トレラン最古のハセツネに挑戦!11年越しで叶えて夢の完走
第32回ハセツネCUP_71.5km完走メモ
<初ハセツネへの思い>
トレラン。
2011年に”トレイルランニング”という言葉を初めて知りました。
人生で初めて挑戦するフルマラソンのために、練習をスタートして、チーランニング(ChiRunning)中島コーチや一緒に参加したトレイルランナーが話している会話から、山の中を走るトレイルランニングという存在を知りました。
実際にトレランを経験したのは2013年の富士山の麓、西湖の周りの樹海でした。
日本初のワラーチで走るトレラン大会を行うからぜひ参加して!とワラーチを教えてくれた渥美さんに誘われて走ったのが初めてです。
全員がワラーチ。笑
木村東吉さんがレースディレクターだったので、東吉さん直々の教わった方が多かった時代です。
真田紐が懐かしい!
この大会、私以外はみなさんランナー歴が長い方々でした。
大会後に、参加者とお風呂に入っている時に、ハセツネの存在を初めて知りました。
70kmも夜の走るレースがあることや、富士山を一周するUTMF100マイルの存在などなど。
私のトレイルと距離が一気に縮まったのは、振り返るとこの日からかもしれません。
日本で1番歴史があるトレランは、ハセツネであること。
毎年参加する方が多いことや、10回完走すると、アドベンチャーグリーンとしての称号が与えられることなど。
「一度は出るといいよ」と、教えてもらいましたが、当時の私は月間30km程度。
始めて走ったのに近いぐらい、全くランナーではない時代です。笑
ついていくのも辛かったのをよく覚えてます。
11年越しで、出場できたのが2024年のハセツネでした。
※仲野孝明の今までの大会歴はこちら
目次
ハセツネCUP2024年 結果
参加者
出走者 1818名 (男子1583名 女子235名)
完走者 1503名(男子1299名 女子204名)
完走率 82.7%
私の結果は、15時間16分01秒でした。
男子総合 488位/1583名
年代別50代 124位
71.5kmと大会概要には書かれていますが、実際は66km。
これは大会が始まった頃には計測方法が、現在のようなGPSがなかったため誤差があるそうです。
有名な話みたいです。
無事完走できました。
ハセツネに向けた練習
全くできていません。
2024年3月31日のハセツネ30kmの予選エントリーを、たまたま2023年12月頃に申し込んでいました。
3月上旬の東京マラソン2024年に向けて、練習していたこともあり、練習なしで調子が良ければ挑戦してみる気持ちでエントリーしました。
30Kを無事に500位以内にゴールしたことで、優先エントリー枠をいただくことができました。
本線は、トルデジアン9月挑戦した後で、日程がタイトでしたが、せっかくなのでエントリーさせていただいた状況です。
直前もトレイルは、鎌倉を少し走っただけで疲労があり、試走も結局できませんでした。
ハセツネコースの試走
ハセツネ、2019年にクリック合戦で参加資格が取れた時がありました。
そのとき大会に向けて試走したのですが、残念ながら台風でレース中止となり開催されませんでした。
当時の2019年のハセツネにエントリーした際に、練習したのみ。
ブログをチェックすると2回だけでした。
当時の蚊取り線香さんと練習したブログ
2019年9月23日。
翌週は塚野さんと9月30日に。2週続けてナイトランの練習でした。
2021年に、武蔵五日市から高尾山に縦走した時には、一部コースを走っていましたが、日中に走っていない状況でした。
地図でじっくりみながら、予習した程度です。
レース前日の準備
スタートが13時00と
珍しいレースです。
レースが基本ナイトレースになります。
24時間の制限時間になっていますので、夜があければ朝ですが、私の目標タイムだと夜中のゴールが予想されました。
14時間程度を考えていました。
AM3時頃のゴールになりますので、帰宅方法もないため仮眠が必要になります。
体育館での仮眠の準備
・エマージェンシーシート
・エアーマット
・ダウンジャケット
通常の荷物にプラスして、持参しました。
装備として気をつけたこと
ウエアリング:気温が高いための暑さ対策
・X-BIONIC のTWICE(夏用)
・山と道 アルファーベスト(夜間に寒かった時に)
水:3.25l
750ml 胸
500ml 胸
1500ml ハイドレーション
背中のハイドレーションは、分量がわからなくなるために水にしました
胸の2本は、スペシャルドリンク(マルトデキストリン+OS-1+パラチノース+クエン酸+塩)
※一回目のエイドまでが長いため、補給食を食べなくても移動できるように
※結局42kmの月夜見エイド手前で全て飲み終わりました。
当日のこと
アドベンチャーグリーンの塚野さんが、早く到着して仮眠した方が楽であるとのことでしたので
自宅を出発したのは、早朝でした。
新宿発7時の電車で、立川駅へ。
武蔵五日市に7時55分に到着。
コンビニで、朝食・昼食・水を購入(そばと親子丼)
受付も1番のり。
1人だったので、慣れなかったのかココヘリのチェックがありませんでした。
休憩場所・仮眠室に関しては、
ゼッケン末尾で、着替え場所が決まるというシステムになったそうです。
※いままでは、自由だったが今回から主催者が変更され全て一新されたそうです。
私は、五日市高等学校でした。
8時50分頃到着とその状況
空間が広くのびのびできました。
ゆっくり大会の準備をして、その後直前まで仮眠をしました。
アイマスクと耳栓があればどこでも寝れます。笑(トルデジアンで覚えました)
3時間が経つとこんなに人がいます。笑
12:30分ごろに大会、会場へ。
すぐに暗くなるので、今回はサングラスもレース中は付けないことにしました。
ハセツネのコース
五日市中学校スタート ⇨ 今熊神社 ⇨ 市道山分岐(795m) ⇨ 醍醐丸 ⇨ 生藤山(990m) ⇨ 土俵岳(1,005m) ⇨ 笹尾根 ⇨ 三頭山(1,527m) ⇨ 大岳山(1,266m) ⇨ 御岳神社(929m) ⇨ 金比羅尾根 ⇨ 五日市会館前フィニッシュ
累積でみると
ゆっくり登り、ゆっくり降りているように見えましたが。。。
実際はまっくらで、修行でした。😆
スタートから第一関門まで
13時は快晴でした。
日差しが厳しく暑さが皮膚に刺さるほどのお天気です。
スタートして、山に入り出すとすぐ渋滞でした。
先は長いのでゆったりと。。。
暑さで水が少し心配です。
今熊神社からは、止まらずの登れますが、足が重いのは想像以上でした。
さすが、トルデジアンの後です。
4週間経過していると思いましたが、まだまだ厳しそうです。
山に入ってすぐに気がついたのが、日本の日が暮れるのが想像以上に早いことでした。
久々に日本の山だったこともあり、15時にはかなり日が傾いていました。
トルデジアンは、20時でも明るかったので。。😅
ハセツネは、第一関門までの時間で、概ね全体のタイムがわかる方が多いようです。
途中で、「このペースだと13時間・14時間」とか、ベテラン選手の声が聞こえました。
私は、レース序盤に体調が安定するまで水を飲むことが多いため、3L持っていても心配でした。
湿度が高い気候で、さらに汗をかいていたようです。
前半の第一関門までは、オーバーペースで心拍を170ぐらいまで上がる箇所もありました。
数回、木の根っこに足がひっかり出したので、一旦心拍を下げリズムを取り直しました。
とにかく選手が早いのが印象的でした。
第一関門までは、ストックが使えません。
この数ヶ月は、ストックに助けられていたので、足へのダメージも多めになりました。
第一関門の浅間峠に到着すると、たくさんのスタッフと同時に、トイレテント渋滞ができるほどでした。
もう、暗くなり始めていたのでヘッドライトを装着し、この区間からストックが利用可能なので、準備しました。
17時で、まっくら。。
ほとんど、まっくらな中のレースだと、この時点で気づきます。
遅いですよね〜。笑
第一関門から第二関門まで
第一関門からスタートしてストックを使うと、登りやすさに驚きました。
スタートから5時間ほど経過して、ようやくエンジンがかかってきた感じです。
ストックワークのおかげで登りが特にサクサク進めました。
ハセツネの計測タイムで言われていること。
【三頭山までのタイムの2倍】で、ゴールできるというのがベテランの方の一つの目安のようです。
私のタイムは、7時間34分でした。
実際には今回15時間16分だったので、ほぼ当たってました。
三頭山が、1番コースが高いのですが、やはり1番ガスってました。
少し寒さを感じたため、三頭山の手前の避難小屋で、山道のアルファベストを着用しました。
結果的に、アルファーベストはゴールまで着用しています。
「月夜見第二関門」までで考えていたことは、
エイドでどの塩梅で補給するかでした。
1人1500ccしかもらえないルールになっています。
水かポカリ。
500mlのペットボトルに入っており、自分で必要な量を各自が選ぶ形です。
私は今回補給を、デキストリンとパラチノースをベースに水に溶かすタイプで準備してきました。
水に溶かしていれば補給食を食べなくても移動できます。
ただ、前半で飛ばしすぎたため、少し脱水気味で、ポカリを飲みたいので1本はそのまま飲むことに。
1本は水だと決定していたのですが、もう一本をポカリか、水か?
そんなシミレーションをしてました。
結局選んだのは、ポカリ2本、水1本。
このエイドのポカリは、ほんと美味しかったです!
持参していたおにぎりと。
第二関門から第三関門まで
第二関門の月夜見の下りは、雨だとツルツルのコースでしたが、今回は大丈夫でした。
ほぼ記憶には残っておらず、未知のコースでした。
多くの選手は試走済みのようで、かなりリズミカルに走られてました。
月夜見のあとは、給水ポイントがないので、自然の水が湧き出ている場所がどこにあるのかを気にしながら走ります。
月夜見エイドの先、大ダワの位置関係も、いまいちわかっておらず、第3関門なのかと錯覚してしまったほどです。
第三関門からFinishまで
日の出山は、2019年の蚊取り線香さんとの試走が、早朝になったためよく覚えてました。
一気に降りたかったのですが足が、売り切れになっており、初めてトレランを走った時のようなトボトボ下りに。
数名に抜かされながら、ゆっくり降りました。
飛ばせば下れたのかもしれませんが、膝の違和感や、足そのものの倦怠感もあり、慢性疲労でまだまだ余力が残っていなかったようです。
トルデジアンのようなレースの後は、数ヶ月リハビリが必要と言われていますが、やっぱりその通りだったなと。
第三関門からは反省のレースでした。
日の出山から1時間半で降りれれば、14時間台でしたが、叶わず。。。
初のハセツネは、
15時間16分で幕を閉じました。
僕のゴール2分後に岡田さんがゴール。
生ビールを飲んで、豚汁を食べて仮眠室に向かいました。
少し仮眠して、
AM8時30分には帰路に着くことができました。
帰宅前に、ご褒美を。
レース直後のフェイスブックの記事
まとめ
初めてトレランを体験した時に知った、日本最古のトレラン大会ハセツネ。
いつか出てみたいと、UTMF、UTMBと100マイルレースに参加する中では出走のチャンスなく、200マイルのTORトルデジアンを完走した年の2024年に走ることができたのは、一つのご褒美だったのかもしれません。
疲労回復できていないコンでションでしたが、水不足の不安を感じる中、楽しみながらゴールすることができました。
2011年に走り始め、2013年にトレランを初体験して11年。
50才という年齢にんなり、疲労回復できていない中でもなんとか、ハセツネを走り切ることができました。
間違いなく今が1番走れます。
ハセツネのタイムとしては、決して早くないですし、自慢できる記録でもありません。
でも対して運動していなかった中年でも、どんどん成長できることが実証できました。
◎人類には、700万年の歴史があります。
ホモサピエンスとしてだけで30万年。歩いたり走ったり自らの足で行い、現代まで生き延びてきました。
山の中でも歩いたり、走ったりして食料を確保する動物です。
農耕民族として、文献が残っている250年前の江戸時代でも1日30km〜40km。
歩数に換算すると、1歩が80cmとして40kmは、約5万歩になります。
誰でも自分の足で移動する能力を持っています!
すぐ実践できることは、自分の足で歩くこと。
歩けない、走れないは、改善できます。
姿勢治療家と一緒に、環境にも優しく、健康に生きるために必要な技術を身につけましょう!
人類が本来の能力を取り戻し、誰もが一生動ける身体で過ごせる未来になりますように!
姿勢治療家(R)
仲野孝明
p.s 走れない、走ると痛みが出る。違和感があることは、改善できます。一緒に改善していきましょう!
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