「軽い違和感」から始まるサイン──育児中のお父さんへ届けたい話
─ 早く出会えたらシリーズ Vol.3 ─
こんにちは。姿勢治療家の仲野孝明です。

今回は、子育て真っ最中のお父さんを拝見して気がついたお話です。
「なんとなく違和感がある」
「痛みというほどじゃないけど、どこかおかしい」
そんな体からのサインを、そのまま放っていませんか?
とくに育児中は、自分のことを後回しにしがち。
でも、それがやがて大きな不調につながることもあるのです。
目次
▶ ケース:3人の子どもを育てるお父さんの左手の違和感
今回の方は、3人のお子さんを育てながら日々奮闘しているお父さん。
2ヶ月前ごろから、原因がはっきり思い当たらないが痛みが続いている左手。
「フライパン程度なら平気だけど、買い物袋や水を入れた鍋など、重いものを持つと痛む」とのこと。
手をついて立ち上がる、自転車を持ち上げる、子供を抱っこする──
日常の中で、気づかないうちに左手首や肘に負担が蓄積していました。

実際の検査では、
- 肘から手首にかけての筋肉の過剰な緊張
- 手関節_TFCC(三角繊維軟骨複合体)周辺の損傷の兆候あり
※手首の違和感や、動作制限
が見られ、「軽い痛みだから…」と放っておくと、
慢性化するだけでなく、他の部位へ影響が出現するリスクがある状態でした。
左手の違和感をかばうことで、右手を使う頻度が増えます。
左手を避けるような動作も増えてくるため、時間が経過すると身体全体に大きな歪みや、関節の稼働制限を作り出してしまいます。
▶ 子育て中こそ、自分の体に気づくチャンス
この方は、手の痛みだけでなく、内科的な扁桃炎や歯の痛みなど、全身の不調もありました。
原因のひとつは、育児に伴う睡眠不足や生活リズムの乱れ。
これが、自律神経や免疫力に影響を与えていたのです。
でも、少しづつ生活を見直すことで、体調は大幅に変化してきました。
- 睡眠の質を高める(就寝時間をマネージメントする)
- 軽いストレッチで関節を動かす(子供と遊びながら行う)
- お風呂の中で手首をゆっくり回す(少しの時間でケアをする)
- 正しい姿勢を意識する(抱っこや子供と遊ぶときにも少し意識する)
無理のない“日常の養生”が、確実に回復につながってきました。
▶ 「大きなこと」をしなくても、体は変わる
体の不調の多くは、今の自分の体の使い方が教えてくれるサイン。
運動とは「整える」ための手段です。
特別なことをする必要はありません。
今行っている生活の中で、できることを少しでも実践していきましょう!
ほんの少し、自分の身体に向き合ってみるだけで、
気づきが生まれ、身体は変わっていきます。
例えば、やりやすいストレッチ一つ、背伸びだけでも構いません。
生活で使った動作を戻すことが大切です。
▶ 子どもたちのためにも、自分を整える
育児は、体力勝負。
子供は元気で疲れませんが、大人は運動から離れて長い場合は、基礎体力が減ってしまっています。
抱っこも、買い物も、追いかけっこも──元気な”からだ”があってこそ楽しめます。
「いつか整えよう」ではなく、
「今できることから整える」。
お父さん自身が健康でいることは、
家族のためでもあり、未来の自分のためにもとっても大切です。
隙間時間で、軽く走ってみる。
そんな時間の積み上げでも大きな変化になっていきます。
自信がない場合でも、大丈夫です。
人間は走って歩く動物ですので。すでにできる身体に設計されていますから。
一度きりの人生を、しっかり養生できるように。
【医者より養生、薬より手当】──
これは、創業大正15年から仲野整體が大切にしてきた信念です。
今が人生で一番若い時です。
できることから、変えていきましょう!
姿勢が変わると、人生が変わる。
姿勢治療家® 仲野孝明
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