ゼロ富士ダブル完走:海抜ゼロから富士山頂までの挑戦記録
トルデジアン330攻略トレーニング2
目次
挑戦の概要
世界最高峰のイタリア北部の山岳地帯を、制限時間150時間以内に6日間連続で330km走り切る。
レースに2024年9月の出場するための練習を真面目にしている姿勢治療家(R)の仲野孝明です。
富士山には海抜ゼロからの富士山登山ルート3776があります。
トルデジアンの練習として、このルートを往復してきました。
時間軸でのルート解説
事前の計画工程
- 港公園 18:00 – 18:14
- 田子の浦漁港入口 18:42
- 西木戸跡 18:46
- 吉原5丁目 18:50
- 国久保二丁目 19:15
- 広見町入口 19:33
- 三ツ倉 20:00
- 中野 20:41
- 大渕公園 21:36
- 石油発掘の遺跡 22:40
- ふじひのきパーク 23:00
- 天照教社 23:11
- 富士山麓の村 23:43
- 大渕林道 23:52
- 中宮八幡宮跡 00:08
- 登山口 00:51
- 富士山スカイライン 01:07
- 高鉢分岐 01:59
- 横渡 03:12
- 六合目 03:54
- 新七合目 04:29
- 元祖七合目 04:57
- 八合 05:18
- 九合 05:39
- 九合五勺 06:00
- 富士宮ルート山頂 06:00
2日目のルート
- 富士宮ルート山頂 06:00 – 06:11
- 九合五勺 06:22
- 九合 06:33
- 八合 06:47
- 元祖七合目 07:05
- 新七合目 07:23
- 六合目 07:37
- 第二火口縁 07:55
- 須山三合 08:13
- 須山二合五勺 08:41
- ガラン沢 09:16
- 旧料金所ゲート 09:40
- 登山口 09:51
- 中宮八幡宮跡 09:58
- 大渕林道 10:23
- 富士山麓の村 10:32
- 天照教社 10:50
- ふじひのきパーク 11:44
- 石油発掘の遺跡 12:30
- 大渕公園 13:05
- 中野 13:29
- 三ツ倉 13:45
- 広見町入口 14:07
- 国久保二丁目 14:11
- 吉原5丁目 14:15
- 西木戸跡 14:43
- 田子の浦漁港入口 14:57
- 新富士駅
実際の挑戦の詳細
新富士駅
・18:02: 新幹線で到着、荷物をロッカーに預ける
荷物の軽量化(午前中のSUPでの荷物&帰路の着替)をロッカーに
タクシーで田子の浦に向かいました。
・18:15 富士山山頂を確認
18:18: ふじのくに田子の浦みなと公園「はじまりの鐘」を鳴らしてスタート
ふじのくに田子の浦みなと公園 ”はじまりの鐘”
この鐘は、富士登山や、観光スポットの名所めぐりのスタートとして、
人生の新しい始まりや、新たな挑戦の誓いを立てることの願いを込めて設置されたそうなので。
トルデジアン完走にむけた強化練習第一弾として、無事完走を目標に鐘を鳴らしました。
やっぱり海抜ゼロに触れてみたいので。
スタート地点はもっと近寄りました。
18:23 スタート

夕方スタートにしたのは、暑いのでロードをできるだけ夜に抜けてしまいたい。
そんな気持ちで、18時30分スタートに。
7月7日でしたが、想像以上の炎天下。静岡市内最高気温40度だった日です。
お昼に気温が上がっていたのでこの時間でも、しっかり汗だくになりました。
コースは、ガタガタとコースを曲がりますが
富士山登山ルート3776の目印があるため迷いません。
スタートの田子の浦公園には、モニュメントが作られていました。
ちょうど富士山が隠れていますが、見えていれば海越しに今から登る富士山が見えます。
19:16: ジャンボエンチョー富士店
エディオン富士中央店や はま寿司もそばに。
靴を補強するためのダクトテープを購入。
(米国ダクトテープに近いもの)
夏目さんのアルトラオリンパス劣化が激しく、この先70km程度に不安を感じたので購入に。
19:35: 和食麺サガミ富士伝法店で夕食
6km地点
和食麺サガミ富士伝法店
カツ丼とそばセットをいただきました。
約30分程度の滞在。
店主さんに、今から山頂に行きます!と伝えて元気な笑顔を頂きました。
汗だくで食事、ヘッドライトの準備・気になっている指をテーピングし直しました。
(左第三指)少し靴の中で遊ぶので豆ができそうなので、キネシオテープを補強しました。
21:14: セブンイレブン富士市大渕八王子町店で補給
11.28km 地点
30分滞在 21:45出発
最後のコンビニセブンイレブン富士市大渕八王子町店
このから先が補給できないと聞いていたので、水分や燃料を購入。
雑な写真でごめんなさい
・シャケおにぎり
・梅おにぎり
・柿ピー
・ミックスナッツ
・プロティンバー
・ザバス(プロティン)
・ポカリ1L
・水 1L
22:11: 大渕公園通過
13.2km 通過

22:41 国道469号との交差点
15.6km
この道路の先は、暗く森の中に入る感じになりました。
空を見ると見事な星空でした。
23:08: NINOMARU villageで休憩
17.14km
登山ルート3776ののぼりをみつけて思わず休憩。もう少ししっかり地図を調べておけば良かったのですが少し曖昧な状況でスタートしたため、休憩ポイントも何となく決めていました。
ここは、富士市の挑戦者用に準備してくれてあるトイレがあります。
自動販売機もその向かいに。
ここで、お茶を一本追加して次に向かいました。
23:50: ふじのひのきパーク
少し空を眺めて休憩。
歩き出すと、すぐにつぎなる休憩所がありました。
こちらが、本当のひのきパークのでした。
屋根もありトイレもあるのでこちらが休憩場に向いてそうです
夜の登山
00:37: 村山古道の入り口到着
22.76km
村山古道(天照教社奥之院入り口横から)
ついに!
事前に地図を見ながら考えていたルートがこの村山道。
山と高原の地図では、波線のバリエーションルートになっています。
当然、道がよくないことも予想されました。
ショートカットができるのもこのルートならでは、少し怖い感じもありましたが、今まで他の山と比べればかなり整備されているのが富士山なので、安心して進みました。
Googleマップだとこの位置に入っていきます。
山と高原のアプリでも、この場所だけは、圏外なので初心者にはおすすめできません。
山のバリエーションルートを通ったことがある方なら大丈夫だと思います。
ピンクのマーカーをめざして抜けていきましょう。
でも、基本的には日中に移動することをオススメします。
”富士山中宮八幡堂”がありました。
これを通過して、富士スカイラインに出てきます。
01:53: 村山古道終了、富士スカイラインに合流
01:53-02:11 26.54km
富士スカイラインまでにしました。
私の地図読みの感覚よりも、時間がかかるため、一般登山道へ変更します。
1時間以内で進んでいたら、このまま村山古道を突き抜ける予定でした。
<元々の予定> 登山地図×0.7で計測でしたが、0.7で進めませんでした。
23:00 天照教社 – 23:11 富士山麓の村 – 23:43 大渕林道 – 23:52 中宮八幡宮跡 – 00:08 登山口
なので作戦変更。
しばし休憩しスタート。
02:11 旧料金所にむけてスタート 26.8km
気温がやっぱり高いですね。
日中が静岡市内で40度を計測した日だったので、標高1380m程度の富士スカイラインでも高いですね。
富士宮口までの登山口までの案内がでてきました。
13km 富士スカイラインで上がる案内です。
02:37: 旧料金所で休憩
02:37-02:44 旧料金所 28.75km 標高1480m
料金所のましたにも、富士市がトイレを設置してくれてありました。
ありがたいですね!
登山(富士宮口旧料金所からの詳細)
02:44: ガラン沢コース登山道スタート
時間帯的にも少し眠さを感じながら、
この時間帯は、ヘッドライトに蛾が集まってくるのが苦痛ですが、どんどん進んでいきます。
やっぱり正規ルートは夜中は安心ですね。
しっかりと時間がわかります。
御殿庭(ごてんにわ)ってどんな庭なんだろうと。。。今回はわからず。
03:58: 2合5勺
御殿庭下 32.2km
旧料金所からの登山ルートでは120分→74分。
×0.6のタイムで登ってきているので、疲労を考えれば上出来です。
04:38: 3合目
御殿庭中 32.9km
登りがキツくなってきますが、明るくなり蛾も近づいて来なくなったので気分が良くなりました。笑
05:07: 二ツ塚・水ヶ塚公園方面の分岐
33.64km
よく見ると3合とのこと。
宝永山の火口は、はじめてみましたが、かっこいいですね。
まさに生きている山な感じです。
富士宮口から宝永山に回るコースは、プリンスルート。
皇太子徳人親王殿下が、2008年に登られたルートです。
登山口は、富士宮口登山口からの、この宝永火口を横断し、御殿場ルートの六合目に合流してからその続きを登るルートとなります。まだ通ったことがないルートなので、いずれは。
05:27: 宝永第一火山縁
34.1km 標高2449m
ここまでくると、水平移動で富士山の6合目に到着です。
ここから先は、ボーナスのような気持ちでした。
05:36: 新六合、宝永山荘到着
05:36-06:30 新六合 宝永山荘 34.7km 標高2491m
6時前に到着して、
「なんか食べるものありますか?」とお聞きしたら
「あら、海からきたね・・」とおばちゃんが満面目笑みで話しかけてくれました。
6時からオープンだったようで、少し待っててねとカップラーメンを作ってもらいました。
こんな時しか食べないカップラーメンも美味しいですね。
ラーメンを食べなから
山頂まで行って、往復することを伝えたら、
今年一組目だね。と富士登山登頂のカードまで頂いてしまいました。
こちらの宝永山荘で、村山古道の地図を、教えていただき購入できました。
始めの動画で使っている地図です。
気がついたら、1時間もゆったりしてましたので、強風ですのでゆっくり登頂をめざします。
山頂への挑戦
07:00: 御来光山荘
07:00-07:10 御来光山荘(新七合目)2790m 35.64km
07:38: 元祖七合目
07:38-07:52 7合目山口山荘(元祖七合目)3030m 36.36km
この辺りからほんと風が強い。。
08:16: 池田館
08:16-08:25 池田館 8合目 3,250m 36.92km
やっぱり上がってきてますね。
暴風のため、レインを着ています。
晴れの日カッパの、ノースフェイスストライクトレイルフーディ。
08:51: 9合目
08:51 9合目 万年雪館 3460m 37.41km
万年雪の写真を撮り忘れましたが、お隣に万年雪があります。
09:09: 9.5合目
09:09-09:13 9.5合目 胸突山荘 3550m 37.75km
09:39: 富士宮口山頂到着
09:39- 09:45 登頂 38.23km 富士宮口
暴風で、剣ヶ峰は危険ため今回は見送りました。
山頂に上がるたびに、暴風がキツくなるのはいい勉強になりました。
6合目からの登頂時間 3時間9分
帰路
山頂からの下山
ここから、折り返し。行き先を確認します。
10:14: 9合目
10:14-10:22 9合目 万年雪館 39.23km
寒さで、バフを巻いてます。笑
夏目さんは、下りにむけて靴の補修。
10:51: 7合目
10:51-11:04 7合目山口山荘 40.39km
2012年8月にはじめて登った時に、
5合目からこの7合目まで、子供と一緒でしたが、4時間以上かけてのぼりここで宿泊しました。
11:21: 御来光山荘
11:21-11:28 御来光山荘(新七合目) 41.18km
11:49: 宝永山荘
11:49-11:53 宝永山荘(新六合) 42.28km
山頂から下り 2時間4分
下山の続き 6合目から村山古道へ
風が強いのでゆっくりでしたが、登りの半分で降りることができました。
朝、お世話になった山小屋で、帰路の入り口をお聞きしてスタート。
少しわかりにくく、ロープが貼ってあるのを潜って、村山古道に入ります。
夜だとわかりにいかと思います。
村山古道へ
忘れないように、少し降りてから、山頂方面を一枚パチリと撮影。
ここから、村山古道スタートです。
走り出すと、綺麗に手入れされたトレイルでした。
11:55分ごろからのスタートでしが、登ってこられるパーティに2組ほど出会いました。
触れると少し、痛い葉っぱも。。
下りだったので、走りやすいトレイルでした。
上りだとかなり、距離があるので、しっかり水分をもって経験者向けのトレイルになります。
13:09: 富士山スカイライン合流ポイント
13:09-13:14 富士山スカイラインと合流ポイント 45.86km 1594m
13:35-13:50 富士山スカイラン富士宮富士公園線 47.5km 1338m
夜に避けた村山古道をしっかり降りてこれたので満足です。
やはり、このルートを登っていたらもっと時間がかかっていたのではと感じます。
2回目であれば、一気に登れるので早いかもしれませんが。
夏目さんと相談したが、村山古道をおりるか、登山道3776のチェックポイントPICAに寄るか相談し、飲み物が少なかったこともあり、ロードでのPICAをめざしました。
14:19: PICA表富士で補給
14:19-14:38 PICA表富士 51.8km 1119m
PICAの売店で、スポーツドリンクとお茶を補給して
新富士駅めざして走ります。
ですが。。。
炎天下で暑いのと長いのでダラダラと歩いたり、走ったり。笑
15:48: 林道富士山の交差点
15:48 林道富士山の交差点 59km 946m
夜に少し休憩していたベンチも、昼間にみると全く景色が違います。
この間、同じことをしてそうな方と2名ほどすれ違いました。
夜の記憶だと、次なる場所まで早かったつもりでしたが。。。3km 30分程度のランの距離はありました。
16:14: NINOMARU village
16:14-16:17 NINOMARU village 62.6km
この辺りから、急がないと時間がない感覚になってきました。笑
森の中を走り、何とか到着。
ここから新富士駅まで、残り15km相当。
気分転換に、ブラックのデミタスコーヒーを飲みました。
ブラックコーヒーが僕には気分転換に有効みたいです。しばらく元気でした。
目的地は最終のコンビニセブンイレブンへ!
進んだつもりでも、ゴールまでの距離が縮まりません。
街中はこんなものですよね。
真夏の暑さがあり、ほんと先週のサロマ湖ウルトラマラソンみたい
17:03: 最後のセブンイレブン
17:03-17:12 最後のセブンイレブン(富士市大渕八王子町店) 68.17km
なんとか到着。
しっかり走って、46分ありました。距離は6kmほど走りってます。
暑くて汗だく。
ここで、ガリガリ君を食べました!
進んだつもりでも、ゴールまでの距離が縮まりません。
街中はこんなものですよね。
真夏の暑さがあり、ほんと先週のサロマ湖ウルトラマラソンみたい。
連続で、炎天下、5’50″/kmで降ってます。
トルデジアンのロングの下り練習をイメージして練習
下りの3つのポイントを意識して走行しました。
・対空時間を長く
・設置時間を短く
・股関節をみぞおちから大きく動かす
途中で、「後ろに富士山見えるよ!」なんて話題で暑さを誤魔化しながらのラン。
18:24: 新富士駅ゴール
18:24 新富士駅ゴール 77.44km
最後はなんとか、24時間以内に駅に辿り着きたい気持ちがでてきて、諦めずに到達できました。😆
最後の15kmきつかったな〜。
カロスでは80.39m でした。
総括
荷物の軽量化と装備
新富士駅で帰路の着替えをロッカーに預け、荷物を軽量化
新富士駅で、帰路の着替えをロッカーに入れたため、荷物はかなり軽量になりました。
リタイヤする時を考えて、今回のケースは全部背負って運べるスタイルで考えていました。
一緒に走る夏目さんが、スーツケースがあったこともありがたく
ロッカーに入れることになったので、ここで私も覚悟が決まり駅まで戻ってくる意思が固くなりました。笑
必要な装備(雨具、ヘッドライト、補助食品など)
富士登山が、巷で弾丸登山といわれているでの確実にビパークできる過剰な装備で登りました。
・雨具(ストレイクトレイル上下)
・エクスビオニック(上・下)
・ヘッドライト
・エマージェンシービービー
・補助食品
活動時間
富士登山の午前中にSUPを横浜港で3時間ほど炎天下で行いました。体幹をトレーニングしてからの、ランチと移動。新富士駅から田子の浦までだけタクシーですが、帰路の新幹線含めて、翌日の21時に自宅にもどるまで約38時間ほどの連続活動となりました。
ここまで連続すると、少し油断すると寝やすくなることが起こります。今回は、お酒を飲んで帰らなかったので、しっかり戻れましたが、このタイプの練習の後の飲酒は危険だと感じました。先週のサロマ湖よりも元気に戻ってこれたので、いい練習になりました。
姿勢治療家(R)
仲野孝明
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