2026-09-04

身体にも、持ち物にも、二軍をつくらない|姿勢治療家が考える「動かす」という生き方

こんにちは。姿勢治療家®︎の仲野孝明です。

最近、ものを手放す練習をしています。

いわゆる断捨離をしたいわけでも、ミニマリストに憧れているわけでもありません。

僕が目指しているのは、

好きなものに囲まれながら、本当に大切なことに時間とエネルギーを使える暮らし。

そのために最近、一つの基準を持つようになりました。

身体にも、持ち物にも、二軍をつくらない。

今日は、そんな僕自身の「行動の姿勢」を言葉にしてみたいと思います。


一軍ばかり使うから、二軍には出番がこない

最近、帽子、手袋、ウェア、鞄、靴などを少しずつ整理しています。

面白いのは、朝起きたときです。

突然、「あ、これ手放せるぞ」と思うことがあります。

そう思ったら、その場で確認して、できるだけすぐに手放す。

この数ヶ月、そんな練習をしています。

以前なら、

「もしかしたら、また使うかもしれない」

「こういう場面なら使うはず」

と思って残していました。

でも最近、

「もしかしたら使うかも」

という言葉自体が、手放さないためのブレーキになっていることに気づきました。

実際に使っているものを見ると、だいたい同じです。

実際によく使っている帽子4点。普段用のメッシュキャップ、雨の日用のキャップ、寒いとき用のメリノウールキャップ、ランニング用のサンバイザー
実際に手が伸びるのは、結局この4つ。

例えば帽子なら、

・普段使うお気に入りの帽子
・雨の日に使う、少し防水性のある帽子
・寒いときに使うメリノウールの帽子
・走るときの定番のサンバイザー

結局、手が伸びるのは一軍ばかりです。

逆に、

・ノベルティでもらった帽子
・一度使ったけれど、風で飛びやすかった帽子
・便利な機能が付いているけれど、なぜか気に入らない帽子

こういうものには、半年経っても、一年経っても、なかなか出番がきません。

最近になって、

一軍と二軍の違いは、結局「実際に手が伸びるかどうか」なのかもしれない。

と思うようになりました。

一軍ばかり使っているから、二軍には結局出番がこない。

当たり前なのですが、実際に整理してみると、これがよく分かります。

そして、これは物の話だけではありません。

姿勢治療家®︎として毎日身体を診ていると、まったく同じことが身体の中でも起きています。

持っているのに、使っていない部分がある。

その話は、この記事の後半で書きます。


「全部一軍」は、「一つだけ持つ」という意味ではない

とはいえ、何でも一つに絞ればいいとは思っていません。

特に山の道具は面白いです。

例えばレインウェア。

・とにかく軽くて通気性の高いもの
・防水性を重視したもの
・防寒性の高いもの
・季節によって使いやすいもの

雨の強さによっても必要なものが変わります。

「丈夫なら一番いい」

というわけでもありません。

丈夫になれば、その分重くなります。

逆に、晴れの日に万が一の安全装備として持っていくなら、

軽さが正義 

になります。

さらに身体を動かしやすいカッティングや、着たくなるデザインまで考えると、なかなか一つには決められません(笑)。

ここが山道具の面白いところです。

だから最近、僕の中ではこう整理されています。

一軍は一つでなくてもいい。
でも、役割のない二軍はいらない。

「この状況では、これを使う」

と即答できるものなら、一軍です。

一方、

「いつか使うかもしれない」
「まだ使えるから」
「一応取っておこう」

という理由だけで残っているなら、本当に必要なのか一度考えてみる。

手放すことそのものが目的ではありません。

目指したいのは、
持っているものすべてに、役割がある状態。
です。


壁面クローゼットを入れたら、ものの見え方が変わった

今回、衣類の整理が一気に進み始めた理由があります。

壁面にぴったり収まるクローゼット収納を新しく入れました。
引き出しに入れるもの。
ハンガーに掛けるもの。
それぞれをできるだけ一つの場所にまとめて、全体を見渡しやすくしました。

以前も整理しているつもりでした。

帽子は帽子。

手袋は手袋。

透明なケースに分けて入れていました。

登山用品を収めた棚。透明ケースに分類してあるが、上に荷物が積まれ、手前にバックパックやポールが掛かっている
以前の山道具収納。過去の残っていた写真からなので、詰め込んでいた形跡もありますが。

見た目には、きちんと整理されていました。
でも、ケースの中で物が重なっていると、下にあるものが見えません。

手袋が何枚か重なっていると、一番下に何が入っているのか、だんだん記憶から消えていきます。

持っているのに、見えていない。
見えていないから、使わない。
使わないから、さらに忘れる。

そんな状態でした。

ところが、壁面クローゼットの中で引き出しに並べたり、ウェアを掛けたりして、できるだけ一覧できるようにすると、

「あ、これは全然使っていないな」
「これは毎週使っているな」

ということが、一瞬で分かるようになりました。

壁面クローゼットの引き出しを4段開けた状態。中身が重ならず、何がどこにあるか一目で分かる
現在の収納

ここで気づいたのは、

整理整頓とは、きれいにしまい込むことではなく、自分が何を持ち、何を本当に使っているのかを俯瞰できる状態にすること。

ですね。

見えるようになると、判断が早くなります。

そして、この判断が早くなったことが、とても気持ちいい。

今では、
「今から山へ行こう」
と思っても、かなり早く準備できるようになりました。

以前なら準備に40分くらいかかっていた感覚が、今なら10分以内。

・探す
・迷う
・思い出す

この時間が圧倒的に減りました。

ものが減ったこと以上に、こちらの効果のほうが大きいです。


意志だけでなく、「環境」を整える

今回、収納を変えてみてもう一つ感じました。

・整理しよう
・捨てよう
・片づけよう

と意識するだけでは、なかなか続きません。

でも、整理しやすい環境を先につくると、行動そのものが変わります。

これは身体も同じです。

「良い姿勢をしよう」
「もっと身体を動かそう」

と本人の意志だけに頼るより、

・モニターの高さを変える
・椅子を調整する
・歩きやすい靴を履く
・身体を動かしやすい環境をつくる

環境が変わると、行動は自然に変わります。

今回、クローゼットを変えたことで、

持ち物を見る姿勢そのものが変わりました。

これも面白い発見でした。


ワードローブも「自分の生活時間」に合わせればいい

クローゼットを整理していて、さらに気づいたことがあります。

僕の実際の生活を考えてみると、

診療をしている時間(月間140時間)と、走っている時間(月間40時間)がかなり多い。

ということです。

・診療中
・走る時
・診療前後
・走りに行く前後

僕の一日のかなり大きな割合を、この服が占めています。

逆に、この時間以外の服を着る機会は、思っていたほど多くありません。

以前なら、

「これは室内着」
「これは食事行くとき」
「これは旅行用」
「これは会議に出かけるとき」
「これはバイクに乗る時」
「これは自転車に乗る時」

と、用途ごとに考えていました。

でも実際の生活頻度から考えると、
その服、本当にそんなに出番があるのか?
となりました。

だから今は、
どのシーンの服を何着持つかではなく、どんな時間を多く生きているかで、必要な量を考える。
そんな方向に変わってきました。

診療で使うものと運動で使うもの。
この2つにそれなりのスペースを。

一年に数回しか着ないものには、その頻度に合ったスペースだけを。
靴からアウターまで頻度に合わせると、驚くほど手放せました。

ワードローブの容量そのものを、自分の生活の頻度に合わせていく。

これがもう少しできれば、
「持っているけれど、ほとんど着ていない」
という服もどんどん減っていきます。

僕にとって理想なのは、
服がたくさんある状態ではありません。

自分の生活に必要な一軍が、必要な量だけ、取り出しやすく並んでいる状態。

です。

これは、かなり理想の暮らしに近い気がしています。

そして面白いことに、

クローゼットを見れば、
自分が何に時間を使っているのか。
何を大切にしているのか。
どんな生活を送っているのか。

まで見えてきます。

ワードローブを見ると、自分の生活の姿勢が見える。

そんな感覚が出てきました。


「気になっている」が、一番もったいない

最近、もう一つ強く感じていることがあります。

それは、

頭の中に「気になる」を残しておくことが、ものすごくもったいないのではないか。

ということです。

「あれを片づけなきゃ」
「あれを捨てようかな」
「あの連絡を返さなきゃ」
「あれ、どうしよう」

何もしていなくても、こういう未処理のことは頭の片隅に残っています。

一つひとつは小さくても、それが増えると頭の中を占領します。

だから最近は、

気づいたら、すぐ動かす。
決めるなら、決める。
捨てるなら、捨てる。
渡すなら、連絡する。
片づけるなら、その場で片づける。
返事できるなら、返事する。

できるだけ頭の中に未処理の案件を残さない。

もちろん全部できているわけではありません。

最近は、僕自身のメモリーチップがいっぱいになってきたのか、すぐ忘れてしまいます(笑)。

だからこそ、

「気になる」を減らして、本当に大切なことに頭を使いたい。

と考えてます。


忘れ物が増えたなら、覚える努力より、覚えなくていい状態へ

年齢を重ねて、忘れ物が増えました。(笑)
どうも、何かが変わってきているようで、認めたくないが事実です。

朝出発して、携帯忘れた!とか。

忘れ物は、とにかく面倒です。
取りに戻る。
探す。
予定がずれる。

「どこに置いたっけ?」
と薄い記憶を頼りに考える。

この時間が、本当にもったいない。

予定が崩れるだけでなく、気持ちまで持っていかれます。

もちろん、忘れ物が増えた理由を単純に年齢のせいにするのも違う気がします。

むしろ僕の場合、

自分が管理しなければならない物や情報が、多すぎるのではないか。

とも考えています。

スマホ
財布
鍵(ホイッスルとライトも一緒に)
時計
イヤホン

パソコン
充電器
筆記道具
ランニング用品
登山道具
カメラ

持ち物が増えれば、

どこに置いたか。

今日は何を持っていくか。

何を使うか。

管理する情報も増えます。

だったら、

忘れないように努力するより、覚えなくていい状態をつくった方がいい。

最近は、そんな方向に考え方が変わってきました。


妻には、ものの少なさで勝てない

この点では、妻のほうがずっと上手です。

僕以上にものが少ない。

ものの少なさでは、なかなか勝てません(笑)。

僕はどちらかというと、

「これはランニング用」
「これはトレイルランニング用」
「これはキャンプ用」
「これは自転車用」

と、用途ごとに最適なものを持ちたくなるタイプです。

しかも、その用途で一番いいもの、しかも使っていて気分が上がるものを探すのが大好きです(笑)

一方で妻は、

一つのもので、いろいろな用途をカバーする

のが上手です。

僕は、
「その用途で最高のもの」
を探してしまいます。

妻は、
「これ一つで十分」
を考える。

この違いは面白いです。

もちろん、用途別に持った方がいいものもあります。

でも最近は、

ものそのものだけではなく、選ぶ時間や管理する時間まで含めて考えたい。

と思うようになりました。

選択肢が多いことが、そのまま豊かさではない。

大好きなものを大切に使う。

そして、本当に好きなものへ、少しずつアップデートしていく。

そんな暮らしにしていきたいと思っています。

無理難題だとは、思いますが、最後は、スーツケース2個まで洋服を減らすのが夢です。
減らすこと自体が目的ではありません。

本当に好きなものだけで、生活が回る状態。

それが、僕にとってのスーツケース2個です。


卓上の「いつか読む本」も動かす

最近、もう一つ動かしているものがあります。

書籍です。

卓上に、
「次に読もう」
「時間ができたら読もう」
と並べている本があります。

読むチャンスをうかがっている本たちです。

卓上に並べた、次に読もうと思っている本。造園、登山、経済、仕事論など分野はさまざま
アメニティデザインは大学時代の教科書でしたが、最近やりたいことに近いので再読中

ところが一定期間そのまま置いてあると、

最初は「読みたい本」だったものが、

いつの間にか、

「読まなければいけない本」

のようになってきます。

毎日目に入る。

でも読まない。

翌日も目に入る。

また少し気になる。

これも、一つの滞りなのかもしれません。

だから最近は、

本も動かす。

ことを意識しています。

読む。

読むのをやめる。

本棚に戻す。

売る。

人に渡す。

次の本と入れ替える。

どれでもいい。

とにかく、ずっと同じ場所に置いたままにしない。

本棚の中も、時々動かします。

考えてみれば、本も本当の意味で僕のものではないのかもしれません。

過去の誰かが残してくれた知恵を、一時的にお借りしている。

死んだら、ものは何一つ持っていけません。

だからこそ、

自分が管理できる量で、
好きなテーマや、
もう一度読み返したい本で、
本棚をつくっていきたい。

川の流れのように、自分の興味や関心に合わせて本も流れていく。

そこで得た知識を、自分自身の成長や、出会う方々のお役に立てる情報として外へ返していく。

姿勢治療家®︎として、構造(姿勢)・睡眠・食事・運動・精神・呼吸という、人が健康に生きるためのテーマに関する本には、これからもきっと手が伸びます。

だから、

入ってくるなら、出していく。

本も止めない。

そんなふうにしていきたいと思っています。


同じレイアウトに居続けない

最近は、

同じレイアウトのまま長く過ごすことも、少し流れを停滞させるのではないか。

と感じています。

これは、

「模様替えをすれば運気が上がる」

というような話をしたいわけではありません。

ただ、毎日同じ景色を見ていると、人間は慣れていきます。

卓上にずっと置いてあるもの。

壁際に置いたままのもの。

クローゼットの奥に入っているもの。

毎日見ているのに、いつの間にか「見えなく」なる。

ところが、一度場所を動かしてみると、

「これ、なんでここにあるんだろう?」

と急に気づくことがあります。

僕は、

空間を動かすことは、自分の認識を更新することでもある。

と思っています。

机の上を変える。
本を入れ替える。
ものを動かす。
家具の位置を少し変える。

景色が変わると、意識も少し変わります。

夜に、スマホの写真も少しずつ整理しています。

「あの人、どうしてるかな」
「あの会社、今どうなっているんだろう」

そんなことを思い出しながら、消したり残したりしています。

整理のはずが、いつの間にか懐かしい時間になっています。

そして時々、そのまま連絡してしまいます。

写真を動かしたつもりが、人との関係まで動くことがある。

デジタルの中にも余白ができると、これまた気持ちがいいものです。


運は、動いているところにやってくる

最近、運についても考えることがあります。

僕は、

運は、動いているところにやってくる。

と思っています。

もちろん、科学的な法則として言っているわけではありません。

これは、姿勢治療家®︎として身体を診て、自分自身も身体を動かしながら生活してきた中で感じていることです。

身体を診ていると、

動かないところは、本当に動きにくくなっていきます。

関節も。
筋肉も。
呼吸も。

使わなければ、動きにくくなる。
だから、動かす。

身体を動かす。
ものを動かす。
仕事を動かす。
返していなかった連絡を返す。
会いたい人に会う。
読みたかった本を読む。
部屋の景色を変える。

止まっているものを、一つずつ動かしていく。

すると、そこに余白ができます。

余白ができれば、

新しい情報が入る。
新しい人に出会う。
新しい仕事が始まる。
新しい発想が生まれる。
新しい挑戦が始まる。

僕が考えている「運を良くする」という感覚は、

何かをどんどん足していくことよりも、

自分の周りにある滞りを減らし、流れをつくっていくこと。

僕はそう考えています。


身体にも「二軍」をつくらない

そして、ここからが姿勢治療家®として一番伝えたいところです。

持ち物だけではありません。

身体にも、二軍があります。

右脚ばかり使う。
左側が動いていない。
股関節を使わず、腰ばかり使う。
胸郭をほとんど動かさない。
肩甲骨を動かす機会が少ない。
歩く量が減って、脚そのものを使わなくなる。

身体は全部持っているのに、

生活の中では一部しか使っていない。

僕はこれを、

「身体の中に二軍ができている状態」

と考えると、分かりやすいと思っています。

痛むのは、二軍そのものではない

診療をしていると、これがはっきり見えます。

腰がつらいと来られる方の身体を診ると、腰そのものより先に、股関節が動いていないことがよくあります。

股関節が二軍になっている。

すると、本来そこで受け持つはずの動きを、腰が肩代わりすることになります。

腰は、余計な仕事を背負わされている。

しかも同時に、股関節が動かないせいで、腰は自由に動けるわけでもありません。

動かなければいけないのに、動きにくい。

このねじれた状態が続いたところに、痛みが出ます。

肩や首も同じです。
肩甲骨がほとんど動いていない方は、とても多い。
肩甲骨が二軍になると、腕を動かす仕事を、首と肩の一部だけで引き受けることになります。

ここで大事なのは、

痛みが出る場所と、原因になっている場所は、たいてい違う。

ということです。

動いていない場所ではなく、そのしわ寄せを受けている場所が、先に悲鳴をあげる。

だから、痛いところだけを一生懸命治療しても、なかなか変わりません。

二軍に、もう一度出番をつくる。

そちらのほうが、結果的に早い。

持っている身体なら、全部使いたい

人間の身体は、足の爪先から頭のてっぺんまで、全身でバランスを取りながら動いています。

足。
膝。
股関節。
骨盤。
背骨。
胸郭。
肩甲骨。
首。

それぞれに役割があります。

一つの関節がベンチに下がると、その分をどこかが背負います。

そして背負ったほうが、いつか壊れます。

だから、

持っている身体なら、全部使いたい。

動かせる身体なら、動かしておきたい。

身体にも、二軍をつくらない。

という言葉が、持ち物と一緒で、僕にはとてもピンときます。


姿勢とは、身体の形だけではない

僕が姿勢治療家®︎として考えている「姿勢」は、

背筋を伸ばすことだけではありません。

身体の使い方。
ものとの付き合い方。
仕事への向き合い方。
人との関わり方。
時間の使い方。

そして、どう生きるか。
そこにも、それぞれ「姿勢」があります。

だから、

身体にも、持ち物にも、二軍をつくらない。

という言葉は、

単なる片づけの話ではありません。

僕にとっては、

自分がすでに持っているものを、きちんと活かして生きる姿勢。

という意味があります。

たくさん持っていることより、
持っているものを活かしていること。

良い身体を持っていることより、
その身体を使えていること。

時間がたくさんあることより、
その時間を大切なことに使えていること。

僕が目指しているのは、

ものを極限まで減らす暮らしではありません。

好きなものに囲まれて、本当に大切なことに時間とエネルギーを使える暮らし。

そのために、

見えているものから手放す。
止まっているものを動かす。
使っていないものを減らす。
同じ景色に居続けない。

そして、

自分自身も動く。


今日の姿勢の言葉

身体にも、持ち物にも、二軍をつくらない。

一軍は、一つでなくていい。

役割があり、必要な場面でちゃんと使われているなら、それは一軍です。

でも、

「いつか使うかも」

だけで、ずっとベンチに座っているものは、

そろそろ次の場所へ送り出してもいいのかもしれません。

身体も。
ものも。
本も。
時間も。
人生も。

動かしてこそ、活きる。


そして最後に、今日から身体でできることを一つだけ。

僕がいつもお伝えしているのは、

1日6回、10秒の背伸び。

背伸びの詳しいやり方(5ステップ)

1つ10秒。順番に進めてください。

背伸びのやり方1。足をこぶし1つ分開き、手を組んで手のひらを返し、腕を前に伸ばす
背伸びのやり方2。ひじを伸ばしたまま腕を真上に上げ、目線を手の甲に合わせる
背伸びのやり方3。手が真上にきたらあごを引き、体を上下に引っ張り合うように伸ばす
背伸びのやり方4。頭とおなかの状態はそのままで、腕だけを横にゆっくり下ろす
背伸びのやり方5。まっすぐ立って、背伸びの前後で姿勢が変化したことを確認する

たったこれだけです。

背伸びをすると、普段ベンチに下がっている場所が、まとめて出番をもらえます。

胸郭が広がる。

肩甲骨が動く。

背骨が伸びる。

呼吸が深く入る。

一日のうちに6回。

一回たった10秒。

合計しても、一分です。

その一分が、身体の中に二軍をつくらないための、一番簡単な練習だと思っています。

僕自身も、まだまだ練習中です。

今日もまた一つ、

止まっているものを動かしてみようと思います。


よくある質問|「身体にも、持ち物にも、二軍をつくらない」とは?

Q. 「二軍をつくらない」とは、とにかく物を減らすことですか?

違います。

ものを減らすこと自体が目的ではありません。

役割が明確で、実際に使っているものなら、複数あっても全部一軍です。

大切なのは、

「なぜこれを持っているのか」

を自分で説明できることだと思っています。

Q. 一年以上使っていないものは、全部捨てますか?

僕自身は、一年を一つの見直す目安にしています。

ただし、防災用品や季節用品、登山道具など、特定の場面で重要になるものもあります。

期間だけではなく、

そのものに明確な役割があるか。

で判断しています。

Q. 身体の「二軍」とは、どういう意味ですか?

身体は持っているのに、生活の中でほとんど使われていない部分がある状態を、僕は分かりやすく「身体の二軍」と表現しています。

例えば、

股関節をあまり動かさない。

胸郭が動かない。

肩甲骨を使わない。

歩く量が極端に少ない。

などです。

そして多くの場合、つらくなるのは二軍のほうではありません。

二軍の分まで働いている一軍のほうが、先に悲鳴をあげます。

持っている身体を、できるだけ全部使える状態にしておく。

それが、一生動ける身体につながると考えています。

Q. 姿勢とは、背筋を伸ばすことではないのですか?

もちろん身体の形も姿勢です。

でも僕が考える姿勢は、それだけではありません。

身体をどう使うか。

物事にどう向き合うか。

人とどう関わるか。

時間をどう使うか。

そうした「生きる姿勢」まで含めて、姿勢だと考えています。

Q. 最初に何をすればいいですか?

二つあります。

一つ目は、今日、自分の周りにある

「一年以上動いていないもの」

を一つ探すこと。

使う。

手放す。

人に渡す。

片づける。

何でも構いません。

二つ目は、身体を動かすこと。

こちらは、やることを決めています。

1日6回、10秒の背伸び。

これだけで、普段使っていない胸郭、肩甲骨、背骨に、まとめて出番がきます。

まず一つ、

止まっているものを動かすことから。


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