「痛くない=健康」ではなかった──60代男性の体に潜んでいた“深い課題”

目次
─ 早く出会えたらシリーズ Vol.6 ─
「痛くないから大丈夫」と思っていた60代男性の身体にあった“深い課題”

こんにちは。姿勢治療家(R)の仲野孝明です。
今回ご紹介するのは、60代男性のケースです。
「朝に簡単に体操もしてるし、一応メンテナンスは自分でやってはいる」
そう話されるこの方は、意識的に身体を動かそうと努力されていました。
ですが、その動きは自己流で、
「やっているつもり」になっているだけ。
実際には、体の根本的な改善にはなっていませんでした。
▶ 自己流では変わらない「体の使い方の歴史」
長年にわたる悪い姿勢や偏った体の使い方は、
たとえ毎朝ストレッチをしていても簡単には変わりません。
今回は、
- 仕事中の猫背でのPC
- スマホを見るときの前傾姿勢
が身体に染みついており、肩や背中の可動域に明らかな制限が見られました。
- 腕を上げたときの左右差
- 背骨(頸椎・胸椎・腰椎)のしなやかさの欠如
- 股関節の可動域低下
- 小指のかけてのシビレ感
ご本人は「痛くないから大丈夫」と話していましたが、
実際に身体の可動域をチェックする検査では、“動けなくなる未来”のリスクを感じさせる状態でした。
▶ 姿勢の崩れは、全身に波及します
姿勢の乱れは、一部の問題ではありません。
頚、肩、腰、手指──全身に連鎖的な影響を及ぼします。
お話を伺うと、過去には首のしびれも経験しており、
ヘルニアの可能性を指摘されたこともありました。
一見すると問題がないように見える体も、
実は“ギリギリのバランス”で何とか保たれている体に、多くの患者さんが気づいていません。
このまま同じ使い方を続けていれば、
動作の制限だけでなく、痛みや痺れを勃発して、社会生活への影響は避けられない状況になるのは時間の問題でした。
▶ 正しい体の使い方を「学び直す」ことが必要

問題は、「やっていることが正しいのかどうか」を本人が理解していないことにあります。
正しい姿勢とは──
正しい姿勢とは、壁に背をつけて立ったときに、後頭部・肩甲骨・お尻・ふくらはぎ・かかとが壁に自然と触れる状態です。
この姿勢を取ることで、日常の前傾や偏りがどれだけ大きいかに気づけます。
この姿勢を取っていただくだけで、
ご本人も「普段どれだけ前傾していたか」に気づかれていました。
指導したのは、以下のような基本的なワーク:
- 壁を使った姿勢確認
- 正しい姿勢での呼吸による修正
- 肩甲骨と背骨の柔軟性を意識した動かし方
「気持ちがいい」「呼吸がしやすい」といった感覚が戻る一方で、
“整えているつもり”でも、簡単には深層の崩れには届いていないことを自覚していただく必要がありました。
▶ 気づいた“今”がチャンス。放置すれば変化は止まる
この方は多忙な日々の中で、
「自分の身体の使い方を、意識することなど全くできていませんでした」の痛みがないために、健康だと勘違いして、骨格構造的な不都合があるとは、考えてもいないため、
健康が大事だとわかっているのにも関わらず、自分の不健康状態には、全く気づいていない状態でした。
同じように「気づいていないまま過ごしている男性」は、実は非常に多いのが現実です。
でも、だからこそお伝えしたいのです。
今の姿勢・身体の使い方が、これからの10年の健康を決める。
「痛くないから大丈夫」ではなく、
**「痛くなる前に変える」**という考え方にシフトできるかどうかが、未来を大きく左右します。
まずはご自身の体が“本当に動いているか”をチェックしてみませんか?
【姿勢治療家®からだの車検】の再開も間もなくです。2年に一度のチェックとして、定期的な受診をおすすめします。
一度きりの人生を、しっかり養生できるように。
【医者より養生、薬より手当】──
これは、創業大正15年から仲野整體が大切にしてきた信念です。
あなたの体も、今からでも、きっと間に合います。
姿勢が変わると、人生が変わる。
姿勢治療家® 仲野孝明
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