TOR330トルデジアン2024備忘録-1:日本からイタリアへ『自分のレースに徹する』挑戦の旅
現代人が本来、2足歩行の動物であることを忘れないための実験
トルデジアン2024_備忘録完成
人類には、700万年の歴史があります。ホモサピエンスとしてだけで30万年。歩いたり走ったり自らの足で行い、現代まで生き延びてきました。
山の中でも歩いたり、走ったりして食料を確保する動物です。
農耕民族として、文献が残っている250年前の江戸時代でも1日30km〜40km。
歩数に換算すると、1歩が80cmとして40kmは、約5万歩になります。
1日12時間以上も座り続ける現代人は、立つことだけでも大変に感じるほど弱っています。
1日1万歩を歩くように。
有酸素運動は1週間に150分。
そんな小手先の数字を意識するだけでは変わりません。
抜本的に、【立つこと、歩くこと、走ることが人類の基本であること】から、日常生活での身体の使い方を、設計しなおさないと、介護が必要な方だらけになってしまいます。
<自分の足で移動すること>
すぐ実践できることは、自分の足で歩くこと。
これが環境にも優しく、健康に生きるために必要で、人間本来の機能が発揮する大切な方法です。
普通に生活をしている方には、信じられないかもしれませんが、誰もが毎日30km移動できる身体を持っています。
たった250年前にできたことは、誰もができます。
【便利さを追求した我々が、本来の歩くことができない身体に退化している】だけです。
一生自分の足で動ける身体でいたいなら、今すぐ立つ時間を増やしましょう。
介護を受けなくないなら、歩き走りましょう!
自分で実験してみた備忘録(1〜11)が出来上がりました。
毎日5万歩以上を移動した6日と6時間の実験の旅。
それが、今回のトルデジアン330kmでした。
人類が本来の能力を取り戻し、誰もが一生動ける身体で過ごせる未来になりますように!
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トルデジアンへの挑戦にむけて、2024年3月25日から5ヶ月間、できる限りの練習とシミレーションをしてきました。
期待と不安を抱えながら、いよいよスタートにむけて出発します。
日本を出発したのは、9/5(木)夕方。
午前中は通常通り、仲野整體東京青山で診療し、大きな荷物をもって電車で空港に移動しました。
羽田空港(HND)から、チャイナエアで北京経由で、ミラノ(MXP)へ。
19:40発(羽田)→22:40着(北京)
01:30発(北京)→6:30着(ミラノ)
荷物の準備には何日もかかり、少しでも軽くしようと何度も見直しましたが、それでも不安は消えず、最終的に21.4kgという重量級の荷物が完成してしまいました。(本体3.45kg程度)
心配の数だけものが増えるとは、よく言いますが、まさにその通り、不安の数だけ荷物も増えてます。笑
レース以外のものを減らすべく、機内持ち込みは45Lのバック だけにして、今回はPCの持参もやめました。
荷物が本当に重く、21.4kgありました。中身は、ほとんどが補給食です。
今回は食事と装備を全て計算しつくして、万が一食べられなくなっても問題ないように1日2800カロリー相当を持参できるような、砂漠ステージレース並みに準備してます。
トルデジアンは、エイドが充実しており、パスタやハムやフルーツが充実しています。
食料をそこまで持参しなくても、問題ないはずでしたが、事前準備でエスカレートしてきてきっちり準備してしまいました。笑
そのおかげで、荷物が巨大な量に。
モンベルの100Lのパックで収まりきらないほどでした。
機内持ち込みはパタゴニアMLC45L。
最低限の宿泊荷物をロスバケを懸念して準備しておきました。
(私の利用するチャイナエアで、ロスバケされたブログを拝見していたので)
最悪、ミラノでロスバケした場合は、レンタカーでクールマイヨールに向かうべく国際免許も取得しておきました。
MXP→クールマイヨールへのアクセスは、バスや電車を使うのですがとにかく不便です。
乗り換えの回数が多いので、ざっと6時間程度の移動時間がかかります。
車であれば、3時間以内といったところ。
クールマイヨールへの移動をハイヤーにしたのですが、一緒に同行する方々のミラノ到着が私より遅い時間でしたので
一足先に到着したので、クロワッサンとカプチーノを。
今回は、トルデジアン日本チームのFacebookグループで知り合った、池田さんが予約したハイヤーに便乗させていただきました。
同乗メンバーは、JUNKOさん、ニューヨーク在住のKUMIKOさん、TJAR出場者の池田さん
このハイヤーでの出会いも、トルデジアン完走にむけて思った以上に心強い時間になりました。
JUNKOさんは、デンバーでトレイルランニングを教えている指導者で、トレーニングメニュー含めていろいろオンラインでも教えているとのこと。血糖値の話なども盛り上がりました。
JUNKOさんの紹介動画
KUMIKOさんも、ニューヨーク在住で、ニューヨークの仲野整體にも通院されたことがあったとのことで、一気に距離が縮まりました。今回2回目の挑戦。この2年JUNKOさんのトレーニング指導を受けており怪我がなくなったとのこと。
池田さんは、細やかな段取りをすべてしていただき、お仕事内容を伺うと、ノースの商品開発をされているとのことで、素材にも非常に詳しく、そしてTOR2023・PTLともに完走とのこと。
今回はTJAR2024の抽選にもれてしまった話だったり・1人TJARを何度もこなしたことがあるとのこと。
UTMBシリーズのPTLを完走した翌週に、TOR2023を完走される走力の持ち主でした。
ほんと、別格ですね。w
いろいろ勉強させていただきました。
別格の池田さんからの教え:TOR攻略の秘訣
【自分のレースに徹すること】
「トルデジアンは長いレースです。レース中に本当にいろんな情報や環境に惑わされます。
でも、最後まで決断は自分、自分でやり切ったと思えるレースをしてください」
とアドバイスをいただきました。
このメッセージ、私の今回TOR完走に大変役立ったメッセージになりました。
【自分で最後の最後まで後悔のないレース展開を!】
完走できなかった方のお話を伺うと
・この先は寒さが厳しい
・この先のコンディションが悪い
・強風で峠が閉鎖された
こんな話があって、自らリタイヤしたという話を過去の参加者から伺いました。
だからこそ、池田さんのアドバイス
【自分のレースに徹する】
さまざまな情報を興奮気味で情報交換している間にあっというまに、クールマイヨールの街に到着しました。
JUNKOさんが、アルトラの商品開発アンバサダーだったこともあり、
アルトラが、ゼロドロップの特徴をやめてしまうシューズを開発したが、履き心地が意外に良かった話など、とっても勉強になりました。
専門性が高い種目で、世界のレースになると集まってくる方々も、一人一人の背景を伺うだけで面白く勉強になります。
この大会のレベルの高さを感じながら、ハイヤーから降りました。
(384ユーロを5人でシェアでした)
続く。
【TOR330トルデジアン2024挑戦シリーズ】
TOR330トルデジアン2024備忘録-1:日本からイタリアへ『自分のレースに徹する』挑戦の旅
http://takaakinakano.com/torx2024_1/
TOR330トルデジアン2024備忘録-2:レースの幕開け:クールマイヨールでの準備と出発前のひととき
http://takaakinakano.com/tor2024_2/
TOR330トルデジアン2024備忘録-3_雨の中で始まった挑戦の旅_ステージ1
http://takaakinakano.com/tor2024_3/
TOR330トルデジアン2024備忘録-4_前半の山場ステージ2:3つの山を越えてコーニュへ
http://takaakinakano.com/tor2024_4/
TOR330トルデジアン2024備忘録-5:コーニュからドンナスへ、山と自分との対話 ステージ3
http://takaakinakano.com/torx_5-2/
TOR330トルデジアン2024備忘録-6_最大の難関ドンナスからグラッソネイへステージ4-1
http://takaakinakano.com/torx8/
TOR330トルデジアン2024備忘録-7_最大の難関ドンナスからグラッソネイへステージ4-2
http://takaakinakano.com/torx9/
TOR330トルデジアン2024備忘録-8_グレッソネイからヴァルトゥルナンシュへ睡魔と絶景で感動のステージ5
http://takaakinakano.com/torx_6/
TOR330トルデジアン2024備忘録-9_ヴァルトゥルナンシュ→オロモントへ_あわや関門アウトにステージ6
http://takaakinakano.com/torx10/
TOR330トルデジアン2024備忘録-10_オロモント→クールマイヨールへ_感動のゴールまで
http://takaakinakano.com/torx11/
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