歯科も姿勢治療家も大事にすることは同じ

70歳の男性患者さん「自分の歯は、今2本なんですよ。あとの歯は、インプラントです。」
「40代の仕事が忙しい時期から歯周病があったみたいで、数年に1本ずつ抜かざる追えなくなりました。
今では、2本しかありません。」
こんな話を、先日伺いました。
さすがに多くの方は2本ということは無いかと思いますが。。。
主訴は、歩行不良と腰痛。
歯がないことは、カラダに多くにも影響を及ぼしています。
力が入れづらかったり、咀嚼がうまくいかないため内臓への負担が高くなるなど。
歯の状態とカラダのコンディションは、密接な関係があります。
食事がおいしく無くなったと、話される方も多いのですが、それだけではありません。
目次
今回はちょっとだけ、歯科のお話を。
私は、人体に関すること全てが仕事の範囲だと考えています。
歯科は専門外ですが、知識や情報はいつもアップデートするよう心がけています。

私が父から教わった子供の頃からの基準で、いまだ40年以上変わりません。
いろんな技術が開発され、医学も進化してます。
しかし、人間のカラダは700万年の進化してきた歴史です。
人類にとっては、この数十年の進歩は一瞬です。
検査技術も、レントゲン・CT・MRIとめざましい進歩を続けてきました。
人間のカラダには無駄なものは、一つも無いはずです。
できる限り切らない方がいいですし、取り除かない方が良いのは技術が進んでも同じだと考えています。
例えば、盲腸。
私が子供の頃は、3〜4cmの開腹手術が当たり前で、私も小学生の頃、父を悩ませた結果手術を受けました。
現在の医学では、手術後、癒着する可能性や内臓機能低下なども考えられ、切り口をなるべく開かない1cm程度の腹腔鏡下手術になるそうです。
私が受けた1984年当時では、選択の余地がありませんでした。
今後、医学が進んでも、本当に困ったとき最低限必要なもの以外を受けないことは、とても大切だと感じています。
歯の話に戻ります。
人間の歯は、親知らずまで入れると32本あります。
・前歯 8本
・糸切り歯(犬歯) 4本
・前臼歯(小臼歯) 8本
・後臼歯(大臼歯) 12本(親知らず4本含む)
『ご自身の歯を数えてみてください。何本ありますか?』
前歯のセンターから順番に数えます。
奥に数えて8本あれば全て歯が揃っています。
左右上下で、32本揃っています。
一度、いい機会なので、数えてみてください。
自分自身歯の数が分かっている方は、かなり歯科の予防意識が高い方です。
私は、現在31本です。
左の上だけ、20代に左上の親知らずを抜いてしまっています。
最近は、定期点検だけでしたが、久々に虫歯の治療しました。
私の虫歯治療から感じたこと
今回、右の前から7本目と、親知らず(前から8本目)の間、
かなり奥に虫歯が出現してきて処置できる可能性が出てきたからです。
この10年、しっかり歯をケアしてきました。
歯を守るためには、”歯ブラシが一番大切”と言われ続けて、まだまだ不良生徒ですが、毎日10分以上、歯磨きに時間をかけています。
4つのブラシを使い分けて利用していました。
・歯ブラシ2本(ノーマル・先細)
・歯間ブラシ2本(Mサイズ・Lサイズ)
その結果、歯周病で、少し腫れていた歯肉が下がってきて、口腔内のコンデションがよくなってきました。
以前、腫れた歯肉で隠れていた歯の歯根部分の虫歯が出現してきました。
通常の歯冠部分ではありません。
歯ブラシを、丁寧にしっかり行うようになったら歯茎が下がってくることになり、歯の根元(歯頚部)という歯根部に虫歯が数年前に見つかっていたのです。
この数年は、通常の歯ブラシ2本に加え、長細い”歯間ブラシ(緑・青)”で、歯の間の手入れをしていました。
フッ素を使ったりしながら、歯を硬くすることで耐え忍んでいました。
内側からは、青色(Mサイズ)
外側からは、緑色(Lサイズ)
今回の6ヶ月毎の定期検診で、歯科医師のA先生が、
「ここまで清掃ができているから難しいけどやってみよう。」
と先月提案がありました。
この歯は、数年単位、様子をみながら先延ばしてきていました。
私が不真面目で、歯ブラシが下手だっただけかとも思います。(笑)
”今回は、いよいよ処置をする。”
そんな感じで提案していただきました。
先生曰く、
『本来であれば、右上第3大臼歯を抜いて、右上第2大臼歯の処置をしないとできない』ような難しい場所とのこと。
こちらです。
自分で歯ブラシしていても、いつも大変だったので処置も大変なのは想像に難しくありません。
処置の時間は、90分ほどでした。
一度虫歯の治療をしたら、2度と同じ場所を虫歯にさせないと言い切る先生。
いつもは、かなり短時間で作業をされます。
今回は、手探りで左右からちょっとずつ削り、見えないところであったけど上手くいったとのこと。
私の親知らずは、下にも残っているため、まだ将来使える可能性があるから残しておきたいとのこだわりで残していただきましたが、本当ありがたいです。
現在のカラダを最大に生かし、将来に備えて今からできることを行う。
指導も治療も。
これは、私が診療で
・カラダとの向き合い方をお伝えする
・今からできる可能性があることにフォーカスする
「姿勢が変わると、人生が変わる。」
その姿勢でお伝えしていることと相通じました。
歯科の治療を受けることを通じ、自分が行う治療と同じ理念を感じました。
・人生最高のパフォーマンスを発揮できる様にしたい。
今回の処置のあと、食事ごとに必要だった歯間ブラシもいらないとのこと!
ブラシ4本から、2本の歯ブラシになりました!!
今回の処置によって変わったこと。
・歯間ブラシがいらなくなった
・虫歯の不安が無くなった
・親知らずを残して将来に備える事ができるようになった
A先生、及び院のスタッフの皆様、素晴らしい治療を体験できありがたいです。
感謝しております。
今後とも、よろしくお願いいたします。
仕事は、志事とも言われますが。
何を大切にするかの”姿勢”が大切ですね。
私も、スタッフ一同も、喜んでいただける存在に慣れるよう、より一層精進してきます。
貴重な学びでした。
姿勢治療家
仲野孝明
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