飛行機・新幹線・車で腰が痛い人へ|股関節が鍵になる「座れる身体」の作り方
こんにちは。姿勢治療家® 仲野孝明です。
休暇や出張で「飛行機・新幹線・車」に長く乗る時期になると、増える相談があります。
「長時間の移動で腰が痛くなります」
窓際側しか選べなかった、到着した時点で腰が固まっている…そんな声は珍しくありません。
結論から言います。
これは根性不足でも年齢のせいでもなく、体の使い方の“条件”が揃っていないだけです。
今日は、移動で身体を痛めないためのポイントを、できるだけ具体的にまとめます。
※音声で聞きたい方は、姿勢治療家ポッドキャスト「第361回 姿勢が変わると人生が変わる」もどうぞ。
この記事の結論:長時間移動の腰痛は「座り方」より座れる身体の条件(背骨のライン+股関節)が崩れて起きやすい。
まずやる1つ:深くコマネチライン(股関節)から曲げて座る → 1時間ごとに背伸びリセットで“戻す”。
それでも無理なら:「座っていられない」はサイン。股関節・背骨・肋骨まわりの制限を整えるましょう!今後の移動がラクになりますよ。

目次
■長時間移動で腰が痛くなる共通点:「正しく座りたいのに、体が座れない」
腰がつらくなる人には共通点があります。
「正しく座りましょう」と言われても、今の体が“正しく座える状態”ではない可能性があること。
座りっぱなしがきつい人ほど、体のどこかが動きづらくなり、長年の癖で“収まりの悪さ”が出ています。
だから、同じ椅子でも、楽な人とつらい人に分かれてしまいます。
▶最優先:腰のカーブを守る「股関節から座る」
移動中の腰を守る最重要ポイントはこれです。
- 背骨のライン(背伸びの感覚)を保つ
- 股関節から曲げて座る(腰で折らない・コマネチラインで折る)
「腰を曲げて座る」と、腰の自然なカーブが消えて背中〜腰が丸まりやすくなります。
この状態で長時間いるほど、ダメージが積み上がります。
※股関節の折れ目を、ここでは分かりやすく「コマネチライン」と呼びます(股関節の付け根のライン)。

(出典:仲野孝明『調子いい! がずっとつづく カラダの使い方』サンクチュアリ出版p.57)
目安:深く座る=お尻を“差し込む”
・腰ではなく、コマネチラインで 折ります。
・お尻(坐骨)を座面の奥へ
・背骨全体を”背伸び”をするように長く意識する
■1時間ごとのリセット:「背伸び」を“戻しボタン”にする
人は、気づかないうちに数センチずつズレ下がります。
これは、構造的に骨盤が倒れやすい形状をしているから、
気づいたら足を組んでいる、片側に寄っている…。だから定期的に戻す仕組みが必要です。
その場でできる「背伸びリセット」
- 両手を前で組む(指を絡める)
- 手の甲を見たまま、顔をゆっくり真上へ
- 顔だけ正面に戻し、手はそのまま上へグーッ
- 伸びた状態を保って、深く座り直す
ポイントは、『伸びた形が“今のあなたにとってのベストに近い位置”』になること。
これを移動中の“戻しボタン”にしてください。
▶リクライニングシートのコツ:最初から倒さない
意外と多いのが、乗った瞬間からシートを倒しっぱなしのパターン。
これは腰が丸まりやすく、結果的にきつくなります。

(出典:仲野孝明『調子いい! がずっとつづく カラダの使い方』サンクチュアリ出版p.87)
おすすめはこの順番です。
- まず深く座る(お尻を差し込む)
- しばらくは起こした状態で保つ
- 眠るタイミングなど、必要な時だけ少し倒す
- また戻す(飛行機は離陸・着陸では起こす必要があります)
“固定”じゃなく、状況に合わせて角度を変える のが正解です。
■腰の隙間を埋める:タオル/上着/クッションは即効性が高い
座席によっては、腰の後ろに隙間ができやすい。
ここが空くと、背中〜腰が丸まりやすくなります。
- 機内配布のクッション
- たたんだ上着
- タオル
これを『腰の後ろの隙間に入れて“埋める”』だけで、かなり楽になる人がいます。
疲れてきたら、入れる位置を少し変えるのもありです。
※道具はあくまで補助。根本は「座れる体」です。一生使う自分の体なので大切に使えるようになりましょう!
▶立てるなら最強:股関節を伸ばす30秒ストレッチ
長時間座ると股関節が折りたたまれ続け、骨盤が後ろに倒れやすくなります。骨盤が倒れると腰への負担が集中します。
通路に出られるなら、これだけ必ずやってください。(膝は付かなくても、足を後ろに下げればOK)

(出典:仲野孝明『調子いい! がずっとつづく カラダの使い方』サンクチュアリ出版p.145)
股関節前を伸ばす(左右)
- 片足を後ろに下げる(体より後ろへ)
- 伸ばした足と同じ側の手を上へ
- 体を少し横へ倒して前側を伸ばす
- 深呼吸を数回(左右)
30秒(深呼吸3回)✖️左右2セット約1〜2分で“リセット感”が戻る人が多いです。
移動時間をまめに立ち「耐える時間」を「整える時間」に変えてしまいましょう!!
■座っていられない人へ:それは体からのサイン
「しょっちゅう立ちたくなる」「座っているのが気持ち悪い」
これは意志の弱さではありません。座る形に無理が生じているサインかもしれません。
もちろん移動中に立つのは良いことです。
ただ、“立たないと無理”が頻繁に起きる場合は、股関節・背骨・肋骨まわりなどに、すでに制限があり、座位で崩れやすい状態になっている可能性があります。
長年の使い方の癖がある場合、正しい座り方が、今までの折り目と違う場所で折ることになり、違和感が出ます。
それは「壊れている」ではなく、整えるべき場所が見えているということです。
旅行が終わってからで良いので、次の移動までに
- 硬くなりやすい場所を緩める
- 本来の動きを取り戻す
- 正しい座り方を“再現できる体”にする
身体の使い方を実践できる身体に整えると、次の移動がラクになります。
■ まとめ:移動時間を「身体チェック」に変える
長距離移動はつらい。
でも見方を変えると、自分の体の弱点が浮き彫りになる時間でもあります。
- 腰のカーブを守る
- 股関節から座る
- 1時間ごとに背伸びで戻す
- 立てるなら股関節ストレッチ
- 腰の隙間はクッションで埋める
これだけでも、移動のダメージはかなり減らせます。
そして「それでも無理」「座るのが苦痛」なら、体が出しているサインを見逃さないでください。整える場所が見えている、ということです。
■ 最後に:座り方の問題に見えて、実は「座れる身体の条件」の問題
長距離移動で腰がつらくなるのは、座り方の問題に見えて、実は「座れる身体の条件」が崩れているだけです。
仲野整體東京青山では、背骨のラインと股関節の動き(座位の再現性)を中心に、負担が集中するポイントを整理していきます。
- 旅行・出張で腰が固まる
- 新幹線や飛行機が怖い
- こまめに立たないと耐えられない
- 正しい姿勢を取っているつもりでも崩れる
こういった方は、早めに一度チェックしておくことが大切です。
次の移動だけでなく、将来の“動ける時間”が変わります。
(動かせない状態が続くと、組織が硬くなり、形が変わって戻りにくくなることがあります)
▶ ご予約はこちら:https://senakano.jp/first/
※本記事は医療的な診断を行うものではありません。痛みやしびれが強い場合は無理をせず、専門家へご相談ください。
FAQ
Q1. 長時間移動で腰が痛いのは年齢のせいですか?
年齢よりも、座れる身体の条件(股関節の動き・背骨のライン)が崩れていることが原因になっているケースが多いです。
股関節から曲げて座ることを実践し、それでも辛い場合は、腰椎を圧迫させる使い方が長く、すでに動かしにくい脊椎になっている可能性が高いです。運動器系に強い治療院や早急に体を見直すことをお勧めします。
Q2. 新幹線や飛行機で一番大事な対策は?
最優先は、腰を丸めず、股関節から座ること。次に1時間ごとの背伸びリセットです。
Q3. クッションやタオルはどこに当てると良いですか?
基本は腰の後ろの隙間。空間を埋めることで丸まりにくくなります。疲れてきたら位置を微調整してください。書籍にも詳しく記載させていただきました
Q4. リクライニングは倒した方が楽ですか?
最初から倒すと腰が丸まりやすいです。まず深く座って起こす→必要な時だけ少し倒す→また戻すが基本です。
Q5. 立たないと耐えられないのは悪いこと?
悪いことではありません。立ちたくなるセンサーは素晴らしい状況判断を行なっています。
まめに立つようにしましょう。
ただし、頻繁であれば、すでに座位が崩れやすい制限(股関節・背骨・肋骨など)があるサインの可能性があります。
一度全身の可動範囲をチェックしてもらいましょう!
姿勢が変わると、人生が変わる。
姿勢治療家®️仲野孝明






















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