さんの著書『他喜力 に、人を喜ばせることの大切さが書かれていました。
そんなことを思い出しながら、応援してもらうことに。

すると、6人ほどのスタッフが集まり、特設ブースで応援イベントがスタート。

まず、プレートに目標と名前を書くように指示されます。
その後、そのメッセージを見ながら 6人全員が全力で応援!

「目標達成できるように応援させていただきます!
フレフレ、タカアキ!フレフレ、タカアキ!!!ワーッ!!!」

大声で、熱狂的な応援が巻き起こりました(笑)。
(※この時の様子は個人のFacebookに動画をアップしています。)

この時、「サブ3.5を目指そう」と決意
当日までの練習を振り返ると 4’58″/kmが精一杯のペース になるだろうと考えていましたが、気持ちを固める良いきっかけになりました。

大阪マラソンのコースは知らない道も多いですが、エキスポでのこの応援が、挑戦への良い弾みになりました。

 

◆エキスポ内でのショッピング

会場にはたくさんのブースが並び、ランニング用品や大阪のご当地グッズ も販売されていました。その中で、新たに出会ったのが 奈良県の靴下。ワクワクしながら購入しました。

実は、奈良県は日本一の靴下の産地 で、あのタビオの工場もあるほど。
気になって調べてみたら、やっぱり 日本一の靴下の県 でした(笑)。

🔗 奈良県の靴下についてはこちら

いくつか履かせてもらい、麻の硬めのソックス を見つけて購入。ロングの大会に良さそうな履き心地だったので、また後日レビューしたいと思います。

他にも、地元のお店や地域物産展のようなブース もあり、ランニング用品以外にも楽しめる雰囲気でした。

また、大きなパネルから 自分の名前を探す というイベントもあり、ちょっとしたワクワク感を味わいました。



大きなパネルから
自分の名前をさがしてみたりしてました。

◆ EXPOの特徴と他大会との比較

今回のエキスポで感じたのは、大会ごとにEXPOの雰囲気が全く違う ということ。
私がゼッケン受け取りに訪れたのは マラソン前日の16時ごろ(最終日の終わり1時間前)
この時間帯では、海外の方よりも 地元や近郊のランナー が多かった印象です。

過去に出場したマラソンと比較してみると、最も印象的だったEXPOは2019年のニューヨークシティマラソン

ニューヨークのEXPOは、コンベンション会場のような雰囲気は大阪とさほど変わりませんが、商品ラインナップが別格 でした。
まるで バーゲンセール中の大型ランニングショップ を通過させられるような圧倒的な品揃え。

買う予定がなくても、思わず買ってしまう
そんな仕掛けが随所にあり、季節のウェアや限定グッズなど、EXPOの “お祭り感” に完全に飲み込まれてしまいました。
実際、ニューヨークでは 受付を終えた後に再び会場に戻って買い物はできない ため、その場でしか買えないという特別感が強かったのも大きなポイントです。

だからこそ、当日限定の商品で埋め尽くされていると、思わず買いたくなる
もちろん、大量の商品が無駄になる可能性もありますが、数万人規模の大会なので思い切った演出ができるのは強みだと思います。

最近は、Tシャツを事前申込制 にする大会が増えていますが、やはり 人間はその場の雰囲気で思わず買いたくなる動物 だなと実感しました。

2019年のNYCマラソンでは、オリジナルグッズが多数販売され、レジも大混雑。
(※当時のブログを探そうとしましたが、見当たらず…。もしかしたら書いていないかもしれません。タイミングを見て書き直します!)

 


3. 宿泊先:通天閣エリアを選んだ理由

今回のホテルは 大阪マラソンのエントリー時に同時に予約
あまり土地勘がなかったため、無意識に通天閣エリアを選んでいたようです(笑)。

大阪の下町エリアが再開発されているという話をどこかで耳にし、
今の通天閣周辺がどんな感じなのか?
そんな興味もあり、観光を兼ねて宿泊を決定 しました。

会場までは環状線で1本 というアクセスの良さもあり、結果的にはとても便利な立地でした。

◆ 大阪グルメ&スパ体験

夕食は 近隣のお店で大阪らしいメニューを

  • 串カツ
  • どて煮
  • ねぎ焼き
  • ビール1杯

「せっかくの大阪、もう少し飲みたかった…」という気持ちを抑えつつ、控えめに楽しみました(笑)。

その後、近くにあった スパワールド へ。
世界の温泉をテーマにした大浴場で、内装がまるで イタリアのような異空間
外国人観光客が多く、少し戸惑いながらも ハーブの湯にサッと入り、素早く退散 しました(笑)。

◆ 次回泊まりたいホテル候補

今回の宿泊エリアはアクセスも良かったですが、次回は以下のエリアも検討したいと思います。

星野リゾート OMO7大阪(新今宮)
大阪城ホール近郊のホテル
環状線沿いの便利なエリア

宿泊エリアによって、マラソン前後の過ごし方が大きく変わるので、次回のレースに向けてより快適な滞在を追求したい と思います。

 


4. マラソン当日 〜スタート前の準備〜

◆ 最大の課題は天候判断

今回は 大寒波到来の予報 だったため、0度対応の装備通常のマラソン装備2パターン を用意し、当日の朝に最終判断 することにしました。

前夜の天気予報では 曇り

しかし、当日 大阪城公園駅に到着すると見事な晴れ!
この天候を見て、真冬用の装備は完全にカットし、通常のレースウェアで挑むことに。

◆ レース3時間前の朝食

レース3時間前には食事を済ませたかったため、6時30分から朝食会場へ
メニューは おにぎり2つ、味噌汁、肉吸い

※「肉吸い」は、肉うどんの うどん抜き のことだそうです。

 

◆ レースウェアと装備

レースウェア:

上半身

  • ノースリーブインナー(ファイントラック ドライレイヤー)
  • Tシャツ(RELIVEシャツ)
  • アームカバー(ファイントラック)

下半身

  • ハーフスパッツ(X-BIONIC)
  • カーフスリーブ(ファイントラック 廃盤モデル)

シューズ & ソックス

  • シューズ:アルトラ バニッシュカーボン
  • ソックス:ドライマックス Maximum Protection Trail L

その他装備

  • ウエストポーチ:naked ランニングバンド
  • バフ:首元の防寒対策

防寒補助(スタート前&ゴール直後)

    • ニットキャップ:アークテリクス ローライトウールトーク
    • ウインドジャケット:モンベル US EXライトウインドジャケット
      ※どちらも軽量で、スタート5分前にウエストに収納。レース終了後、すぐに着用しました。

 

◆ もし雪だった場合に準備していた装備

(結果、晴れたため不使用)

  • タイツ:パタゴニア エンドレスラン
  • 防寒トップス:ノースフェイス エクスペディショングリッドフリースフーディ
◆ レース中の補給戦略

KODA 3(エネルギー補給用)
KODA(カフェイン)1
KODA(電解質)2
VESPA HYPER(非常用)
STC OVER BLAST BCAA(非常用)

※ VESPAとSTCは、レース展開次第で使用予定でしたが、最終的に両方とも必要な状況に…(笑)。

 

◆ 防寒対策とスタート直前の調整

移動時はしっかり防寒
長ズボン:ファイントラック スカトレイルパンツ
ダウンジャケット:マウンテンハードウエア ゴーストウィスパラーフーディ

スタート直前までの防寒アイテム

  • ビニールポンチョ & エマージェンシーシート を活用
  • 預け荷物に長ズボンとダウンを収納

9時15分、スタート待機列が動き始めたタイミングで 防寒アイテムを脱ぎ、バフとニットキャップ(ビーニー)を装着。

しっかりと寒さ対策をしていたため、スタート前の冷え込みも問題なし!


大会の列に並び、9時15分開始で動き出したら両方とも脱ぎます。

しっかり寒いので、バフとビーニー装着してます。


5. レース当日 〜スタートからゴールまで〜


◆ スタート直後の展開(0km〜15km)

レースは予定通りスタート。
陸連登録(Bグリッド) だったので、スタートゲートを超えるまで わずか2分 という絶好のポジションからのスタート。

今回のテーマは、今の自分の能力を試すこと
練習不足の中で、100%の力を引き出すにはどうするか? を考えながら走ることにしました。

意識したこと

  • 身体の感覚にフォーカス
  • 体の動きを最優先し、無理な力みを出さない
  • ペースや心拍数を意識しすぎず、なるべく時計を見ない

5kmまでの展開
Bブロックスタートだったため、最高のポジションでしたが、意外と道が狭く混雑している印象。
しかし、身体の感覚は軽く、スムーズに進めている実感 がありました。

なるべく時計を見ないようにしていましたが、ふと確認すると 4’30″/km
「このペースでいけるほど甘くない」と分かってはいるものの、呼吸は苦しくなく、身体の動きもいい。
そのため ペースをあまり気にせず、このまま行けるところまで行こう という判断に。

10km地点(大阪府庁前〜天神橋あたり)

  • 空模様は 曇り
  • 気温は 2℃、時折 雪がパラつく コンディション。
  • それでも 視界は良好 で、まだ余裕がある走りができている。

 

◆ 中盤の展開(15km〜30km)

17km地点(京セラドームの折り返し)
このあたりまでは、軽さと視界の広さを感じながら 進めていた。

20km地点

  • 徐々に厳しさを感じ始める(心拍数のログを確認すると 175bpm、そりゃそうか…笑)
  • それでも 4’30″/kmペースで走れている

ただし、ここから 明らかにオーバーペース
呼吸が切れるほどではないが、体の感覚として「少し無理している」 という違和感が出始める。

23km地点(IPS細胞の応援)

  • 沿道から「IPS細胞」の応援 を聞く
  • 横を見ると、なんと山中伸弥教授が走っていた!
  • ここから 視界が狭くなり、姿勢が崩れそうな感覚に
  • なんとか 4’45″/km以内を維持 しながら 30km地点へ

 

◆ 終盤の苦戦(30km〜ゴール)

30km以降、雪が降り始める

  • ここからは 「止まりたい」「やめたい」 という気持ちとの闘い。
  • 下寺町の登り坂 で、歩くランナーも増えるが、動きを止めないことを最優先 にして登り切る。

大池橋を曲がると、あとは北上するだけ

  • 「なんとか5’00″/kmを切るペースを維持しよう」 と思うが、それすらも精一杯の状態。
  • 足が売り切れ、ほぼ体幹の引き上げだけで進んでいる
  • 踏み込むとハムストリングが攣りそうな気配 もあり、余計な動きをしないように慎重に。

ラスト7kmが本当に苦しい

  • 「これがマラソンなのか…もう二度と走らない」と思いながら進む(笑)。
  • いつものレースならラストスパートをかけられるが、今回は完全に心拍が限界で、ペースを維持するだけで精一杯
  • 足が売り切れると、こんなにも 「前に進む」という行為が難しくなるのか と実感。

最後の2km

  • ポロポロと抜かれていくが、なんとか前へ進む。
  • ゴールまでの残り数百メートルが 異常に長く感じる
  • 「今すぐやめたい」気持ちを振り払い、最後まで走り切る

 

◆ ゴール & タイム

🏁 ゴールタイム:3:22:25

 

◆ 姿勢改善チェックポイント(多数)

コースが折り返しの多い大阪マラソンでは、トップ選手の走りを間近で観察できる のが面白いところ。
今回は、自分よりも速い選手たちの フォームや姿勢を意識的に観察 し、自分の走りとの違いをチェックしながら修正する ことを心掛けました。

今回のレースで実感した最大の課題は、ストライドのための前足の出し方
今まで 地面を蹴り出す意識を持たずに走っていた ため、地面の反発を活かした走りができていない ことに気づきました。

これを修正するためには、反発を受ける感覚を身につける練習足を前に出すためのドリル が今後の課題になりそうです。

レース中は 12km〜28km付近まで、しっかり意識しながら走ることができた ので、この感覚をトレーニングでも磨いていきたいと思います。

◆終盤の苦戦とゴール

折り返しがなくなり、対向の選手が見えなくなったのが30km付近
ちょうどこのあたりから、初めて オールアウト状態 を体験。

足が完全に売り切れ、とにかく前に運ぶことが大変
何とか 5’00″/km以内をキープ しようと全力を振り絞るが、これまでの人生で一番きついレース展開 になりました。

大阪城へ向かう最後の区間は、何もかも出し切り、気力を振り絞ってゴール!

🏁 公式タイム:3時間22分25秒
🏁 ネットタイム:3時間19分30秒(自己ベスト更新!!) 🎉

ランナーズアイ 初めて使ったのですが、動画が自動で見えるようになってました。。素晴らしい!

 


6.ゴール後の荷物受け取りトラブル

ゴール後は大阪城ホールで荷物ピックアップで今度は、ここで大きな問題発生。

  • ゼッケン番号と荷物番号が異なる2種類の識別方式のため、ピックアップに大渋滞が発生。
  • 順番が来るまで約1時間もかかるという信じたい状況。
  • 参加した第13回大会は、運営の交代など何か新しい問題が特別にあったのかもしれませんね。


ただし、ボランティアの方々の対応は素晴らしく、混乱の中でも一生懸命サポートしてくれていたのが印象的でした。
今後の大会では改善されると思います。

走り終わったら、靴も破れてました!笑

レース後は、お隣の神戸に観光してきました。
とっても綺麗な街でした。

(旧三井物産神戸支店:とっても綺麗な夜景でした)


7. まとめ(振り返りと次の目標)

  • 大阪マラソンの特徴:御堂筋を走れるのや、フラットコースでタイムが出やすい
  • 今日のレースの収穫:時計を見ずに、自分の感覚と向き合えたこと
  • 今後の課題:床の反発をもらって、股関節から脚を素早く切り替え前に進む力に変える能力を手に入れる。

大阪マラソン、楽しくも苦しい挑戦でした!次レースは、サロマ湖100kmマラソン!

憂鬱な気分で臨んだ大会でしたが、
51歳でも自己ベストを更新し続けられて思い出深い1日になりました。

人類の身体の使い方を生かす、”姿勢”を生かして
もう少しだけ、挑戦してみます。笑

姿勢治療家(R)
仲野孝明


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コメント2件

  • 大坂マラソンお疲れ様でした!観光含め楽しく読ませていただきました。装備やスタート前の防寒対策、本当に参考になります。全てを出し切っての51歳でPB更新、最高の気分ですよね!年齢を重ねても進化するお姿、私含め多くの方々を勇気づけると思います!サロマ湖も出られるんですね^^ 
    富士登山競走は出走なさいますか? もしお会い出来れば嬉しいなと思っています^^

    • takaakinakano より:

      りゅうパパさま
      返信遅くなりました。
      おかげさまで、無事PBが達成できました。今回は流石に練習不足だと思っていたので嬉しかったです。
      富士登坂競争は、エントリー遅れで今年は欠場です。
      来年頑張ります!

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