仲野整体東京青山×NY 兄弟対談代第二弾【本当の健康とは何か】
姿勢が変わると人生が変わる
前編【特別編1】兄弟対談 ~本当の健康とは何か~はこちらから
https://takaakinakano.com/taidan1/
【特別編2】兄弟対談 ~本当の健康とは何か~
インタビュアー:(株)キクタス代表 早川洋平氏
長男:仲野孝明(仲野整體東京青山院長)
次男:仲野広倫(仲野整體NEWYORK院長)
早川(以降、早): お二人のお話を聞いていて、アプローチは違うにしても、本質は一緒なのだと受け取りました。
“自分の体は自らの責任でメンテナンスすべき”、ですね。
広倫(以降、広): ズバリ、その通りです。腰痛や膝痛だと「誰か何とか治してくれ」みたいな話になっちゃうけど、糖尿病だったらどうです?
明らかに食生活の影響があるってわかるわけだから、自分で改善する必要があるよね。
孝明(以降、孝): 腰痛も膝痛も生活習慣病なんですよ。日々まずい使い方をしてきているのに気づかず、痛みが出ましたという状態で。
いきなり痛くなるわけではなくて、「何かおかしい」というステージが何回もあったはず。そこを「まあいいか」ってスルーしてきた結果です。
体の異常にすぐに反応してどう変えてゆくかなんですよね。
広: というような話を、うちの先祖はずっとやってきて。だけどアメリカでは、もっと医学的なデータでバックアップします。
例えば睡眠不足だと、糖尿病の率アップ、高血圧の率アップ、交通事故はこれだけ増える、という数字をジョンズ・ホプキンス大学(全米屈指の名門。特に医学)が
ガイドラインとして出していたりする。こういう医学のサポートを使うと、よりわかりやすいですよね。
早: エビデンスとかもちゃんとあるしね。
広: そう。これが僕のアプローチに近いんです。医学的な診断を使いながら、治してゆきます。実際、日本と違ってアメリカでは、
カイロプラクターは医師のライセンスを得たドクターですから。
早: 仲野先生、日本だと整体師やカイロプラクターは資格なしで名乗れてしまいますよね。この現状に思うところはありますか?
孝: うちの父親は整体院と名乗りながら、整体師と言われるとキレるんですよ。本気で怒っちゃって(笑)。
早: へえ~。
孝: 日本ではカイロプラクターの国家資格制度ができなかった。これからも怪しい。
整体は民間資格なので、誰でも開業できてしまいます。誰でもはまずいですよね……最低限、国家資格を何か持った人がいる環境が大事。
弟が言うように、データをとって研究してゆくというアメリカのドクターがいて、実際は今もどんどん進化しているんです。伝えたい本質は一緒にしろ、
施せる治療法は1999年にやっていた内容と全く違うので。流れを上手にくみ取りながら、勉強してゆく先生がこれからも出てくるだろうし、
健康を予防という形から突き詰めてサポートする先生が必要です。
広: ライセンスってみんなフォーカスするんですけど、アメリカでは国民にそれだけ必要とされていたってことがでかいと思うんですよね。
アメリカ人って変化が大好きで、いいことは何でもやろうっていう感じがあるから。
早: いろいろな面で違いがありそうですね。広倫さんはこの度本を出されましたが(『世界の最新医学が証明した 究極の疲れないカラダ』)、
日米の常識の相違点など感じますか?
広: 日本って、ものすごく意見が多いですよ。そして真面目だからかな、「こういうことがいい」って聞くとみんな信じちゃいますよね。
こうすれば楽になる、というようなポイントではダメで、真の原因をきちんと分析して生活を変えないと!
生活を変えるためには、自分で自分を理解しないといけないし。安易に情報に騙される、それが一番危惧するところかな。
早: 原因が必ずあるわけですね。仲野先生は今のお話をどう思われますか?
孝: まさにその通り。ライフスタイルを変えなくては、ということを世の中にどう伝えればいいのか悩みに悩んだ結果、
僕は日本語の“姿勢”という言葉にたどり着きました。体の在り方と心の在り方、両方を示す言葉です。“姿勢が変わると人生が変わる”のです。
早: お、番組タイトル! うまくまとめていただいて(笑)。
孝: いやいや、これ実際の臨床現場で、患者さんからいただいたフレーズなんですよ。
早: 当事者としてのお二人にぜひ聞きたいのですが、いい整体師やカイロプラクターの見つけ方ってあるのでしょうか?
広: 運ですね!(笑)
孝: クリニックの先生のブログを見るのはどうでしょう。本人が健康かどうか、どんな人なのか、わかりますよね。
自分がなりたいスタイルのトレーナーを選ぶと、おおむねずれてこないのと同じで、参考になるのでは。
広: 少し気になるのは……人柄だけでスキルはわからないことかな。自分の腰痛を克服したから人の腰痛を治せる、という話も安易だし。
自らの一症例だけで伝えている人には医学の土台がない。やっぱり運なのかな~。健康と長生きのために運動している人の周りには、
そういう友達がいるものです。人間関係のパイプで探してゆくのが、いい手かも。
早: ありがとうございました! 場所は違えど、アプローチは違えど、ワールドワイドなビジョンを持って、今後もご活躍されることを期待しています。
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