走れる体は、もう一度つくれる。──フェムラン部×皇居ランで見えた“姿勢の力”
「走れるようになるなんて、思っていませんでした。」
そんな言葉が自然とこぼれるほど、驚きと喜びにあふれた皇居ランを、今週2回指導させていただきました。
これは、一般社団法人フェムテック協会が主催する「フェムラン部」で行われたランニングイベントの一幕。
参加されたのは、走ることにブランクがあった方や、体への不安から一歩を踏み出せずにいた女性たちでした。
今回のイベントでは、私・姿勢治療家®が日頃から指導している*「正しい姿勢と体の使い方」に基づく走り方*をベースに、女性向けにカスタマイズした内容で進行。
走るための体を整え、“また走れる”という感覚を取り戻していただく時間になりました。
所要時間は【15分の姿勢ワーク+皇居一周(約66分)】、合計約80分のワークショップです。
目次
なぜ日本の女性は走りづらいのか?
東京マラソン2025年、女性参加者の割合は23.6%。
世界6大マラソンの他大会では、女性比率はおおよそ44%。
この20%の差は、単なる数字以上の意味を持っています。
日本では、日焼け、体力への不安、妊娠・出産によるブランク、スポーツに対する心理的ハードルなど、女性が「また走る」ことへの壁がいくつも存在しています。
でも実は、「もう一度走りたい」と思っている女性はたくさんいるのです。
フェムラン部は、そんな想いにそっと火を灯すプロジェクトです。
フェムラン部での実践内容
フェムラン部のランニングは、いきなり走ることが目的ではありません。
まずは自分の体を知り、整えることから始めます。

- 正しい姿勢を取り戻す「背伸び」
- リラックスして準備運動のように走る軽いラン
- 足裏の接地を意識する感覚づくり
- 地面との関係を理解しながら走る動作
- 腕と足のリズムを合わせるテンポ調整
「少し走る → 休む → 学ぶ」のサイクルを繰り返しながら、走りながら体を学びます。
走っている途中でも、姿勢や身体の感覚を確認しながら進めることで
「走っているのに気持ちいい」「動くほどラクになる」という体験をされた方が多数いらっしゃいました。
参加者の声
参加者の多くが、
「普通のランイベントだったら参加していなかった」とおっしゃっていました。
- 「妊娠・出産で諦めていたランが復活できそうで嬉しい」
- 「参加前は不安だったけれど、安心して走れた」
- 「翌日も体が軽くて、自分の体が喜んでいるのが分かった」
共通していたのは、「また走りたい」と感じたこと。
無理をせず、自分の体を観察しながら走ることで、自信を取り戻されたように思います。
自然に走れるようになる“体の整え方”
今回のフェムラン部では、ただ「走る」だけでなく、
どうしたら“また動きたくなる体”になれるかを、実感していただけるよう構成しました。

走ることを遠ざけていた理由の多くは、「体への不安」。
だからこそ、日常生活で使われなくなっている体を無理なく動かせるように、
姿勢を整え、走るための体の仕組みを理解することが大切だと考えています。
これまで多くの方の治療・指導に携わってきた経験からお伝えできるのは、
体の構造を理解し、それに沿って動けば、誰でも“もう一度走れる”ようになるということ。
今回もそのプロセスを丁寧に踏んだことで、久しぶりに走る方もみなさん笑顔でゴールされていました。
【次の一歩へ】
今回のフェムラン部は、実験的に朝7:00〜と夜19:00〜の2回開催しました。
所要時間は、15分の準備+皇居一周の約80分。
また、経営者向けにも2ヶ月に1回、他にも、少人数制の走り方教室を実施しています。
さらに、継続して走りたい方向けには、**水曜夜に少人数で行う「水曜飛脚」**もあります。

- 毎週水曜 19:00〜20:00
- 集合場所:仲野整體東京青山(渋谷区渋谷1-7-3)
表参道駅と渋谷駅の中間、渋谷駅から徒歩7分
2025年は「走り出したい初心者」のためのウォーク&小走りイベント、コソ練・水曜飛脚もスタートしました。初めて挑戦してみたい方も、ぜひご参加ください。
🎧 走り始めたい方へ:おすすめポッドキャスト5選
走ることや姿勢についてもっと知りたい方へ。
初心者や再スタートを目指す方にぴったりな音声コンテンツを、ポッドキャストで配信中です。
耳から学べるので、通勤中や散歩中にもおすすめです。
👉 姿勢が変わると、人生が変わる。|Apple Podcasts(色々なアプリで聴けるリンク付き)
📌 特におすすめのエピソード:
第246回 鼻呼吸でランニング中の心拍数がわからないのか実験してみます
第245回 足のために、ランニングシューズの選び方と替え時について
第242回 ランニング後にまれに右膝、右梨状筋に違和感があります。
第287回 走らなかった人が毎日7km走れるように、背中を押した本
第234回 走り続けるためには、日常生活でのカラダの使い方が肝です!!
まとめ
走ることを諦めていたあなたへ。
姿勢と体の使い方から整えれば、「走れる体」はもう一度つくれます。
走ることで得られる体への良い変化:
- 毛細血管が増える
- 血流が良くなる
- 全身の筋肉が活性化される
- 骨密度が高まる
- お通じが改善される
- バランス感覚が鍛えられる
簡単には語りきれないほど、体に良い影響を与えるのが「走る」という行為です。
「初めて会う方を、15分で“走ってみたくなる人”に変えられないか?」
「人間が本来“走る動物”であることを、軽く思い出してもらえないか?」
そんなことを考えると、また私のワクワクする1日が始まります。
次は、あなたの番かもしれません。

姿勢治療家® 仲野孝明
創業大正15年 仲野整體 四代目
柔道整復師/スポーツトレーナー
WHO国際カイロプラクティック理学士(BCSc)
日本カイロプラクティック登録機構認定カイロプラクター
グラストンテクニックJAPAN認定プロヴァイダー
アクティブ・リリース・テクニック®(ART®)Full-Body認定
ランニング歴13年・姿勢の実験としての大会完走歴一部(大会一覧)
・TORX330(トルデジアン)2024 完走
・UTMB 2022 完走
・UTMF 2022 完走
・IRONMAN Copenhagen 2018 完走
・Atacama Desert Race(アタカマ)2017 完走
・MDS サハラマラソン 2016 完走
・IRONMAN Western Australia 2014 完走
・初マラソン:2011年 島田大井川マラソン
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