痛みがあるのに、走れるようになった理由──そのカギは“姿勢”でした

─ 早く出会えたらシリーズ Vol.2 ─
「もう走るのは無理かもしれません」
初めて来院された時に、そうつぶやかれました。
長年マラソンを続けてきた方でした。
でも、走るたびに膝の痛みが出るようになり、
整形外科では「もう走らないほうがいいですね」と言われてしまったそうです。
それでも、その方の表情には「本当は、まだ走りたい」という気持ちが見え隠れしていました。
目次
▶姿勢のチェックから見えた「本当の原因」

診察で全身の状態を見ていくと、痛みの原因は膝そのものではなく、
**「股関節の動き」や「体の軸の使い方」**にありました。
- 股関節の可動域が狭く、上半身がブレやすくなっている
- 片側に重心が偏り、膝に負荷が集中している
- シューズの中で足が遊んでおり、着地時のブレが発生している
- 体幹の安定性に問題があり、片足立ちがブレやすい
こうした“小さな課題”が積み重なって、結果的に膝へ痛みが出ていたのです。
▶正しい“使い方”で、体は変わる
そこから姿勢の修正、重心の使い方の指導、ストレッチの再構成を行いました。
そして、ご本人にも「日々の意識の持ち方」を少しずつ変えていただきました。
すると──
しばらくして痛みは軽減し、
「少しずつですが、また走れるようになってきました」
と笑顔で報告をいただけました。
今では、ご自身のペースでランニングを再開できるまでに回復されています。
▶ もっと早く出会えたら…
このケースを通して、また強く感じました。
体の声を聞き、自分の動きを見直せば、
「無理だ」と思っていたことも、可能性に変わっていく。
こうした“体との付き合い方”を、もっと多くの方に届けたい。
それがこの「早く出会えたらシリーズ」を書いている理由です。
今、走れない人がいても。
痛みで何かを諦めかけている人がいても。
「まだ、できることはあるかもしれない」
そう思ってもらえるきっかけになれば嬉しいです。

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一度限りの人生を、しっかり養生できるように。
【医者より養生、薬より手当】──
創業大正15年から続く、仲野整體が大切にしている信念です。
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姿勢治療家® 仲野孝明
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