2025-07-03

【装備・補給記録】第40回サロマ湖ウルトラマラソン100kmに向けた準備内容まとめ(2025年)炎天下ラン対策

2025年6月開催の第40回サロマ湖ウルトラマラソンに向けて行った装備準備を記録として残しておきます。

大会当日朝の服装
自宅での直前準備

想定条件:初夏のウルトラと考えていいぐらい暑い。

  • 最高気温30度
  • 最適気温15度

2023年・2024年の経験を活かして、今回は予備としてノースリーブも持参しました。

上半身ウェア


▷ 候補1パタゴニア:Capilene Cool Daily Shirt Sleeveless(ノースリーブ)

  • サイズ:M(身長173cm・体重72kg)
  • 重さ:93g

パタゴニアの定番キャプリーンクールシリーズ。夏のランニングには欠かせないノースリブ。
2025年はドロップバックに入れていましたが、実際には使用せず。

▷候補2 ノースフェイス:ショートスリーブ GTD Melange Crew(型番:NT12595)

  • サイズ:L(身長173cm・体重72kg)
  • 色:黒
  • 重さ:100g
ノースフェイスサイトより

最後まで候補に残ったTシャツ。ただし色が黒のため、直射日光が強いサロマでは使用を見送り。
素材は「FLASHDRY」で吸汗速乾性が高く、ふんわり柔らかい着心地が特徴。
白や薄い色なら使用も考えたか?

▷候補3 エクスビオニック(X-BIONIC):TWICE(夏用)サイズM

サイズ:M(身長173cm・体重72kg)
・重さ:140g

サハラマラソンで知ったスイスのメーカー。体温を一定に保つ技術が特徴。
トルデジアン用に用意したものをサロマでも使用。
結局こちらを大会に使いましたがベストではないです。
コンプレッション性能&体温調整性能に優れてますけど。

やっぱり、スイスの山のような寒暖差が激しい状況が1番有効なアイテムのようです。
暑い時に使えるTWICEを使いました。

身体のラインがですぎますが、コンプレッションは最高なんです。

下半身ウェア


▷ 候補1 短パン:ノースフェイス エンデュリスレーシングショーツ L
ポケットにジェルも携帯も6箇所にあるのが便利です。
腰にあるペットボトルや、ストックなどを入れる場所も意外に応用がきき使いやすいです。

ノースの写真からお借りしましたが、写真は女性用。マルチポケットがおすすめで、ご紹介した方全員が喜ばれる商品です。




▷ 候補2 短パン:エクスビオニック(X-BIONIC):EFFEKTOR TRAIL RUN 4.0 サイズM
タイツタイプで、2016年のサハラ砂漠マラソンMDSで出会ってからずっとこの商品を使ってきてます。近年メーカーサイドが商品構成が変わってきて優位性がなくなっているのかもしれません。
気温変動にほんと便利なスパッツです。

トルデジアン(TOR330)ではずっとこのスパッツでした。
温度差対応できて最高でした。

日差し対策グッズ


▷ 帽子:サハラキャップ(Raidlight Sahara UPF50)

Raidlight Sahara UPF50
(リンクは現行、日本未発売です。過去から SharaCup →SharaCap 2.0 へ進化)
サロマでは2023年・2024年に使用

やっぱりこれが、1番いいかも。レイドライトサイトより(フランス本国)
※ウルトラランナー向けのフランスのお土産にいいですよ!!

晴天時には非常に有効。氷水を帽子にかける「かぶり水」や氷を頭に乗せるためにも、帽子は必須。
白い色の帽子が推奨(白と黒の色違いの実験で、体感温度差は約15度あると言われてます)。

赤は微妙に暑いので、できれば白が最高。来年までに白を探してみます!
登山で使ってるファイントラックのカミノキャップと、レイルオンシェードもいいかも。


ノースフェイスやAmazonでもサハラキャップは販売されています。
夏の炎天下で長時間の種目にはおすすめです。
【かぶり水】と【氷みず】がサロマ湖ウルトラマラソンにはありますので、その際に
頭に水をかぶると靴が濡れるので、帽子を出して帽子だけ濡らしてもらうのが便利ですよ。


▷ サンバイザー+手ぬぐい(2025年使用)

手ぬぐい:CHAORAS(48g/110cm)
→ 手ぬぐい以上タオル未満。防菌防臭加工あり。今後のTJARでも使えるか検討中。水分を含むためしばると、鉢巻のような安定感もありました。氷を入れたジップロックを首に巻くこともできて万能な印象。

こんな感じで頭にも巻けました。

ネックガード:Nrit(エヌリット)クーリングガード 45g
→ トルデジアン2024でも使用。気化熱で冷却。軽くて快適。あくまで機能が一つになります。
1983年創立の韓国のブランドでした。
輸入元はキャラバンさん(レキのポールと同じ輸入元です)

トルデジアン2024で利用

▷ モンベル:ステンレスメッシュ シェード

普段の帽子に付けるだけで首を守れる便利な日除け。
荷物を少なく走るTJAR選手が使っていました。自分の帽子にプラスできるのタイプです。
モンベル ステンレスメッシュ シェード 

モンベルサイトより


腕の日焼け対策・アームカバー

▷ C3fit Goldwin unisex3(SEASONAL Cooling Arm Covers)

ホームセンターで購入したものが、ずり下がってくるので新しく購入しました。
お値段以上ではなく次回からは エヌリット:UPF50+ アームカバー(1,100円)を検討中。
アームカバーは、腕の太さに対してサイズ感が難しいです。
実際はめてみたらわかるかと、言っても決してそうではありません。
腕を振っていると落ちてくるので。w
なんでも変わらないのかもしれません。
次からは安価なものでいってみようと思います。
寒さ対策としては、ファイントラックのアームカバーが抜群に優秀です。

補給に関して

詳しく知りたい方も多いかと思いますので、今回の私の内容をシェアしておきます。

エネルギー+電解質を基本に考えます。
1)エイド区間を確認(5kmごと)
2)30分に一回のエネルギー補給(血糖値を上げない)を基本に設計します。
3)電解質は15kmに一回を基本に、追加分は塩タブレットで対応(前半から汗が多い人は量を増やす)
4)たまにサプリメント(ダルマやトラやオーバードライブを使ってます。今回はゾーンを新規に)
5)カフェインKODAは最後でドライブをかける
6)ジェルはいろんな種類をどんどん使っていき好みを見つける(デキストリン・フルクトース)

ざっと今回のレシピ

スタートKODA+カタリストゾーン
5.0kmKODA
10.0kmKODA
15.0kmKODA+電
20.0kmKODA+ダルマ&トラ3錠
25.0kmKODA+電
30.0km ☆SPドリンクスペシャル摂取 OD+パワーバー+カタリストゾーン+BCAA+マグマ
35.0kmKODA+電
40.0kmKODA+ダルマ&トラ
45.0kmKODA+電
52.0kmパワーバーFUEL GEL30g
54.5km ☆【荷物預け】モルテン500ml・コーヒーブルマン&ゾーン+BCAA
60.0kmマグマ梅
63.5km ☆SPドリンクスペシャル摂取 パワーバー+ダルマ&トラ
69.0kmマグオン梅+電解質
73.8kmマグオンピーチ
80.0km ☆SPドリンクスペシャル摂取 モルテン トラ&ダルマ+ ゾーン+BCAA
85.0kmマグオンバナナ+電
90.0kmKODA カフェイン
95kmKODA カフェイン
ゴールOVER BLAST


こんな設計をして、予備にオーバブラストと、塩タブレットや、漢方薬などを持って走っています。
無くしたり、体調をみてその都度判断しますが、基本的にはエイドでは水・麦茶程度。
あとはフルーツは、フルクトースで吸収が早いので食べますが。
炭水化物は滅多に取りません。(今回はおしるこだけ)

スペシャルドリンクに全てジェルをストックしたので、持ち運びのジェルが少なく快適でした。

こちらを受け取って、中身を出してポケットに入れます。
こちらは30km地点のピックアップ用。袋に入れて、その場で飲むものだけバラにしてあります。

このやり方は、理想的でしたので次回も参加するならこの形にします。
陸連登録はJAAF -STARTサイトで登録しました。


レースペースの再確認

ざっと目標タイムとコースを見直しながら、サイド補給を考え直します。
走りながらの風景と、暑さとコンディションをシミレーションしながら、先ほどの補給が口に入るかイメージトレーニングを繰り返します。
役に立ったな〜と思ったらぜひ、投げ銭のほどよろしくお願いします!w


5:50 分/km目標 6分6:10 分/km
5.0km0:29:100:30:000:30:50
10.0km0:58:201:00:00 (6:00)1:01:40
15.0km1:27:301:30:001:32:30
20.0km1:56:402:00:00(7:00)2:03:20
25.0km2:25:502:30:002:34:10
30.0km☆ SPドリンク2:55:003:00:00(8:00)3:05:00
35.0km3:24:103:30:003:35:50
40.0km3:53:204:00:00(9:00)4:06:40
45.0km4:22:304:30:00(45km)4:37:30
52.0km
5:00:00(50km 10:00) 5:08:20
54.5km ☆【荷物預け】5:20:505:30:00(55km)5:39:10
60.0km5:50:006:00:00 (60km 11:00)6:10:00
63.5km ☆SPドリンク6:19:10 (65km)6:30:00(65km)6:40:50
69.0km6:48:20(70km)7:00:00(70km 12:00)7:11:40(70km 12:11)
73.8km7:17:30(75km)7:30:00(75km 12:30 )7:42:30(75km)
80.0km ☆SPドリンク7:46:408:00:00(80km 13:00)8:13:20 (13:20)
85.0km8:15:508:30:008:44:10
90.0km8:45:009:00:00 (14:00)9:15:00(14:15)
95km9:14:109:30:009:45:50
ゴール9:43:2010:00:0010:16:40(15:16)



繰り返し何度かレースをシミレーションすると、食べるものや食べたくなるものがみえてきます。
ちょっと長めに走る時などに、いろいろ使ってみて自分に合う補給を見つけるのが大切です。



夏の帰路用ショーツ(おまけ)

夏の短パンを移動中に履けるもの購入したくて選びました。
最近の選択方法は、小さくなるか。
軽さが適切にあるか。
丈夫さがあるか。
バスや山の移動を考えると、荷物がコンパクトにしたいことが多いので、できるだけ小さくなって丈夫なものを選んでいます。

▷ Patagonia Men’s Hydropeak Hybrid Walk Short 18″(サイズ32)

  • 型番:86476 INBK
  • 重さ:実測190g(カタログ204g)
patagoniaサイトより

触り心地・着用感が非常によく即決。山からの帰りや普段使いにも最適。
手で持った時に直感的に良さそうでした。
近年再生糸などが多いため柔らかいものが少なかった印象ですが、これは違いました。
今までは、山の帰りの短パンには、パタゴニアのボードショーツが多かったです。


▷ 比較検討:Patagonia クワンダリーショーツ(8インチ/31インチ)


使いやすそうな、小さなポケットが魅力的。
本当は32インチが欲しかったがすでに在庫切れ。
ポケット配置も便利そうで、色(Forge Grey)が選べればさらに良かった印象。
カジュアル感はハイドリピークよりありましたよ。

パタゴニアサイトより

▷ バギーズは見送り

パタゴニアの夏の短パンといえば。。。定番商品です。
昔のバギーズと比べてリサイクルナイロンのためか、以前よりゴワつきあります。
軽量・コンパクトを優先する自分の用途には合わず。

パタゴニアより 丈夫なので自宅で利用される方には良いかも。
ライナーが入ってますが、邪魔な方はハサミで切ってしまう方も多いです。
ライナーがあるので、そのまま水遊びにもOKな優秀な商品です。

まとめ

今回、サロマ湖2025は「暑さ」対策に重きを置いて準備を進めました。
装備の細かな選定が、パフォーマンスに直結する炎天下のサロマでは重要です。
特に、帽子やネックガード、アームカバーの選定は、熱中症・紫外線対策として必須項目

あと、おすすめとして、ここまで読んでいただたいた方にこっそりお伝えするなら、
【ジップロック】です。
料理で使う、あのジップロック。



氷をジップロックに入れて、ランニングバンドに入れてしまい、圧迫して腰から冷やしましょう。
このベルトはほんと便利です。

NAKED サイズ7)
・INSTINCT リフレックベルト サイズ4

※レース中に氷をズボンのポケットに直接入れて走る方も多いですが、すぐに溶けてしまうので勿体無いです。

トルデジアン(TOR330)でもウエストに巻いてます。


人間の身体を冷却するには、太い動脈を冷やすこと、腋窩や、頚部、心臓を冷やしながら走るのもおすすめ。
毛細血管が多い、手でジップロックを持っているだけでも体温が下がります。

次回への改善点としては、

  • 帽子をサンバイザーからフルキャップ(ホワイト系)へ
  • 軽量で体温調整に優れるウェア選定
  • 4月・5月にペース走30km✖️2or 40km or 50km を入れ込む

    まだ、2026年にサロマを走る気持ちになっていませんが。

    >>>>>

    ウルトラマラソンは、「ただ走る」だけの競技ではありません。
    身体、心、戦略、環境、仲間との関係性——あらゆる要素のマネジメントが求められます。

    だからこそ、簡単には完走できません。
    けれど、だからこそ、挑戦する価値がある。

    今回の私は、失敗も反省も含めて、“人間らしく、いろんな感情、解釈を体験できた時間”を味わった100kmでした。
    そして願わくば、これを読んで誰かが

    「よし、私も挑戦してみようかな」と思ってもらえたら、
    これ以上に嬉しいことはありません。
    今走っていない方にとっては、未知の距離に感じるかもしれません。
    でも、人間は走る動物です。

    【やりたかったら、やってみる!】
    背中に汗をかくよう感覚がありますが、実は人生ちょっとした選択で未来が変わります。

    私も2011年、走れないところのフルマラソンから、今があります。
    体育は苦手、運動歴少。
    出会えない景色や未来が、走れる身体には宿ります。

    人生一度限りです。
    健康は、実践することで結果がついてきます。
    食事や睡眠ももちろん大事ですが、運動が最高の循環剤になっていきます。

    あなたのエンジンを回して、いつでも走れる身体で
    健康で自分の足である続けられる人生を手に入れましょう!!

    人生100年時代に、本当に健康で生活したいあなたへ!!



    完走を目指すすべての人へ、心からエールを。
    また、サロマの道でお会いましょう!!!

    姿勢治療家(R) 仲野孝明





    ◎関連ブログ
    “姿勢”と“意志”で限界を超えた2025サロマ湖ウルトラマラソン100km
    https://takaakinakano.com/saroma_2025/






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