2025-02-14

話題の一冊『歩く マジで人生が変わる習慣』を読んで気がついたこと

歩くことが、いかに人生を変えるのか?

「歩くこと」がいかに大切か、このブログを読んでいる皆さんならすでにご存じかもしれません。
歩くことの本当の価値を理解し、意識している方には、意識や知識の強化する一冊として、知らなかった方には、読みやすく実践したくなる一冊です。

そんな「歩くこと」の重要性を再認識できる書籍のご紹介です。

『歩く マジで人生が変わる習慣』
池田光彦 著 | ニューズピックスパブリッシング

https://amzn.to/3CQZlgM


書籍の帯にはこんなフレーズが並んでいます。

偉人は歩くニーチェもベートーベェンもザッカーバーグも「歩きまくっている」

・脳にいい歩くと脳が若返る


・健康のために必修 
ー 座りっぱなしは「現代の喫煙」
・都市と経済 2%の歩きやすい街がGDPの20%を生み出している

・靴が筋力を変える 
現代の靴は筋力と関節を弱らせる
・身体 
足は1ヶ月で変わる

 

人間にとっての歩くとは?

地球が誕生して約40億年、人類が誕生して約700万年が経つと言われています。
では、なぜ人類は二本足で歩くようになったのでしょうか?

はっきりとは分かっていませんが、有力な説の一つに、「食料を求めて移動する必要があったから」 というものがあります。
食べ物を求めて遠くまで歩き、仲間のために食料を持ち帰る必要があったことで、自然と手を使うようになりました。

  • 仲間を想うこと
  • 手を使うこと

この二つが人類の進化に大きく関わり、やがて道具の発明や火の使用につながり、文明の発展を促しました。

しかし現在、文明の発展により歩く必要がなくなり、座りっぱなしの生活が増えているのが現実です。

私たち人間は、本来「歩く動物」です。
それにもかかわらず、現代社会では鉄道や車の発達により、歩く機会が激減していることも人間が不調になっている一つであること。

そして、
人間本来は裸足で歩いていたのですが、靴を履いて歩くことで、歩きにくい状態で足を壊してしまっていること。

その結果、

  • 動かなくなった関節や筋肉や靭帯
  • 衰えてしまった足の機能

など、多くの問題が生じています。
現代病の足を取り戻すため、人間本来の足形にあった靴を履き、はだしに近い足裏の状態の靴(ベアフットシューズ)を使うことや
自然の中を歩くことで、人間本来の感覚を取り戻すことが大切だと感じて、著者が実践されてきた内容が載っています。

700万年の進化が生んだ「歩く力」を最大化せよ

「1万歩けばいいんでしょ?」

そう思った方にこそ、読んでほしい書籍でした。

書籍との出会い出版記念講演会

この本を知ったのは、ストライドラボの福地孝さんから出版記念講演のお誘いを受けた事。

出版記念では、
人間が歩き進化してきた話はもちろんですが、日本人が歩いていた歴史にも触れられていました。

鼎談で出てきたのは

・富士公
・東海道53次
・お伊勢参り

私も東京からの起点では、東海道53次は、2022年に日曜飛脚で8日間かけて走りました。
講演中に、急遽、お客さん側に座っていた私に、福地さんから「あそこにいる、仲野さんは東海道走りましたよ!」と急に振っていただき少し驚いたりしましたけど。笑

参加者として一緒にお話ししたいぐらいストライクゾーンの講演会でした。

特に学びになったは、ヤマップの春山さん。

直立二足歩行の素晴らしさや、歩き立つことで、声を手に入れた話。

そして生成AI出現で、人間性の定義が変わること。

1960年代、第一次産業が40%の方が従事していましたが、現代は4%ほど、1/10まで身体を動かす方が減ってしまったこと。

人間の身体の可能性を取り戻し、自分の身体、命を磨いていこう。

命をときめかせて、宇宙が喜ぶことをしていこう。

などなど。

哲学的な視点のお話がたくさんあり、初対面でしたが春山さんの背景にも惹かれました。

振り返ると、
ストライド代表の福地孝さんとの出会いも、歩くこと走ることを通じででした。

2011年、「姿勢がいいと何ができるか自分でやった方がいいよ、走ることぐらいやってみたら」と尊敬する経営者からアドバイスを頂きマラソン大会にエントリーしました。
その時に、教えてもらえる先生がいるからと、ご紹介いただいたのが、日本人唯一のチーランニングインストラクターだった中島先生。
(ChiRunning チーランニングは、2004年、米国のダニードライヤーが提唱するランニングメソッド)

3回ほどレッスンを受けて、フルマラソンを完走。
そんな練習を通じて、ベアフットの大切さやルナサンダルを教わりました。
その時に紹介してもらったのが、アルトラ福地さんです。
まだ、当時はアルトラやルナサンダルを日本全国の店舗に一人で販売されている時でした。
今では、アルトラ銀座を世界初のフラッグシップとしてオープンさせるほど。(2025年2月オープン)
歩くと走ると山に特化した、ストライドラボも全国14店舗まで、100店舗まで伸ばすそうなので今後も各エリアに出店されていくはずです。

個人的にもこの14年、振り返ると歩くこと、走ることに関することを色々勉強させてもらっています。
今では、アルトラも院内で取り扱うまでになりました。笑(ルナサンダルも取り扱えます。)

書籍の内容も戻りますが、

そんな私が20年学んできた歩き方、走り方。
池田さんの歩く本は、20年分の情報がギュッと圧縮して読みやすくなっています。

これが、池田さんの才能なのではと感じずにはいられません。

この書籍の元になる企画をしたのが2024年の7月とのことですので、発売までわずか6ヶ月。
今の時代の速度感にも、しっかり驚かさせていただきました。

「歩く マジで人生が変わる習慣」と正しい姿勢+動作の意識 を組み合わせれば、手軽に効率よく歩くことができそうです。

歩き方の技術に関しては、私の書籍が自信を持ってお役にたてると思います!


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歩くことの前に、まず靴を見直そう

現代人の多くは、すでに動かせなくなった筋肉や靭帯を持っています。
長年、靴を履いてしまったためです、書籍の中にも過去の靴の歴史がたくさん出てきて勉強になります。

私の経験で補足させていただくと、「靴を変えて歩く」ことに加えて、動かなくなって筋肉も同時に改善していくと早く改善します。
足首を回す運動や、足の指を広げるストレッチ、ニューロボールを使うようなケアも大切です。

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改善方法は、たくさんあります。
使わなくなっている、ご自身の大切な身体を、一つ一つ向き合って手入れをしていくことが大切です。
この機会に、自分の身体と向き合っていく。
そんなきっかけになれば嬉しいです。

あまりにも、地球という惑星の一部に住みながら、自然の中の生き物として生かしてもらっている人間が、自分勝手しすぎて色んな問題を引き起こしています。
自分の身体に、向き合っていくことから、環境や自然に関してあり方、人間本来の歩くということに向き合い、命が輝くのではと。

私の昔話ですが、少し思い出したことがあります。

学生時代、アメカジブームの影響を受けていました。
ブーツカットのデニムにウエスタンブーツを履き、ライダースを着るようなファッションが流行っていました。
ゴローズのジュエリーとか。笑

当時、三重県四日市で学生生活をしていましたが、ファッション誌に感化された僕は、名古屋でウエスタンブーツを手に入れて、自分の部屋にしまってこっそり履いていました。TONY★LAMA のウエスタンブーツ。この頃から、ワイズが細い足だと認識してました。
そんなとある外出時に、ウエスタンブーツを履いて出かけようとしたところ、父に激怒されたことを今でも覚えています。
「足を壊すから、ウエスタンブーツは履くな!」と、強く叱られました。

なんとなく怒られることが分かっていて、部屋にしまっていたような気もします。

父が怒っていたのは、今では、その理由がよく分かります。
ウエスタンブーツはつま先が細く、成長期の足にとって外反母趾を引き起こす原因となり、致命的な問題になりかねないのです。

元々、馬に乗って牛の世話をする人の靴ですから。当然アスファルトを歩く靴ではありません。エスカレーターの金属で何度も転びそうになってました。笑

当時そんな無理をして履いていたので、若干外反母趾に近い足になっていました。
今度当時の足があれば、探して比較してみたいと思います。

2000年ごろからは、五本指ソックスや、リトルアース(現在廃盤)で生活の中で養生し続けており、今では足に悪い靴は一足も持っていません。
コロナ禍で、革靴も手放してしまいました。笑
冠婚葬祭用も、ベアフットシューズ(アディクト)を使ってます。(走れる革靴です)

日本は、地震、噴火がいつ起こっても起こしくない、カントリーリスクが高い国です。
2011年の東日本も、ついつい忘れてしまいがちですが、いつでも災害が起こる国だからこそ、歩けることが大切だと考えています。

日本列島の地盤
このプレートの絵を見てください。4つのプレートに囲まれています。
ユーラシアプレート・フィリピンプレート・北米プレート・太平洋プレート。
この図をしっかり見てみてください!

プレートが滑って地震が起こるのは当たり前、二つに割れてもおかしくないような形状の上に日本列島があるわけです。
どうみても、不安定。
だからこそ、日本人には、昔ながらのつながりとして、村単位でまとまっていたり。
何か問題起こして、村八分にしても、二分は残して助け合いながら生きてきた文化なのだと感じています。


全国地質調査業協会連合サイトより
https://www.zenchiren.or.jp/tikei/zeijaku.htm

この不安定さが、日本にはあらゆるものに神様がいるように考えた精神、姿勢を持って育んできたのでしょう。

一人でも多くの方が、自分の足で歩く。
歩ける身体を取り戻すことが、人間本来の精神を取り戻し、助けあう文化が戻るのではと考えます。

歩く本の中で、
編集者が実験した一枚に写真がありました。

女性の編集者がわずか、1ヶ月で外反母趾が、改善されていました。(P227)

毎日1万歩を30日歩かれたそうですが、この変化の速さには驚きました。

このビフォーの足は、決して特別ではありません。

今このブログを、靴を脱いで読める方は、チェックしてみてください。
ほとんどの方が、足の親指が、外に曲がった形になっていませんか?

臨床で、拝見すると8割はこの形状になっている感覚があります。

ベアフットを履き、歩き方を取り戻せれば、改善させることができます。
将来の膝の痛みや股関節の痛みを防げて、歩ける時間が延ばせます。

結果、健康寿命を延ばし寿命の直前まで歩けることにつながっています。

まずは、ベアフットシューズを手に入れてみましょう!

結論:「歩くこと」は人生のパフォーマンスを変える

現代人が、今取り戻すべき大切なこと「歩く」
そして、姿勢治療家としては、走れることを追加したいと思います。

人間は動物です。
動物が走れなくなった時、それは死が近づいていると考えてもおかしくありません。

人間は地球と共に生きている生き物です。


一人でも多くの方に、歩く大切さが伝わりますように!

📖 『歩く マジで人生が変わる習慣』
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#歩く本 #歩く習慣 #姿勢治療家

P.S
現在、仲野整體東京青山では、クライアントさん向けに、足の計測だけでなく、歩行チェックや、足のリハビリ方法を指導も行い、靴もご紹介しています。
毎週水曜日、水曜飛脚イベントとして、姿勢を事前にオンラインで学んだ上で、夜7時から6kmほどジョギングしています。

写真は、私が初めて履いたアルトラONE (2013年)

この靴で、 泳げなかったところら、11ヶ月でアイアンマントライアスロン完走できました。思い出の一足です。


姿勢が良いと、運動が苦手な大人でもどこまでできるのか?
【姿勢実験の歴史】

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