富士山一筆書きのはずが…御殿場ルート往復登山に!
2025年7月6日、富士山一筆書きを計画していましたが、当日の自分コンディションから「御殿場ルート往復」の登山に変更しました。
今回はその経緯とともに、準備した装備や当日の動き、登って感じたこと、今後への反省点などをまとめておきます。次回登るときの備忘録として、またこれから富士山を目指す方への参考になれば嬉しいです。
目次
富士山一筆書きの計画概要
もともとは御殿場口から登り、御殿場口→山頂→須走口→吉田口→山頂→富士宮口→御殿場口と起点に4ルートを繋ぐ「一筆書き」を予定していました。
少し控えめの一筆書きです。
過去にも挑戦したルートで、今回はより天候や体調を考慮しながら無理のない計画で進める予定でした。
実際の登山:御殿場ルート往復に変更した理由
天候は素晴らしい登山日和でした。気温湿度・風も申し分ないコンディション。山頂に近い時もうっすら雲がかかり暑すぎない天候。
元々、御殿場口は全富士登山者の5%しか登らないルートと言われています。距離が長く初心者に向かないため、山の練習を兼ねるような健脚の方のルートになっています。
一筆書きの攻略を考えても、始めに御殿場を登ってしまう方が楽に違いないと考え今回は御殿場スタートで計画していました。
足が滑る砂地が多く、練習には最適なのですが、
この地を登る際の足取りが、2時間、3時間、4時間かけて登っていても一向に軽くならず重さが抜けません。
御殿場口をスタートして1時間登ると、次郎坊になりますが、この時点での脚の疲れ方が、今までの富士一筆書きの、吉田口、富士宮口を登った3回目に登っている御殿場口の疲労感と変わりませんでした。
7月23日に開催される富士登山競走の練習の方だけでなく、登山の方にも抜かれる足取りの重さ。
完全に疲労しているのが抜けていないと、ここまで動かないのかと勉強になりました。
夏目さんとの相談して結局、当日は御殿場ルート、御鉢まわり、御殿場口ピストン(往復)に変更になりました。
当日のスケジュールと行動ログ
| 時間 | 内容 |
|---|---|
| 22:22 | 池尻大橋駅より小田急ハイウェイバス |
| 23:50 | 御殿場駅到着 仮眠 |
| 04:30 | 新御殿場口5号目駐車場到着 |
| 04:50 | 登山スタート(標高1,440m) |
| 05:40 | 次郎坊 |
| 07:00 | 新六号目(2,590m) |
| 08:30 | 七号四勺(3,050m) |
| 09:14 | 赤岩八号館(3,290m) |
| 09:40 | 八号目(3,400m) |
| 10:30 | 御殿場口山頂に到着(3,710m) |
| 12:43 | 剣ヶ峰(3,775m) |
| 13:15 | 下山開始 |
| 14:00 | 七号四勺(3,050m) わらび荘 |
| 15:20 | 大石茶屋到着 |
| 16:00 | 駐車場に無事下山 |
| 16:35 | 御胎内温泉健康センター |
| 18:15 | 御殿場駅前バルにて打ち上げ |
| 20:05 | 新宿行き小田急ハイウェイバス乗車 |
| 21:40 | 池尻大橋着 |



今年からこの横に小さな小屋ができて登山期間中は24時間管理人が常駐するそうですよ。


と思ったら
2017年に登っていた自分のブログを見つけました。アタカマ砂漠の練習だったようです。


夜だと見事な夜景なのですが。









今回は、一筆やめて、富士宮に降りてしまおうかと考えていることを、夏目さんに相談をしました。








「ゼロ富士ゼロと
御殿場口登山は御殿場口の方が辛いのか??」とか話してました。

最高の達成感だったお二人!!


818TL の今回の疲労具合を改めて分析しなおします!
今回の装備リストと感想
- ザック:パーゴワークス20L
- ウェア:
Tシャツ ファイントラック ラミースピンエアTシャツ M
インナー ファイントラック ドライレイヤーベーシックノースリーブ L
短パン ノースフェイス エンデュリスレーシングショーツ L
ウインドシェル モンベル EXライトウインドジャケット USL
帽子 ファイントラック レイルオンカミノ&レイルオンシェード
アームスリーブ(ホームセンター)
カフスリーブ コンプレスポーツ R2 OXYGEEN 3
靴下 DRYMAX MaxProTrail Running 1/4Crew (Gray/Orange)
レイン アークテリクス アルファーライトウエイト S
レイン ノースフェイス Strike Trail pants L
防寒 ノースフェイス ベントリックストレイルジャケット L
防寒 アークテリクス WARM HAT
防寒 ファイントラック ラピッドラッシュグローブ - シューズ:アルトラ オリンパス5 10.5
ゲーター:サロモン トレイルゲイター L
ストック:LEKI ウルトラライトFXOne スーパーライト 115 - 行動食:おにぎり4個/柿ピー172g/ミックスナッツ80g/カロリーメイト4箱
使用した分:おにぎり2個・ミックスナッツ・カロリーメイト1/2個 - 水分:インナーファクトソフトボトル500ml 500ml+サブボトル700ml(プラティパス1Lを利用)
使用した分:持参分全て+山小屋でコーヒー - その他:ヘッドライト2個/地図アプリ(山と高原の地図帳)/ストームセイフティーホイッスル/エマージェンシーキット/お金(小銭多め)
装備の感想メモ
- 気温24度(登山口・山頂7度程度)
- 軽量装備は大正解。荷物が少なかったので、食品もたくさん持てました。水も涼しかったので足りました。
風が強くてもウインドシェル+アームカバーでOK。
山頂でゆっくりしていたので、ズボンを履くかを悩んだが太陽が当たって入れればOKでした。 - 日差しが強いので、帽子とサングラスと日焼け止めは必須。
交通アクセスと移動手段のメモ
- 自宅 → 電車→池尻大橋から小田急バスで御殿場駅へ
カーシェアにて、御殿場登山口へ。途中時間があったので、ネットカフェにて仮眠。 - 駐車場:御殿場口はスムーズ
- トイレ事情:駐車場にあり。山小屋は、登山期間外はトイレがないので要注意(チップ制、小銭必要)
良かった点
- 4名でスタートし、途中で別れ解散の予定だったが最後まで一緒に帰宅できた
- 温泉に入り疲労感が軽減した
- 駅前でバスに乗る前に打ち上げができた
- 帰路の着替えを車に置いて置けたため、荷物が少なく楽だった
- 強引に進まず辞める決断で、安全に降りて帰宅することができた
- 安価な登山だった
反省点と今後に向けた改善点
- サロマ湖ウルトラマラソンから1週間では疲労回復できない
- 脚が動かなかった原因は、別ブログにて考察する
- 前泊を御殿場駅前ビジネスホテルでも良い。
- ゼロ富士ゼロ(1131TL)
富士登山競走(836TL)
今回御殿場口(818TL)
を少し頭に入れておく。
まとめ:登るたびに見える景色が違う
富士山は日本人にとって歴史を知ると特別な山です。
人生で一度やってみたいことの代表が富士山登頂とフルマラソン完走と言われています。
誰も少し頑張れば登れる可能性がある山。もし体力に自信があればぜひ御殿場ルートをお勧めします。
4つの登山口はどれも景色が違い、天候によっても見下ろせる雄大な景色は刻一刻と変化しています。
急に雨が降ることも、雲一つない空になることも、今回1日の中でも変化がありました。
急がずに、立ち止まって景色を眺める登り方も楽しそうだと、『速度よりも今の景色を楽しむ』今回あがらない脚の影響で貴重な経験ができました。
いつもその瞬間を大事すること、登れる体力に感謝して、また違うタイミングでも登ってみたいと思います!!
今回は予定外のルートでしたが、その分ゆったりと自分と向き合う登山となりました。
またいつの日か「一筆書き」ルートを完遂できるよう、今回の経験を活かして再チャレンジしたいと思います!!
最後までお読みいただきありがとうございました。






















[…] 4つの登山ルートを繋ぎ、ぐるりと山頂中心に回るこの一筆書きは、毎年強化練習として、この数年行ってます。身体的にも精神的にもハードですが、なんとか完走してきました。ところが、今回は今までの吉田からの往復計画を変えて、御殿場口からスタートに変更。一気に御殿場ルートを登り楽々一筆書きの予定でしたが、しかし実際は、サロマの疲労が抜けず、予定していたルートの完遂にはほど遠く、御殿場口からの往復だけで終える結果となりました。詳しいブログはこちら。 […]