日本一寒い町_陸別町 しばれる氷上ランニング実験終了
真冬に日本で一番寒い町、北海道陸別町ご存知でしょうか?
寒いと、マイナス30度を体験できる、数少ない”しばれる”町にやってきました。凍るような寒さを北海道では、「しばれる」といいます。
2023年は、特に寒いと30年ぶりの寒さでニュースにもなっています。
https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000282595.html
道の駅は、ふるさと銀河線として、2006年に廃線になった駅を再利用されていました。
ふるさと銀河線は、教えていただいたのですが
帯広から根室方面へ2駅の池田駅から、北見までを走っていた電車だったそうです。
JR北海道は、赤字路線がいろいろと経営が厳しい状況とのこと。
実際に、気温も、冬に-30度、夏に30度で、電車の痛み方も激しいそうです。
目次
しばれる寒さ(ー30度)に対策する服装_防寒は?
雪国に出かけたことは、ないのですが、将来、南極や北極に行くときにも役立つかと調べてみました。
ほとんどの熱は、頭とえりから逃げていく
つまり、ここだけは絶対に抑えなければいけないポイントになります。
・首・袖がしまっていること
・帽子をかぶること
そして、他に大事なことが2つ
・上着の防風性が一番大事
・足が温められれば、体も温まる
調べてみると4つがポイントのようでした。
私の今まで使ってきている服装でも、クリアーはできます。
赤いダウン(200g)でも、対策の最低限はカバーできますが、長時間になると不安が残ります。
防風性能を高めるために、バイク用のカッパなどで対応できそうですが、
数時間耐えるのはさすがに、厳しそう。
今回しばれる町に訪れた最大の目的は、来月にある、アイスマラソンでの練習のためです。
アイスマラソンは、コンセプトが「寒いからこそ、できることがある。人間はどこまでタフになれるのか? 」
つまり、どこまでタフになれるか?
もっとも”しばれる”大会なため、服装も、しばれるに耐えれるものである必要があります。
だったら、地球上でもっとも”しばれる”場所。
南極大陸に適応できる服装であれば、十分なのでないだろうか?
と考えて調べました。
ノースフェイスの、極寒での作業用、南極などでの作業を考えてつくられたサミットシリーズ。
サザンクロスパーカー。
・上着:ノースフェイスサザンクロスパーカー
(写真:ノースフェイスサイトから)
これで、北海道に乗り込みました!!
結果的には、
173cm 70kg で、サイズはLサイズで購入しました。ただ、東京から着て移動するには、とっても暑く、適応が難しいため、現地での着用が望ましいと思います。−24度での焚き火も、余裕です。
GWぐらいまでの、ツーリングにも使えそうです。
下半身は、以前OMMで秋のキャンプ用に実験したファイントラックポリゴンを着用。
足は、FITSミディアムハイカークルー中厚手(メリノソックス)+アルトラロンピーク防水ブーツ
もっとしっかりした、スノーブーツを考えたのですが、トレラン用の靴で滑りませんでした。
防水モデルであれば、濡れてもきませんでした。
野付半島の流氷の上、アイスマラソン42kmに近い練習できる場所は?
寒くなければ練習にならないよね〜。
日本一寒い場所であれば、氷上マラソンの寒さに近いのでないかと
そんな仮説で4人が集まったのですが、練習場所は到着するまではっきりと決めていませんでした。
宿泊場所は、焚き火ができて、もしかすると、オーロラまでみえる天文台のそば。
銀河の森コテージ村。
いつも焚き火だけで、全国に集合しているメンバーです。笑
今までは、伊良部島・座間味島・久米島・天竜川・沖縄本島・静岡ふもとっぱら・白樺湖・富士本栖湖などなどで楽しんできました。
一束800円ですが、パチパチしない上質のマキでした。
人生で一番寒い極寒での
BBQや焚き火も楽しいですね。
ウイスキーも、油断しているとシャーベット状態になりました。笑
凍ってしまいます!
極寒は、ワインより、ウイスキーやウォッカなのだと思います。
寒さで美味しいお酒も少し調べてみたくなりました。
椅子に座ったままのお尻以外は快適だったそうです!石田さんも、雪山用ダウン。
お酒が入っても、さほど酔わないのですが、このあと部屋に戻ったらしっかり、酔っ払ってました。笑
BGMは、いつも決まって昭和歌謡曲です。笑
雪上氷上ランニング練習
翌朝は、しっかり早朝から今回メインの練習しました。
考えられる服装のバリエーションを持参しました。上着:6種類軽量ダウン・ベントリックス・ベントリックスダウン・ゴアテックスレインジャケット・ストライクトレイルフーディー。
詳細は、ここでは、省きますが、今までの砂漠やトレランやアイアンマンで使ってきた装備だけ集めただけです。
これも、1着だけ購入していますが、帝人オクタのパンツを使ってみたく入れましたが、基本的には今までの装備です。
防水の靴下、極寒用ドライマックス・メリノ・レーシングランプロ・レーシングラン
こちらも、トレラン用です。
雪のトレラン用として準備して使ったことがなかったもの。
雪用のゲイター、クロスカントリー用ゴール具は購入しました。
−20度を体験したことがなかったので全くイメージが湧きませんでした。
ですが、今回参加して、BBQや焚き火をしている間に、自然に選択できました。感覚ってすごいですね。
路面は、全体的にはこの感じです、
翌朝に、少し環境に適応できて、着替えた服装がこちら。
全員ベストと思える服装でスタート。
僕の服装はこちら。
帽子:アークテリクス・メリノウール
アウター:ノースフェイス ストライクトレイルフーディー
ミッド2:ベントリックスベスト(UTMF2022完走賞)
ミッド1:エクスペディショングリッドフリースフーディ
インナー:ファイントラックドライレイヤー※本番はなし
ズボン:パタゴニア ピークミッション
ズボン2:ファイントラック スカイトレイルパンツ
グローブ:ポーラテック(粗品)
グローブ2:オーバミトン エクストリミティーズ(ゴアテックス)スタート時、−16度程度でしたので、実際にアイスマラソンの1周目はこのぐらいの装備になるかと思われます。
時間が進むにつれて、気温が上昇。
16km 3時間ほどかけて走ってみました。
しばられる気温で走ってみて、感じたこと。
・気温への対応が繊細
ちょっとの気温の変化も、ウエアリングに影響する
−5度単位で服装チェンジ:ジッパーの上げ下ろし含む
・路面状況も、気温と積雪で変化する
練習中は、曇りと晴れでしたが、雪国は、気象変化が激しく同じ気象で、大会終了まで続くとは考えにくい。
・視界が天候で全く違う
吹雪けばゴーグル・サングラスはほぼ無理
・アイゼンは必要
アイゼンありと、アイゼンなしで走りましたが、アイゼンがないとかなり気をつけて走ることになるので、疲れやすい。
ちょっと滑ると、一歩ずつが少し控えめになってしまう。
車がよく通っていた場所や、太陽があたり溶けた場所は、表面が氷になっており滑るためにアイゼンがないと怖い。
・GORE-TEXはすごい!!
オーバーミトンのゴアは蒸れず。
ゲイターの他社生地では、汗濡れする感じが体験できました。
・バラクラバとサングラスの相性が悪い
・眉毛が自分の息で凍る
事前準備が大切<まとめ>
2泊3日でしたが、極寒の地を体験できたことで
大会のランニングの過酷さを学べる機会になりました。
走った感覚が寒さは違いますが、どこか砂漠に似ていました。
現在の、野付半島の写真を、釣りに行かれている患者さんより送っていただきました。
なんか、北海道らしいがまだみたことがない、出会ったことがない風景がみれるようで2月のアイスマラソンが楽しみになってきました!!
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