中山道の難所・碓氷峠を走ってきました|軽井沢から横川へ、旧道で感じた昔の旅人の身体力
目次
中山道の難所、碓氷峠を走ってきました
こんにちは。姿勢治療家®︎の仲野孝明です。
5月の日曜日、急に思い立って軽井沢まで走りに行ってきました。
きっかけは、7Days飛脚380で東海道を走ったこと。
東海道を身体で通ってみると、やっぱり気になってくるのが中山道です。
まずは、今回の軽井沢から碓氷峠、横川までの流れを1分動画にまとめました。
出発から峠越え、最後の峠の釜飯まで、今回の旅ランの雰囲気が伝わると思います。
「中山道って、実際どんな道だったのか?」
「昔の旅人は、どんな場所を難所と感じていたのか?」
中山道三大難所とは何か
中山道には、古くから「木曽のかけはし、太田の渡し、碓氷峠がなくばよい」と言われた三大難所があります。
木曽のかけはしは、木曽川沿いの断崖に造られた危険な道。
太田の渡しは、木曽川の流れが旅人を阻んだ渡し場。
そして碓氷峠は、坂本宿と軽井沢宿を結ぶ急峻な山道です。
現在は橋がかかり、道も整備され、昔と同じ意味での難所ではなくなった場所もあります。
それでも、自分の足で旧道に入ってみると、当時の旅人が感じたであろう身体的な負荷は、今でも十分に残っていました。現在は、木曽は現存しておらず、太田も橋が掛かっているため、現代人には難所ではありません。
そうすると、現在の難所は一つ。
そんな疑問が頭の中に出てきて、まずは中山道の代表的な難所のひとつ、碓氷峠を見に行くことにしました。
現代でも身体で確認しておきたい難所は、碓氷峠以外にもあります。いずれこれらもチェックしたいと思います。
和田峠(わだとうげ):中山道で最も標高が高い約1,600メートルに達する峠です。標高差が約800メートルあり、雪深いことも相まって旅人には「もはや登山」と言われるほどの過酷な道のりでした。
鳥居峠(とりいとうげ):長野県塩尻市と木祖村の間にあり、急な坂が続く木曽路の代表的な難所の一つです。
思いつきでスタートしたため、新幹線は座れずに軽井沢へ。
昼ごろ到着。

軽井沢から旧中山道へ。ほぼ計画なしのスタート
ただ、今回はほとんど計画なしでした。
渋谷から大宮へ向かう電車の中でルートを調べ、碓氷峠を通過するには、軽井沢から横川に向けて抜けることがわかりました。ただ、虫が多く出るため予防をと書いてありましたが、すでに半袖短パンで走る予定だったので、すでに遅し。。笑
虫除けを持ってきたらよかったのですが。。。
軽井沢から旧軽井沢を抜け、碓氷峠を下って横川方面へ向かうコースを決めました。

当日は軽井沢にランナーの姿が多く、調べると軽井沢ハーフマラソン2026の日程でした。
新緑の軽井沢を走る大会として、駅からのアクセスもよい人気大会のようです。
初めての旧軽井沢通りを抜け、そこから旧中山道のトレイルへ。
休日の観光地らしい、素敵な街でした。
軽井沢宿。中山道18番目だそう。

久しぶりに山道に入りましたが、思った以上に身体が重い。

流石に正午を回っているため、誰も登る人には出会いません。
今回使ったのは、2つのアプリ。
使ったのは、Ground-baseの中山道アプリと、山と高原地図(浅間山)。
簡単かと思ったら、なんだか難しいのです。
東海道と同じように、中山道アプリを信じたら、GPSがしっかり狂ってました。
しかも、橋があったりして方向が掴めません。









7Days飛脚380から、10日ぐらいでしたので、流石に疲労がまだ残っているようで、下りもスピードはまったく出ません。

碓氷峠を下って感じた、昔の旅人の身体力
すれ違った人は、3〜4人ほど。
観光地の軽井沢から少し入っただけで、人の気配が一気に少なくなる。
それだけでも、昔の旅人がこの峠を越える大変さを少し感じることができました。





炎天下なので、水分が危なくなってきましたが、500ml〜700mlこの間で使用してました。
道中は細かな案内板や説明文が多く、昔の人がどんな思いでこの道を歩いたのかを想像しながら下っていきました。


碓氷峠は、中山道屈指の難所として知られています。
坂本宿は、碓氷峠越えを控えた宿場町として栄えた場所です。
また、軽井沢宿側から見ても、坂本宿から碓氷峠までは険しい山道で、当時の旅人にとって大きな負担だったことがわかりました。




そして、ここで思い出したのです。
横川といえば、釜飯!!
まだ間に合うかも。。と走ったら。


本当は高崎まで行けたら面白いとも思いましたが、さすがに40km以上ありました。
食事を食べて、信越本線の磯部駅そば 磯部温泉でも良さそうでしたが。
今回は「やりすぎないところで辞める」ことも大事。
暑さもあり、無理に距離を伸ばさず、横川で終了することにしました。
こちらはまた次回の楽しみに。。
軽井沢に新幹線が通ったことで、横川駅周辺の鉄道の役割も変わったようです。
横川駅には昔の電車も多く、鉄道好きにはたまらない場所でした。
今回、実際に碓氷峠を下ってみて感じたのは、さすがは最難関峠。
トレランをしている方には、問題ないですが、この峠を多くの方が歩いていたと考えると。
中山道は、東海道とはまったく違う感じがします。
東海道は都市型、中山道は山里型・峠越え街道
東海道は、現在も動脈であるため、現在の街との距離が近いのが特徴です。アクセスもよく、少し山に入っても現在の公共交通機関にすぐにアクセスできます。
東海道が、都市をつなぐ都市型・旅ラン街道だとすると、
中山道は、里山を抜け、峠を越えていく山里型・峠越え街道。
東海道は、今も街や交通の流れの中に残っている道が多いですが。
一方で中山道は、車社会になってから使われなくなった旧道や山道も多く、補給やアクセスも簡単ではなさそうです。
つまり、東海道は「走りながら街をつなぐ道」。
中山道は「身体で山と里を越えていく道」。
同じ旧街道でも、求められる身体の使い方も、準備も、まったく違いそうです。
走りやすさでいえば、東海道よりも中山道の方がかなり難しい場所が多そうです。
今回は、中山道最大の難関??碓氷峠を身体で確認できました。
木曽のかけはしは、木曽川の断崖に木材を張り出して造られた道。
太田の渡しは、木曽川の流れが旅人を阻んだ渡し場。
碓氷峠は、坂本宿から軽井沢宿へ向かう急勾配の峠。
昔の人は、本当にすごいね。
今は橋がかかり、鉄道が通り、車や新幹線で移動できる。
でも、自分の足でその場所に立ってみると、道の凹凸や動線が、移動する中でどんな気持ちだったのか少し共感することができます。山越をして、関所を超えていく。
そんな時の身体の使い方で、自分の体が取り戻される感覚がまた面白いです。
人間の体は、二足歩行であらゆる地形を移動できるようにできていますが、その実践をしながら使えていない場所を使ったり、取り戻したりできる感覚。
わざわざ不便を、自分の身体で楽しむ旅。
それが、姿勢治療家®︎の日曜飛脚なのかもしれません。
この先、中山道を考えると、残る難所として気になっているのは、和田峠、鳥居峠、馬籠峠あたり。
このあたりを試走しておけば、
中山道もいけそうな気がしてきました。笑
今回は下調べをせずに、行き当たりばったりで、実験してしまいました。
次回は、
佐久平駅(23宿場町_岩村田)→中津川駅(46宿場町_中津川)168km
佐久平駅(23宿場町)→塩尻駅(31宿場町)約64km
こんなのも面白いかもしれません。
奈良井宿・妻籠宿・馬籠宿 は風情があるんで、どこかで泊まってみたいですし。。
木曽福島も捨てがたい。
宿泊先をどうするか、そのまま走り続けてもいいですし。
細かく刻んで、行っても楽しそうですね。
何はともあれ、
今回の軽井沢〜碓氷峠〜横川ランは、
中山道への入口として、とても面白い一日になりました。
旧道を走ると、歴史や昔の方々の感じていたものを同じものが体感できる感覚があること。
普段意識していない、今までの歴史の上に、自分が存在している現代の便利な奇跡に感動。
そして、過去のすべてのものに感謝でき、今のありがたかさを感じられる旅。
これが、旅ランの面白さですね。
また少しずつ計画してみます。
今回の軽井沢〜碓氷峠〜横川までの流れは、1分動画にもまとめています。
写真だけでは伝わりにくい旧道の雰囲気や、最後に峠の釜飯に間に合った流れも、ぜひ動画でご覧ください。▶ 軽井沢から碓氷峠、横川までの1分動画はこちら
姿勢治療家®︎
仲野孝明


仲野孝明(なかの たかあき)は、姿勢治療家®。1926年(大正15年)創業、100年の歴史を持つ仲野整體東京青山の四代目院長を務める。「姿勢が変わると、人生が変わる」を信条に、正しい姿勢と身体の使い方を伝える施術・指導を行う。
著書は7冊。代表作『調子いい! がずっとつづく カラダの使い方』(サンクチュアリ出版)ほか、姿勢と健康に関する著作を通じて、多くの読者に身体の使い方を伝えてきた。企業の健康支援にも力を注ぎ、法人向けに姿勢と身体の使い方を伝える「日本のオフィス健康プロジェクト(NOK)」を立ち上げた。
自身も38歳からランニングを始めた実践者であり、サハラ砂漠マラソン、アタカマ砂漠マラソン、UTMB(160km)、トルデジアン(330km)、IRONMANトライアスロンなどの過酷なレースを完走。2026年には治療院創業100周年を記念し、四日市から東京青山まで380kmを7日間で走る「7Days飛脚380」を完走した。臨床の知見と自らの身体実験を融合させ、ブログ・YouTube「姿勢の医学」・PODCAST「姿勢が変わると、人生が変わるラジオ」などで姿勢と身体の使い方を発信し続けている。





















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