尾瀬で歩荷さんに出会って気づいたこと|姿勢とリュック再デザインのひらめき
目次
はじめに|妻と久しぶりのバイク旅
週末に妻と一緒に尾瀬へ出かけてきました。
目的は、NBC(東京ニュービジネス協議会)のアクティビティ同好会でSUPに参加するためです。

移動手段に選んだのはバイクを選びました。
新婚旅行では、本州を一周しながらキャンプをし、東北三大祭りを巡るほど、当時はよくバイクに乗っていました。しかし出産後はさすがに乗る機会もなくなり、妻を後ろに乗せて3時間以上走るのは、なんと18年ぶりのことでした。

最初は「大丈夫かな」と少し心配でしたが、高坂SAで休憩を取りつつ、暑い中でも風を感じながら走る時間はとても心地よく、妻も「楽しかった」と喜んでくれて安心しました。
片道約4時間。
朝10時に尾瀬戸倉のバス乗り場近くの宿に到着。バイクを置かせてもらい、山の服装に着替えて登山口行きのバスへ乗り換えました。

今回は、いくつかの登山口を候補に考えましたが、二人で行く初めての尾瀬ということで、なるべく高低差が少なく、もっともメインとなる登山口を選びました。
鳩待峠に着いたのは11時。帰りの戸倉行きバスは16時30分発。限られた5時間でしたが、学びの多い尾瀬での時間になりました。

尾瀬で出会った歩荷(ぼっか)さん
尾瀬で特に印象に残ったのは、「歩荷(ぼっか)さん」と呼ばれる方々です。

歩荷さんとは?
- 山小屋に荷物を運ぶ専門の仕事
- 初心者は30kg、上級者は100kgもの荷物を担ぐ
- ヘリコプターが使えない場所で必要不可欠な存在
背負い方も独特で、木製の大きなフレームに、荷物が少ない時には、想像よりも頭上に荷物を設置して運んでいました。
現代のリュックのように「肩で支える」という形ではなく、全身と荷物が一体化しており、前傾姿勢でバランスを取っているように見えました。
これまでにも山で歩荷さんとすれ違ったことはありますが、ここまで興味を持って観察したのは初めてだったかもしれません。
それは、おそらく私自身が今、1週間の山岳縦走レース(TJAR)に向けてリュックの課題に直面しているからだと思います。
歩荷さんから学んだ「人間本来の歩き方」
後ろから歩荷さんの姿を観察していると、姿勢を真っすぐに保ち、自分の体を傾けることをうまく利用しながら歩いていることに気づきました。これは「人間本来の歩き方」そのものでした。
二足歩行の人間は、力だけで歩くのではなく、重力を味方にして歩いています。
私自身、歩くときに「地球の重力をお借りしている感覚」を大切にしていますが、その感覚と歩荷さんの荷物を使った歩き方が、理想そのものでした。
今回は上り道と平坦な道でしか観察できませんでしたが、次の機会には実際に歩荷さんの荷物を背負って、少し挑戦してみたいと思います。(どなたかご存知の方がみえましたらご紹介してください)
昭和の地図と今の地図の違い
鳩待山荘に置かれていた昔のガイドマップを見て驚きました。
現在の「山と高原地図」では1時間とされている下り基調の道が、昭和の地図では50分と書かれていたのです。


「人類は歩く動物である」——この当たり前をもっと多くの人に伝えていかなければと感じました。
実際に今回の私のコースタイムは、50分の道を40分、1時間20分の道を50分で歩いていました。
昭和当時と同等かそれ以上のペースで歩けていたようですが、私は「ゆっくり歩いたつもり」。
妻からは「早すぎる」と言われ、少し反省しています。
ちなみに、私自身のコースタイムを振り返ると、50分とされている道を40分で歩き、1時間20分と書かれた道を50分で戻っていました。

リュックを再デザインしたくなった理由
私は、1週間の縦走レース(TJAR)に出るためのリュックを探していますが、既製品ではなかなか「ちょうどいいもの」に出会えていません。
歩荷さんの背負い方を見たとき、「こうした工夫を取り入れれば、もっと快適で使いやすいリュックができるかもしれない」と思ってしまいました。😆
まだイメージが浮かんだだけで、具体的な形はありません。ですが、「自分で作ってみたい」という気持ちが芽生えたのは、確かな一歩です。
もしリュックづくりに詳しい方がいらっしゃったら、ぜひお話を聞かせてください。
・パーゴワークスさんに相談する?
・静岡のブルーパバックパックさんに相談する?
・自分でミシンを購入し、型紙から試作を作って構造を学ぶ?
頭にあるコンセプトはただ一つ。
【姿勢を直しながら、荷物を楽に運べるリュック】
人類は太古から「背負う」ことで生き延びてきました。
その歴史を進化させ、現代人ならではの骨格的弱点をカバーし、「使えば使うほど姿勢を取り戻せるバックパック」を作れないだろうか?

そんな夢を描きながら、少しずつ調べていきたいと思います。
尾瀬では、鳩待峠から龍宮小屋まで往復し、全体を掴むことができました。
次回は二つの100名山を目標に、また訪れてみたいと思います。
30kgを担げる身体を目安にする
調べたところ、歩荷さんは初心者でも30kgから練習を始めるそうです。
つまり、私たちも本来は誰でも30kgを担げる可能性を持っているのです。
もし「無理だな」と感じるとしたら、それは体が弱ってしまった結果にすぎません。
現代生活では30kgを背負うことは滅多にありませんが、「いつでも背負える身体づくり」を一つの目安にしてみるのは良いことだと思います。
私自身も、木製フレーム込みで30kgを準備し、実際に運んでみたいと考えています。
日常生活でできることはシンプル
- 立つ時間を増やす
- 座るときは背骨を守る座り方を意識する
- 有酸素運動を行う(歩く・走るなどを生活に取り入れる)
※有酸素運動は「最大心拍数×0.6〜0.8」を目安に。
自分の最大心拍数がわからない場合は、「運動中に会話するのが苦しい」と感じたら歩きに切り替えるとよいでしょう。
こうした基本の積み重ねが、体幹を使える“人間本来の姿勢”を取り戻し、結果的に「30kgでも背負える身体」をつくります。
正しい姿勢で生活できるとは、
- 30kgの荷物を背負えること
- 30分走れること
- 背骨を守る座り方ができること
この3つを目安にすると良さそうです。分かりやすくて良さそうです。
おわりに|カラダを見直すことは、人生を見直すこと
尾瀬で歩荷さんを見たことで、「姿勢の本質」に改めて気づかされました。
自然のなかで出会った知恵や身体の使い方は、日常生活にも応用できます。
【カラダを見直す時間は、人生を見直す時間である】
尾瀬での学びを胸に、これからも体の使い方を探求していきたいと思います。
姿勢治療家(R) 仲野孝明
























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