南アルプス縦走リベンジ仙塩尾根|姿勢治療家の実験と挑戦(仙丈ヶ岳〜塩見岳)
目次
はじめに
ブログにできていなかった山がありましたので、振り返りながらまとめました。
2024年9月14日から15日、敬老の日の連休で南アルプスへ再び挑戦してきました。
8月に大雨で歩けなかったリベンジ山行。
今回は「テント泊縦走」で、TJAR(トランスジャパンアルプスレース)のコースを意識し、姿勢と体の使い方を実験する場として歩いてきました。
「姿勢が整えば、どこまで動けるのか?」
姿勢治療家(R)として、一人の登山者としての実験です。
しかし結論から言うと、荷物が重すぎて縦走を完遂できず、途中下車の旅に…。
それでも多くの学びと気づきがありました。
(北沢峠→仙丈ヶ岳→三峰岳→熊ノ平小屋 →北荒川岳→塩見岳東峰→三伏峠小屋→鳥倉登山口)
茅野駅から北沢峠へ
当日は電車で新宿駅から茅野駅へ。
いつものあずさで向かいました。

登山の時には10gの重さで少し衝撃に強いのでこちらをよく使ってます。ポッドリーダースマート
新宿7時30分に出発して、9時51分に茅野駅へ到着。
車やバイクより乗っていて到着する電車はありがたいですね。
茅野駅の立ち食い蕎麦屋さんで、朝食と昼を兼ねた蕎麦をいただき、10:40発「南アルプス塩見ライナー」で戸台パークへ。
連休中に移動することは少ないのですが、さすがにバス停前に長蛇の列でした。
夏〜秋の限られた期間だけ運行されるバスで、登山者で満員でした。

荷物代とチケット代で購入。

小型のバスですが、利用者が多く、道が悪いためバスに酔いやすい方は要注意でした。

心配が荷物の数になって持ちすぎるようです。

補助シートを目一杯使う満席でした。
乗り物酔いがある方は、酔い止めなどがあったほうが良いほど、気持ち悪くなっている方もみえました。
北沢峠には、13:10に到着。
その間、バスは丁寧な解説をしていただける運転手さんで、アトラクションのように見える山々を解説してくれました。あいにくのお天気なので、山が見えないのが残念でした。
北沢峠から仙丈ヶ岳へ

8月と9月でここまで気温が変わるのかと、少し驚きました。
当日は強風のため、バスの車内でお伝えされていたので小仙丈ヶ岳ではなく馬の背ヒュッテ経由で仙丈小屋を目指すことに。
- 14:40 馬の背ヒュッテ着
- 15:30 仙丈小屋の水場でベースブレッド(チョコ味)補給。山で食べるとやっぱり美味しい!
- 15:50 仙丈ヶ岳山頂到着。ガスと強風で景色は見えず…。






鹿が罠にかかっており、うるさいと、バスの運転手さんの解説にあった道です。
















この辺からコースタイムから大幅に遅れました。両保小屋の分岐が19時12分にスタート。




この辺りで写真があるはずが、よほど疲れていたのか、写真はなしでした。
熊野平小屋には23時00ごろににようやく到着。
ビパークスタイルで、パーゴワークスの一人用テントを設営。
バーナーでお湯を沸かして、食事を済ませてすぐに就寝しましたが。夜中に雨が降る天気予報となりました。
熊野平なので、熊は相当ご縁がありそうね。。。
熊野平小屋から塩見岳へ
出発の朝
翌朝は3時に出発予定でしたが、準備に手間取り結局5時スタート。
小屋で前夜のテント代(3,000円)をお支払いし、女将さんから今日の天気や下山ルートの最新情報を伺いました。

女将さんから、この先のルートについて伺いました。
赤石岳から聖岳方面に行かずに椹島(さわらじま)方面に降りていく相談をしたところ。
「椹島からは宿泊者専用バスしかなく、道路が土砂災害で、歩行者としての歩行がNGとのこと」テント泊の場合は聖岳、上河内岳、茶臼岳と経由して畑薙まで歩くしかないという話を聞き、この時点で“抜けるには自分の足だけ”という事実が確定になりました。
心に少しプレッシャーが走ります。
荷物は約8kgあったのですが、標高2,500〜3,000m帯でこの重さはじわじわ効いてきます。
曇天の縦走路
熊野平小屋を出発すると、安倍荒倉岳 → 新蛇抜山 → 北荒川岳 → 塩見岳という順で稜線を進んでいきます。
天気は曇り時々霧雨。ガスで視界は効かず、コースタイムも思うように縮まりません。時計で逆算すれば悪くはないのですが、“0.7倍速”で進むイメージには追いつかず、じわじわと気持ちが切れていきました。

小屋の女将さんは、ネットでも印象良かったですが、明るい対応で、次は山小屋泊でぜひお世話になりたいと思いました。

北荒川岳 7:10着




2時間50分のコースタイムを2時間で歩けましたが、正直「余裕ゼロ」。
ここで感じたのはシャリバテ(エネルギー切れ)。普段のレースでは食べないようなフジパン「チョコデニッシュ」を口にすると、驚くほど美味しく、体にエネルギーが戻ってくるのを感じました。
「日頃から脂質をエネルギーに使う体に切り替えておけば、この疲労は防げたはず」と痛感。
糖質中心の生活のままだと、こうして“血糖値切れ”が訪れます。
ロングのレースに向けて合わせていると、体調も変わりますが、いきなりではやっぱり対応できないものですね。

地図が、2023年で見ていたので、このルート変更は記載されていませんでした。
蝙蝠岳との分岐 8:30

ガスの中、塩見岳への登りに入る手前で休憩。ここには多くの登山者が腰を下ろして食事をとっていました。

偶然お話しした方から「三伏峠から塩見峠〜蝙蝠岳経由で二軒小屋、悪沢岳へ抜けるルート」がとても歩きやすいと伺い、次の挑戦候補が一つ増えました。
南アルプスは入り方や抜け方が多彩で、戦略次第で全く違う表情を見せると実感。


塩見岳東峰山頂 9:00
ついに塩見岳に到着。
しかし山頂はガスに包まれ、視界はほとんどゼロ。これまでの疲れも重なり、体はクタクタ。


ところが下山に入ると、今度は一気に晴れて炎天下に。





「山の天気は本当に気まぐれ」──その変化の速さを、身体で思い知る瞬間でした。岳山頂に到着。ガスに包まれ景色は真っ白でしたが、山の厳しさを実感。下山を始めると一転して晴れ間が広がり、急に炎天下に。南アルプスの天気の変化の速さを身をもって体験しました。

三伏峠での葛藤







塩見岳から三伏山(12:00)を越え、三伏峠に到着。
本来であれば高山裏避難小屋、荒川小屋まで進む予定でしたが、コースタイムは10時間以上。荷物の重さと気持ちの疲労が限界で、ここで「進むか、戻るか」の判断を迫られました。



南アルプスは出口が少なく、畑薙ダムに抜けるには宿泊者専用バスという制約もあり、テント泊の私には選択肢が限られます。結局、今回は鳥倉へ下山することを決意しました。
鳥倉下山と登山者との出会い



下山途中、4人組(女性2名・男性2名)の登山者に抜かれました。後で聞くと、先頭の方は「下りはスキー感覚で滑るように降りる」とのこと。その勢いに仲間もついていき、驚異的なスピード。


下山後、少し雑談を交わし、なんと東京方面までの帰路をサポートしていただけることに。飯田線の大嶋駅へ移動し、伊那市駅から新宿行きのバスに乗って、その日のうちに東京へ戻ることができました。
このご縁に心から感謝です。


今回の学び
今回の山行は「縦走未完」に終わりましたが、大きな学びがありました。
- 荷物の重さは行動力を奪う
- 気持ちの切れ目が体の動きに直結する
- 食べることが前に進む力になる
- 南アルプスは戦略が必須の山域
姿勢や体の使い方を整えることで、運動していなかった人でも少しずつ「動ける身体」に変わります。私自身も姿勢の実験を重ねて、登山の中で体を試しています。
おわりに
南アルプスは甘くない。だからこそ惹かれる。
今回は「途中下山」でしたが、来年は装備を軽量化し、コース戦略を立ててリベンジします。


運動習慣がない方も、まずは「歩くこと」から始め、やがては山を歩ける身体に育っていきます。
姿勢治療家として、そして一人の冒険者として、その可能性をこれからも実験し続けたいと思います。





















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