下りは目線!!竹橋発七倉_北アルプス裏銀座縦走トレーニングからの気づき
いよいよ8月26日に出場する171km・獲得標高10000m 制限時間46時間 UTMB2022大会が近づいてきました。
アルプスの中心にある、モンブランを回るトレッキングコースを、フランス・イタリア・スイスと3カ国を経由してまたシャモニーに戻る大会です。
北アルプスの裏銀座を縦走しながらトレーニングとして最終調整してきました姿勢治療家の仲野孝明です。
【北アルプス裏銀座縦走トレ完了】
目次
裏銀座トレーニング報告
2022年8/7(日)-8/9(火)
2泊3日(車中一泊)
8/7 夜22:30 竹橋発→8/8 3:45着 七倉山荘
北アルプス最深部への登山口へ、竹橋から乗れるバス毎日あるぺん号で。
裏銀座縦走路の登山口、濁沢までは歩くと3時間近くかかりますが、ランで。
七倉山荘-高瀬ダム-ブナ立つ尾根(日本三大急登)→鳥帽子小屋→三ッ岳→野口五郎小屋→野口五郎岳→真砂岳→水晶小屋→ワリモ岳→鷲羽岳→三俣山荘→双六小屋(15:30着)
早朝4時なので、少しの間だけヘッドライトを使いました。
朝日が上がり、登山口そばに。
一気に登り切りました、山頂が近くなると綺麗な雲が。
鳥帽子小屋
今からいくルートが見えています。
きた道を振り帰っても見事な景色です。
野口五郎岳に向かって。トレラン師匠の塚野さんと。
野口五郎小屋は、なんかかっこいい。とそんな話をしながら登ってました。
水晶側がバックなのと、読売新道側、赤牛岳方面と。
先ほどの、野口五郎岳が、少し振り返ると青く見えます。
山の名前や特徴は、初め全く見分けがつかいのですが、少しずつ立体的な表情が見えてくると面白いですよ。
360度の立体感を周りを歩くことでつかめてきて、少し地図で見直すという楽しみで、地図の等高線を意識でいるようにトレーニングしてます。
今回一番印象に残った山がこちらの鷲羽岳(100名山)
山頂では分からなかったのですが、こちらの名前がついた由来通りの景色が離れて見るとよくわかりました。
鷲羽の足元が、三俣山荘。
こちらの図書館が、大町に三俣山荘図書室あります。
そちらに私の、調子いいがずっとつづくが有難いことに選ばれておりました!!
本当嬉しいですよね!
まだ図書館には伺ったことがないのですが。。(※友人が送ってきてくれました)
高瀬ダムから、三俣山荘を通過して、雲ノ平に抜ける
伊藤新道の復活プロジェクトとして伝説コースを作り直しているようで、こちらも楽しみです!
鷲羽岳が本当、印象的でした。”鷲が大きな羽を広げているように見える”こんな景色を見て、鷲羽と名前をつけられたり。何千年も前から、山と一緒に過ごしてきた方々が同じ景色を見ていたのかと考えたり。
同じ天候がないために、表情が全く違うのが面白いし何度も足が運ぶ理由なのかと。
双六小屋(5:50)-鏡平山荘-わさび平小屋-新穂高温泉駅(8:43着)
今回は4名部屋を2名で利用という贅沢な環境で快適でした!


山小屋は、一つ一つ表情が全て違って、いろんな工夫があって面白いですね。
風があたりにくく、展望がいい絶妙な場所に設置されている感じがします。

ここまでくるとほぼ、砂利道になってきます。

僕の後ろ姿が撮られてました。
姿勢が良いと褒められました。笑
新穂高ロープーウエイでゴール。ここからバスで平湯温泉に移動しました。

平湯温泉→松本バスターミナル 1時間半。
松本駅→新宿バスタ今回電車でなく、バスを選択したのですが次回は電車かな。どうしても、バスは中央道の渋滞で遅れてました。
今回の3つの学び
3)下り方の目線
1)ウエアリングの新調テスト
トレイルの服装は、非常に繊細です。
動いている時に暑くならなくて、止まった時や風が強い時にも、寒さを感じない服装が一番ストレスを感じません。
登りでは、風が通らない山など全身汗だらけになります。
山上の稜線到着すると、急に風が冷たくエアコンの強風が当たっているような皮膚感覚になります。
動き続けている状況と風の強さ、太陽の日差しによって、瞬時な体温調整を求められます。
そんな状況で、いつも大事な大会や、縦走で使っているのが、スイスの高性能インナーウエアX -bionicです。
このウエアーは2016年にサハラ砂漠マラソンに出場する時に出会いました。
3年ぶりに大会に出場するために、調べ直すとトレイルランニング用というカテゴリーができており購入してみました。(※個人輸入です)
X-BOINIC 2020ベストプロダクトとしてトレイルランニング用が発売され非常に優れた機能を持っています。
・冷却性能
・筋肉へのコンプレッション酸素栄養改善
・筋肉の振動軽減
・筋肉の酸素と栄養素の取り込み完全
・回復向上
・循環器の負担改善
・体温を37度にキープする
メーカーサイトからは、このように記載されています。
それによって得られる効果がこちら
・持久力10%向上
・乳酸生成-7%
・-50%発熱抑制
・+20%高速回復
・-2.4心拍/分 軽減
こんな素晴らしくなったものを、過酷な環境でこそテストとしてみたく利用しました。
結果、2日目に新調したものを利用しましたが極めて良好。
今まで利用してた同じモデルよりも確かに体温調整感覚がありません。
暑くも感じず、寒くも感じない。
これが最高なんです。(笑)
UTMBの本番は、天候を考えながらウエアリングを調整したいと思います。
他にも
・アルトラ オリンパス4の慣らし
・ドライマックス MaxPro Trail Running 1/4Crew 履き慣らし
を行いました。
2)旅の道具とパッキング
今回の旅のお供が、4kgほど(行動食料含む・水は含まず)
少しでも参考になりそうなところは、バス乗車の際には、走る服装で乗車して上に帰路にも着用するウエアを着ています。
(キャプリーンデイリーTシャツとパタゴニアボードショーツ)
帰路でも同じ服装を着用するため、バスから下車する前にパッキングを丁寧にしています。
バス内服装 | パタゴニア ボードショーツ | 139 | 1 | 139 | 往路・山小屋 | ||
キャプリーンデイリーTシャツ M | 116 | 1 | 116 | 帰路 | |||
山小屋 | アーク ビーニー | 30 | 1 | 30 | |||
キャプリーン4クールネック | 166 | 1 | 166 | ||||
モンベルジオラインタイツ LW | 106 | 1 | 106 | ||||
drymax | ライトトレイルL | 40 | 1 | 40 | 山小屋・帰路 | ||
下着 モンベル ジオラインクールメッシュ | 26 | 1 | 26 | ||||
ファイントラックベース ノースリーブ | 41 | 1 | 41 | 防寒・サブ | |||
雨具・防寒 | スワローテイルフーディ | 130 | 1 | 130 | |||
Strike Trail Hoodie (Northface) | 117 | 1 | 117 | ||||
ベントリックストレイルジャケット | 156 | 1 | 156 | ||||
Strike Trail 下 (Northface) | 131 | 1 | 131 | ||||
finetrack エバーブレイスグローブ | 33 | 1 | 33 | ||||
冬用グローブ | 31 | 1 | 31 | ||||
折り畳み傘 | 51 | 1 | 51 |
カッパ、雨具は、一番薄いストライクトレイルを利用しています。
ファイントラックのノースリーブは、帰路などで寒い時に、Tシャツの下に着ます。
今回も帰路のバスでエアコンが強く感じたので、キャプリーンデイリーの下に着用したらピッタリでした。
3)トレラン下りの目線
“下りの壁“があり、脳が安全性とスピード関係で突破できない感覚があります。

その中で、意識として実践できたのは、僅か50cmだけ目線を先を見ること。
できないと、頭の位置が遅れ、傾きで重力を活かせなくなり、股関節にストレスがかかる感覚です。
石には色々な種類があります。
・全く動かない石
・滑りやすい石
・動きやすいが体重を乗せたら動かない石
・足を乗せても全く滑らない角度の石
・手前に尖っており、足をかけることで速度を落とせる石その場面によって状況が変わってきます。
多少滑りそうでも、素早く足を置き換える動作で、体重移動していれば問題はありません。ですが、速度がある中で瞬時に合わせることが本当難しく、一番有効なのが目線を少し先に持っていくことでした。
このトレイルランニングの目の使い方には、嬉しい効果もたくさんあります。
その回数が長く、直線だけでなく、カーブも多いため、さまざまな動きが求められます。
老眼的な視力が帰路では復活してます。
双六小屋で、あのTJARの選手を応援できました!!
今回の日程で、日曜日の夜0時スタートして同じ日程で行われている大会がありました。
TJAR2022、日本最高峰の大会に出場する選手30名が、続々と双六を通過するタイミングでした。
制限時間192時間。走行距離412km。累積標高差27000m.
富山県、日本海から、北アルプス–中央アルプス-南アルプス-静岡市大浜海岸にゴールする8日間
TJARってこんな大会です。(インタビュー記事)
もっとも、クレイジーな日本国内の大会の一つです。
参加する条件ももちろんレベルが高く。
2年に1回しか開催しません。
そんな、選ばれたヒーローの応援ができ最高でした。
29 井嶋健一選手 59歳
16 久保和範選手 41歳
11 野田憲伍選手 39歳
あらゆる課題をこなして、選ばれたわずか30名しか参加できない大会。
僕も、挑戦したみたいと思ってますが
まだまだ、参加条件を満たせていません。
私のとって、この大会を目指すにあたり、2つの壁があります。
ビパーク歴ゼロ、ウルトラマラソン100km歴ゼロ、マラソンの壁。
1)20時間を2日間以上連続行動する中、標高2000m以上のキャンプ地で4泊以上のビパークスタイルでのキャンプがあること。
これが全くありません。道具も持ってません。笑
2)フルマラソン3時間20分以内 もしくは、ウルトラマラソン100km 10時間30分以内
現在の僕のベストは、3時間48分
ウルトラマラソン100km 完走したこともありません。
サハラ砂漠250kmも7日間、アタカマ砂漠ももちろん250km7日間ですが内容が別物です。
挑戦できるのかは、まだまだわかりません。
今回は、トレイルランナーとして毎年記録を伸ばされいる土井さんがトップでゴールでした。
これからも、まだ出会っていない山の世界。
いろんな自然との関係が残っていそうで楽しみです。
姿勢治療家
仲野孝明
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