2026-01-30

飛行機・新幹線・車で腰が痛い人へ|股関節が鍵になる「座れる身体」の作り方

こんにちは。姿勢治療家® 仲野孝明です。
休暇や出張で「飛行機・新幹線・車」に長く乗る時期になると、増える相談があります。

「長時間の移動で腰が痛くなります」
窓際側しか選べなかった、到着した時点で腰が固まっている…そんな声は珍しくありません。

結論から言います。
これは根性不足でも年齢のせいでもなく、体の使い方の“条件”が揃っていないだけです。
今日は、移動で身体を痛めないためのポイントを、できるだけ具体的にまとめます。

※音声で聞きたい方は、姿勢治療家ポッドキャスト「第361回 姿勢が変わると人生が変わる」もどうぞ。

この記事の結論:長時間移動の腰痛は「座り方」より座れる身体の条件(背骨のライン+股関節)が崩れて起きやすい。

まずやる1つ:深くコマネチライン(股関節)から曲げて座る → 1時間ごとに背伸びリセットで“戻す”。

それでも無理なら:「座っていられない」はサイン。股関節・背骨・肋骨まわりの制限を整えるましょう!今後の移動がラクになりますよ。

飛行機や新幹線など長時間移動で腰がつらくなるイメージ(腰痛対策の解説記事)
長時間移動の腰痛は「根性」ではなく、座れる身体の条件と使い方が噛み合っていないだけです。

■長時間移動で腰が痛くなる共通点:「正しく座りたいのに、体が座れない」

腰がつらくなる人には共通点があります。

「正しく座りましょう」と言われても、今の体が“正しく座える状態”ではない可能性があること。

座りっぱなしがきつい人ほど、体のどこかが動きづらくなり、長年の癖で“収まりの悪さ”が出ています。
だから、同じ椅子でも、楽な人とつらい人に分かれてしまいます。


▶最優先:腰のカーブを守る「股関節から座る」

移動中の腰を守る最重要ポイントはこれです。

  • 背骨のライン(背伸びの感覚)を保つ
  • 股関節から曲げて座る(腰で折らない・コマネチラインで折る)

「腰を曲げて座る」と、腰の自然なカーブが消えて背中〜腰が丸まりやすくなります。
この状態で長時間いるほど、ダメージが積み上がります。
※股関節の折れ目を、ここでは分かりやすく「コマネチライン」と呼びます(股関節の付け根のライン)。

背すじを伸ばしたまま、股関節から座る座り方(長時間移動・デスクワークの腰痛対策)
腰で座らず、股関節から座る。背骨のラインを保つと長時間でも疲れにくい。
(出典:仲野孝明『調子いい! がずっとつづく カラダの使い方』サンクチュアリ出版p.57)

目安:深く座る=お尻を“差し込む”

・腰ではなく、コマネチラインで 折ります。

・お尻(坐骨)を座面の奥へ

・背骨全体を”背伸び”をするように長く意識する


■1時間ごとのリセット:「背伸び」を“戻しボタン”にする

人は、気づかないうちに数センチずつズレ下がります。
これは、構造的に骨盤が倒れやすい形状をしているから、
気づいたら足を組んでいる、片側に寄っている…。だから定期的に戻す仕組みが必要です。

その場でできる「背伸びリセット」

  1. 両手を前で組む(指を絡める)
  2. 手の甲を見たまま、顔をゆっくり真上へ
  3. 顔だけ正面に戻し、手はそのまま上へグーッ
  4. 伸びた状態を保って、深く座り直す

ポイントは、『伸びた形が“今のあなたにとってのベストに近い位置”』になること。
これを移動中の“戻しボタン”にしてください。

▶リクライニングシートのコツ:最初から倒さない

意外と多いのが、乗った瞬間からシートを倒しっぱなしのパターン。
これは腰が丸まりやすく、結果的にきつくなります。

背すじを伸ばし骨盤を立てた正しい座り方(長時間移動・デスクワークの腰痛対策)
“腰で座らず”骨盤を立てて背骨のラインを保つ。長時間でも崩れにくい座り方。
(出典:仲野孝明『調子いい! がずっとつづく カラダの使い方』サンクチュアリ出版p.87)

おすすめはこの順番です。

  1. まず深く座る(お尻を差し込む)
  2. しばらくは起こした状態で保つ
  3. 眠るタイミングなど、必要な時だけ少し倒す
  4. また戻す(飛行機は離陸・着陸では起こす必要があります)

“固定”じゃなく、状況に合わせて角度を変える のが正解です。


■腰の隙間を埋める:タオル/上着/クッションは即効性が高い

座席によっては、腰の後ろに隙間ができやすい。
ここが空くと、背中〜腰が丸まりやすくなります。

  • 機内配布のクッション
  • たたんだ上着
  • タオル

これを『腰の後ろの隙間に入れて“埋める”』だけで、かなり楽になる人がいます。
疲れてきたら、入れる位置を少し変えるのもありです。

※道具はあくまで補助。根本は「座れる体」です。一生使う自分の体なので大切に使えるようになりましょう!


▶立てるなら最強:股関節を伸ばす30秒ストレッチ

長時間座ると股関節が折りたたまれ続け、骨盤が後ろに倒れやすくなります。骨盤が倒れると腰への負担が集中します。

通路に出られるなら、これだけ必ずやってください。(膝は付かなくても、足を後ろに下げればOK)

「股関節前(腸腰筋まわり)を伸ばすストレッチ(長時間移動・座りっぱなしの腰痛対策)」
股関節前を伸ばして、腰の逃げ場を作る。長時間座った後のリセットに。
(出典:仲野孝明『調子いい! がずっとつづく カラダの使い方』サンクチュアリ出版p.145)

股関節前を伸ばす(左右)

  1. 片足を後ろに下げる(体より後ろへ)
  2. 伸ばした足と同じ側の手を上へ
  3. 体を少し横へ倒して前側を伸ばす
  4. 深呼吸を数回(左右)

30秒(深呼吸3回)✖️左右2セット約1〜2分で“リセット感”が戻る人が多いです。
移動時間をまめに立ち「耐える時間」を「整える時間」に変えてしまいましょう!!

■座っていられない人へ:それは体からのサイン

「しょっちゅう立ちたくなる」「座っているのが気持ち悪い」
これは意志の弱さではありません。座る形に無理が生じているサインかもしれません。

もちろん移動中に立つのは良いことです。
ただ、“立たないと無理”が頻繁に起きる場合は、股関節・背骨・肋骨まわりなどに、すでに制限があり、座位で崩れやすい状態になっている可能性があります。

長年の使い方の癖がある場合、正しい座り方が、今までの折り目と違う場所で折ることになり、違和感が出ます。
それは「壊れている」ではなく、整えるべき場所が見えているということです。

旅行が終わってからで良いので、次の移動までに

  • 硬くなりやすい場所を緩める
  • 本来の動きを取り戻す
  • 正しい座り方を“再現できる体”にする

身体の使い方を実践できる身体に整えると、次の移動がラクになります。

■ まとめ:移動時間を「身体チェック」に変える

長距離移動はつらい。
でも見方を変えると、自分の体の弱点が浮き彫りになる時間でもあります。

  • 腰のカーブを守る
  • 股関節から座る
  • 1時間ごとに背伸びで戻す
  • 立てるなら股関節ストレッチ
  • 腰の隙間はクッションで埋める

これだけでも、移動のダメージはかなり減らせます。
そして「それでも無理」「座るのが苦痛」なら、体が出しているサインを見逃さないでください。整える場所が見えている、ということです。


■ 最後に:座り方の問題に見えて、実は「座れる身体の条件」の問題

長距離移動で腰がつらくなるのは、座り方の問題に見えて、実は「座れる身体の条件」が崩れているだけです。

仲野整體東京青山では、背骨のラインと股関節の動き(座位の再現性)を中心に、負担が集中するポイントを整理していきます。

  • 旅行・出張で腰が固まる
  • 新幹線や飛行機が怖い
  • こまめに立たないと耐えられない
  • 正しい姿勢を取っているつもりでも崩れる

こういった方は、早めに一度チェックしておくことが大切です。
次の移動だけでなく、将来の“動ける時間”が変わります。
(動かせない状態が続くと、組織が硬くなり、形が変わって戻りにくくなることがあります)

▶ ご予約はこちら:https://senakano.jp/first/

※本記事は医療的な診断を行うものではありません。痛みやしびれが強い場合は無理をせず、専門家へご相談ください。


FAQ

Q1. 長時間移動で腰が痛いのは年齢のせいですか?

年齢よりも、座れる身体の条件(股関節の動き・背骨のライン)が崩れていることが原因になっているケースが多いです。
股関節から曲げて座ることを実践し、それでも辛い場合は、腰椎を圧迫させる使い方が長く、すでに動かしにくい脊椎になっている可能性が高いです。運動器系に強い治療院や早急に体を見直すことをお勧めします。

Q2. 新幹線や飛行機で一番大事な対策は?

最優先は、腰を丸めず、股関節から座ること。次に1時間ごとの背伸びリセットです。

Q3. クッションやタオルはどこに当てると良いですか?

基本は腰の後ろの隙間。空間を埋めることで丸まりにくくなります。疲れてきたら位置を微調整してください。書籍にも詳しく記載させていただきました

Q4. リクライニングは倒した方が楽ですか?

最初から倒すと腰が丸まりやすいです。まず深く座って起こす→必要な時だけ少し倒す→また戻すが基本です。

Q5. 立たないと耐えられないのは悪いこと?

悪いことではありません。立ちたくなるセンサーは素晴らしい状況判断を行なっています。
まめに立つようにしましょう。
ただし、頻繁であれば、すでに座位が崩れやすい制限(股関節・背骨・肋骨など)があるサインの可能性があります。
一度全身の可動範囲をチェックしてもらいましょう!

姿勢が変わると、人生が変わる。
姿勢治療家®️仲野孝明


本ブログからお願い

この記事は、読んでいただいた方が自由に記事へ投げ銭ができるPay What You Want(あなたが払いたいと思った分だけ払っていただく)方式をとっています。「役にたった」「面白かった」など、何かしら価値を感じていただけた場合、 INVESTMENT TICKETをクリックして、投げ銭していただけると幸いです。

※金額は自由に変更できます。

投げ銭していただいた資金は、より良いブログ記事が書けるよう運営費に使わさせていただきます。もちろん価値がないと思った場合には、お支払いは不要です。同じ記事を読み返して、新しい気づきがあった場合には、記事のシェアなどしていだけると嬉しいです。


■メルマガ登録|仲野孝明メールマガジン
6ヘルスを軸にした日々の気づきコラム配信中

■Youtube|姿勢治療家の「姿勢の医学」チャンネル
正しい姿勢と正しいカラダの使い方配信中

■PODCAST|姿勢が変わると、人生が変わるラジオ
毎週金曜日配信

■動画学習講座|いつでもどこでも学べる姿勢
一般社団法人 日本姿勢構造機構

■姿勢作法検定入門講座|姿勢は作法である
一般社団法人 日本姿勢構造機構


■オンラインSHOP|姿勢治療家印のグッズ販売

自分が使いたい商品をつくっちゃいました

■仲野整體東京青山|姿勢治療家HEADOFFICE
実際に治療されたい方へ

関連記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です