【現代人の運動必要論】二宮金次郎像と考える、年間走行距離
【運動が現代人には、抜本的に足りない】ことを発信し続けている姿勢治療家の仲野孝明です。
動物は、自然界にいれば生活そのものが運動になっています。
日本人も、100年前までは運動が必要ではありませんでした。
・朝起きて、竈門で火を熾す。
・そのための薪を割って。
・薪は山に、取りに。
・洗濯はタライで手洗い。
八重洲ブックセンターにある、日本資本主義の祖父と言われる二宮金次郎の銅像の時代です。
江戸後期の日本。
※神奈川県小田原市の報徳二宮神社にある「少年二宮金治郎像」(画像提供:報徳博物館)こちらより、画像お借りしました。
歩いて薪をとりに行く中で、読書をする。
とってもシンプルな誰もが一度は見たことがある像かと思います。
姿勢治療家(R)の視点で分析しています。
銅像はやや下を向いていますが、体幹は安定しています。
足は、草鞋で地面の地形に合わせて、カラダのバランス感覚をつかさどる足底筋膜全体・足裏が動いています。
足の親趾には、草鞋の鼻緒がかかり、カラダの軸の要、足の母指球にはしっかり力が入ります。
体幹部分の丹田には、帯が巻かれてコアが安定し、呼吸を感じることができています。
薪を積んでいる背中は、肩甲骨を寄せるように肩紐がかかり、荷物を背負うことで胸部が開き体幹が安定しています。
わずかな肩紐を右手で引っ張る動作で、背中の揺れを身体全体で補強し、スタビライザーの役割で安定させています。
引っ張ることで、紐の長さを短くして、前鋸筋・肩甲下筋の引き寄せ安定感が増しています。
目線は、斜め下で、本を左手で持っていますが、
斜め下にすることで、地面の凹凸を見分けながら歩いているために
やや下になっています。
こんな時代に、私や皆様が生まれていれば
運動は特に必要ありません。
生活全てが、運動になっているからです。
当時の生活は、
現代からすると今よりも環境が悪く感じます。
しかし、衣類としての環境は抜群に良いです。
着物は帯を絞めることで一見、苦しく感じます。(上手に着れるかたは苦しくありません)
しかし、着物を着ることで、体幹を安定させてながら股関節を上手に動かしやすくなっています。
現代人が痛めて苦しむことが多い、腰椎を見事にサポートします。
そして、下駄や草鞋で足首を動かし、重心の大切な母趾に力が入ります。
・ものを持つ
・運ぶこと
・もち上げる
体幹を安定させることで、肩関節や脊柱を正しい姿勢で使いやすくなっています。
動きの乱れが、衣類の乱れで分かり、所作ができないと綺麗に着れない素晴らしい服装です。
正しい姿勢で毎日生活が運動になっている時代であれば、夜になればゆっくり眠れます。
こんな素晴らしい環境が100年前にはありました。
人類700万年の中で、現代の便利になったのは、人類史上始めてのことです。
今こそ、姿勢の使い方、正しいカラダの使い方を誰もが学ばなねければいけません。
快適さの追及で、楽な道具、便利な生活を追求すると、一気に介護生活に近づくだけです。
今から、江戸時代の生活には戻れませんが、
足らない動作や知識を補いより良い生活にすることはできます。
日本文化に根付いていた、カラダの使い方所作を学びましょう!
私は自分の運動を、現代社会で、楽に生活する中で足りない運動を補っていた時間と考えています。
そんな一つの目安として有酸素運動のランニングのログをとっています。
2020年実績は、1349kmでした。(現在strava利用中)
距離だけ見ると、多く感じる方も多いかもしれません。
私も走ったことがない時代は、当時ランナーの患者さんと話していると「すごい距離を走るな〜」と伺いながら思っていました。
152回。166時間。1349km。
実際に走れるようになると、距離にも慣れてきます。
この、1349kmは、年間なので、1ヶ月ごとにすると111km。
1週間にすると27km。(1ヶ月を4週間とすると。)
1日あたりなら、3.9km。
決して難しい距離ではありません。
ここまで、身近な数字になると、簡単そうに感じたりしませんか??
走れると1日わずか、20分程度の運動時間で達成できる距離です。
運動をまだしていない方は、まずは歩くことから。
初めて歩いたり、走ったりする方は
距離より時間での管理がオススメです。
週3回 一回30分。
月曜日・水曜日・土曜日など。
皇居であれば、一周が5kmです。
毎回一周であれば
5km+5km+5km
15km/1週間
60km/1ヶ月
720km/年。
時間にして、一回30分とすると、
1週間90分
1ヶ月360分
年間4320分
年間に、72時間も運動していたことになります。
すごくないですか!?
この週に90分の投資が、体力向上、免疫力UP、健康寿命の延長に繋がります。
自分の足で長く歩ける時間がなければ、人生を楽しめる時間が減ってしまいます。
迷惑をかけない、健康に生きてる、ギリギリまで動けるピンピンころりを実践したければ、まずは30分から!
私は、もう少し欲張って
長めに1時間〜3時間程度の運動時間を設けます。
距離であれば、1週間に
5km+5km+20km
この数字ぐらいを目指しています。
30km/1週間
120km/1ヶ月
1440km/年。
2021年は、目標1440km とスタートしましたが。
現在、6ヶ月立ちそうですが、今年は現時点で、460km 。笑
目標の大会が
2022年4月UTMF(160km・トレイルランニング・制限時間46時間・累積標高差・7563m・ストックなし)
2022年3月日本橋→京都 東海道53継ラン500km
10年前の全く走らなかった私からすると、まるで別人ように今でも感じます。笑。
人間は、動物です。
誰もが走れる、歩ける身体を持っています。
あとは、整備する環境を作るだけです。
走れない動物を健康だと思いますか?
正しい知識を知る。
動ける身体をメンテナンスする。
動ける体で、運動する
【運動が現代人には、抜本的に足りない】
江戸時代は、生活のために肉体労働が必要でした。
現代は、楽しく過ごすために、肉体を動かす運動が必要です。
始めは、少しだけ苦しいかもしれません。
でも、動けるようになると、楽しめるスポーツの幅が広がります。
便利で楽に過ごせる時代、だからこそ、運動が必要です。
運動は、運を動かします。
直前まで動いて、人間としての命を終わる
走れない方を走れるように変えるのも得意な治療の一つです。
ご興味ある方や、実はやってみたい方いつでもお声がけください。
姿勢が変わると人生が変わる。
一般社団法人 日本姿勢構造機構代表理事
仲野孝明
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