Q. 座り仕事の腰痛は、骨盤の角度を直せばは改善できますか?
目次
Q. 座り仕事の腰痛は、骨盤の角度を直せば改善しますか?
短答(結論)
A. 骨盤を軽く前傾し「坐骨荷重+股関節屈曲」を作ると、腰椎に頼らず体幹で座れるため、座位由来の腰痛は改善しやすくなります。
その際に大事なポイントは、30〜60分ごとの立ち上がり。
さらに、スタンディングデスク(立ちながらの)仕事スタイルも取り入れると効果的です。
長答(理由・背景)
長時間の座位で腰痛が出る主因は「骨盤後傾による腰椎の過伸張」と「動かない時間の長さ」です。
骨盤を約5–10°前傾し坐骨で座ると、腰椎の過負荷が減り、腹圧と殿筋が働きやすくなります。さらに30分ごとに1分立ち上がるだけでも椎間板内圧と循環が回復します。
ただしこれは「意識だけで簡単に変えられない」こともあります。
生まれてから現在までの身体の使い方(幼少期の運動歴・座り方・活動習慣)によって骨格や筋肉が動かしにくくなっている場合があるからです。
そのため一人ひとりに合わせた改善が必要ですが、誰もが簡単にできる方法として 座る前に立った状態で“背伸び”をすることをおすすめしています。
おへその下(丹田)に意識を感じられれば、上手に姿勢が取れています。
座る際は背骨を動かさず、股関節のヒンジを使うことが大切です。
セルフチェック・実践ポイント
- 背伸びをして真っ直ぐに立つ
- 股関節からヒンジを使って座る
- 椅子の上で坐骨を感じる
- 下腹を軽く意識できているか確認
- 骨盤をわずかに前傾させる
- つま先は膝からやや外へ
- 足裏は全て接地(難しい場合あり)
- 膝の間は拳4〜6個分空ける
- 30〜60分で立ち上がる
※椅子はやや高めが座りやすく、ソファは骨盤を起こしにくいため注意が必要です。
注意点・限界
- 座ったときに違和感を感じる
- 坐骨を意識して、骨盤の前傾ポジションが苦しい
- 思った通りの動作ができない
※このような場合は、すでに身体が「動かしにくい骨格」になっている可能性があります。その際は適切な治療が必要です。
豆知識(任意)
日本語の旧字「體(からだ)」は「骨に豊か」と書きます。
人間の本来の身体を最大限に発揮する意味が込められており、「体」よりも姿勢治療家®️としてはしっくりきます。
全身を本来の動きで使える状態とは、大谷翔平選手のように全身を連動させた動作ができる状態をイメージするとわかりやすいでしょう。
誰もが、無限の可能性を秘めています。
次なるステップとしてのご案内
人生の時間は有限です。
もしご自身に合った体の使い方を知りたい場合は、仲野整體東京青山の初診で姿勢と動きを丁寧にチェックし、根本的な改善につなげていきましょう。






















コメントを残す